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熊野古道

数年前NHKの朝の連続テレビ小説で「ほんまもん」というのがあり、熊野を舞台にしたものでした。その時から、うっそうと生い茂る樹木の山々の熊野地方に行ってみたいと思っていました。そして友人から誘いがあり、熊野詣でに行きました。今回はツアー、そして一泊二日の旅。もっとじっくりと旅したかったのですが、そんなことを言っているといつになることやらわかりません。とりあえず行くだけでも、と参加しました。

横浜から伊勢へ
新横浜から新幹線で名古屋へ。そこから観光バスに乗り伊勢へと向かいました。名古屋市内を抜けるともう田んぼ、山の風景が広がっていました。

名古屋から伊勢の間の関SAで買ったタコ入り揚げかまぼこ。揚げたてでオイシイ。Kさんとはんぶんこ。しっかり主婦根性で頼んだら、はんぶんこした其々に棒をさしてくれました。
バスの中で配られたオプション1,000円の味噌カツ弁当です。カツが八丁みそにからめられています。 伊勢神宮そばの御土産物屋の、ふわふわ腰抜け伊勢うどんのサンプルです。
伊勢神宮は皇室の先祖を祀っているところです。御土産物やの岩戸屋の店員さんがガイドしてくれました。中には五十鈴川という清流がありました。その先に神宮があり、茅葺の地味なお宮さんでした。20年毎に遷宮するしきたりが1300年もの間続けられています。遷宮といってもすぐそば、約10M移動といったもののようです。
御手洗場(みたらし)で、ここで身も心も清めて大宮におまいりするのがしきたりです。
伊勢からホテル浦島へ

ひたすら紀伊半島を南下します。ガイドさんによれば半島というのはとても不便なところ。東西の移動なら便利なのですが、半島というとその到達地点は行き止まり。そんな訳で昔から不便なところとのことです。特にこの紀伊半島、降雨量が多く、日本有数の山林地帯。観光バスが通行できるような道は大阪、京都からはあったものの名古屋から道路はやっと数年前できたそう。

そして、是か非はともかくただ今高速道路を建設中。それにしてもバスに乗っている時間は長かった…。三重県の山奥には貧しそうな村落が続きました。紀伊半島は台風銀座とのことで各家には防護のブロック塀があり、沖縄と同じ工夫が見られます。橋を渡ると和歌山県新宮市。活気のある町に変わりました。三重県と和歌山県をつなぐ橋。

橋の中央が県境のため、橋の欄干が明らかに違います。手前側、三重県のほうが派手?
しばらく海岸線を走ります。紀州灘に流れ込みたい川が、潮の強さになかな海に流れ込めず堰き止められていて砂浜のあたりで、海と平行に流れ、そこで結局流れ込めない川が何本もありました。 紀州灘です。穏やかそうですが、波打ち際からすぐ深くなるとのことで、ずっと遊泳禁止地域です。
紀伊半島から千葉に移住した人が多いため、千葉にはここの地名と同じものがあります。白浜、勝浦…。
ホテル浦島、部屋からの景色です。
この船でホテルに送迎してもらいました。でも往復立ち席でした。
朝焼けの対岸を撮りました。ホテル浦島は温泉が売りです。忘帰洞(帰るのを忘れてしまうほどの洞窟風呂だとか。)、玄武洞(波しぶきを感じました。)、天女の湯(山の上にある露天風呂。長いエスカレーターは美術館のようで、その先に温泉があります。)がお薦めです。
熊野巡り
那智の滝です。落下差では華厳の滝を上回っています。滝傍までは300円を払っていきます。
右:青岸渡寺の庭先からはこんな景色が見られます。滝、それを囲む山々、美しい景色です。
那智大社を降りてきたところで何かの式が執り行われていました。 那智大社では無料にて抹茶と和菓子の振る舞いがありました。何段もの階段を登ってきたご褒美ででしょうか。熱い抹茶のおいしかったこと。 青岸渡寺の阿弥陀如来像です。
青岸渡寺です。熊野は神仏いっしょに祀られておりこうして那智大社隣にお寺があります。
補陀洛寺です。観音浄土への出発地点です。上人を船に乗せ、その扉を釘打ちして一月分の食糧を載せて船を放す儀式があったそうです。 世界一大きな鳥居です。鳥居の中央にはヤタカラスが。 那智本宮大社です。やたカラスは勝利の神様、全日本サッカーチームの守り神です。
この旅のメインの熊野古道です。メインであるのに熊野古道を歩いたのは20分余り…。じっくり歩いてみたいところです。昔、人々は1ヶ月かけて大阪、京都から那智まで信仰のため旅したのです。楽をして行っては意味がないとのことで、馬に乗らず、スローに旅したというのは現代人にとって贅沢な限りです。
なんと今ではウルトラ熊野マラソンというものがあり100キロの山道を駆け巡るものがあるそうな。
那智本宮大社には川沿いの山道をたどります。なんと川のきれいなこと。そしてこのあたりは民話が豊富です。小栗判官、娘道成寺の話やら、興味は尽きません。
那智速玉大社です。明治16年に炎上し、昭和26年に再建されました。那智の3つの大社を廻ると前世、現世、後世を守ってくれるそうです。
もうすぐ世界遺産に登録されるかも?の熊野古道。かなり不便な土地ですが、それだけに良さを残しているようです。 あまり開発が進まないことを祈りつつ、次回は南紀白浜から飛行機で入りたいと思います。
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