朝食は各自。釜山駅まで散歩がてらロッテリアで朝食をとる人、宿泊ホテルの朝食をとる人それぞれ。私の朝食はホテルのブッフェ。洋食、日本食、韓国食が並んでいて目移りする。
海雲台ビーチを散歩し、今日のランチのカルビ店へ。海のそばの丘に建つその店からは遠く対馬も眺められる。いよいよ本場カルビをがっつく。海雲台はいまや韓国有数のおいしい牛肉の産地。センカルビ(味付けなし)、ヤンニョムカルビ(味付)それそれが骨の長さ10センチを芯にして肉が巻かれて運ばれ、ロースターの上に観音開きにして焼かれる。これを店員がはさみでチョキチョキ切って出来上がり。ビーチで暑い日差しを受けたみんなは喉が渇いていたようでビールと焼酎で乾杯。そして大きな窓からのすばらしい景色。キムチ、水キムチ、唐辛子ベースのドレッシングで和えたサラダ、チャプチェ(春雨料理)と副菜が並ぶ。至福の時。韓国のお茶は恐ろしく甘い。ニッキ茶だったり棗茶だったりするのだが糖分たっぷりのジュースのよう。
釜山市立博物館と、UNが管理する世界で唯一つの墓地を見学。UN墓地は現在国連記念公園と呼ばれ、約45,000坪の敷地は韓国ではなく国連の所有地として管理されている。朝鮮戦争で亡くなった11,000名にも上る兵士がここに眠っていたそうだが、1954年以降それぞれの祖国に帰って行き、現在は21ヶ国、2,300墓が安置されている。トルコ兵の墓が最も数多く残っている。
釜山に接する工業都市、蔚山市の郊外へ。西生浦倭城を見学する。新羅の都、慶州に到着。世界遺産仏国寺を見学。門をくぐって現世から仏世界へと入る構図が示されている。新羅を代表する古刹。
夕食は高級感あふれる慶州の現代ホテル内レストランへ。ここでの狙いは法酒という地酒と、韓国松茸。塩をごま油に溶かしたたれで焼き松茸を食べる。素焼きされた松茸は旨みが中に閉じこめられ、ごま油とよく合う。海鮮鍋、カボチャ粥、プルコギ(すき焼風焼肉)、キムチ、韓菓子。カボチャ粥というのは韓国では日常食らしい。風邪を引いた時にというよりいつでも食されるものだとか。お酒を飲む前にちょっと食べておく、というのがいいらしい。見た目、カボチャスープ。しかし粥と名がつくからに、ご飯をミキサーにかけたものが入っている。それがスープにどろっとした粘性をもたらす。 |