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「her/世界でひとつの彼女」 2013年 製作国:アメリカ 原題:HER 監督:スパイク・ジョーンズ 主演:ホアキン・フェニックス 声:スカーレット・ヨハンセン

そう遠くない未来のロサンゼルス。他人に代わってその相手への想いを手紙に綴る"代筆ライター"のセオドア。仕事は順調だったが、その一方で離婚調停中の妻キャサリンとの思い出を、別れて1年経った今も断ち切れないでいた。そんなある日、最新式のAI型OS"OS1"の広告を目にしたセオドアはさっそく自宅のPCに取り込むことに。すると起動した画面の奥から聞こえたのは、"サマンサ"と名乗る女性の声。それは無機質で事務的なAIとは思えないほどユーモラスかつセクシーで、バイタリティーに満ち溢れる人間のようだった。サマンサをすぐに気に入ったセオドアは携帯端末にも彼女をインストール。こうして常に一緒のふたりは新鮮で刺激的な日々を過ごし、いつしか恋に落ちていく。

おもしろそうなストーリー…、でもOSに恋をするなんて。

「徘徊〜ママリン87歳の夏」 監督:田中幸夫 2015年/日本/77分

近所を徘徊する認知症の母、自宅に呼び寄せた娘は、この生活を日常をとらえ苛立ちせず、声を荒げず、無視せず、撮影可とし。母の徘徊時には散歩と運動を兼ねて尾行。カラッとしたコメディの仕上がり。

「ハイジ」 HEIDI 2005年 イギリス
アニメでお馴染み。当然映画はダイジェスト版。クララがアルプスに来るまでの下見の回数も省かれているし、あっという間にクララが歩いた。おばあさまがクララの歩く姿を見る場面は感動的なところなのにそれもなし。スロベニアで撮影されたらしい。さすが、スロベニア!
ハイジがかわいい。ロッテンマイヤーさんはチャップリンの娘。「愛と悲しみのボレロ」に出ていたかな。

「配達されない3通の手紙」 1979 監督:野村芳太郎

33年前の映画になる。(2012年鑑賞)鬼籍に入った俳優、しばらく見ない俳優多数。松坂慶子が悪役、若い、細い。

「パイレーツ・オブ・カリビアン」とにかく愉快な海賊映画。そしてジョニー・ディップがかっこいい。目の下のアイラインでさらにチャーミング。「ショコラ」ではジプシーの役がはまっていたけれど、それ以上。
「パイレーツ・オブ・カリビアン デンドマンズチェスト」 Perates of the Caribbean: Dead Man's Chest 2006年
長かった。あいかわらずジョニー・デップは楽しんで演技している。お金もかなりかけられていて、場面場面がおとぎ箱で夢があった。

「ハウエル家のちょっとおかしなお葬式」 2007

日本の「お葬式」みたいな?ユーモアが解せない。汚いシーンもいくつかあり、こういうのがイギリス人には受けるのかな。

「ハウスメイド」 韓国 2010

上流階級の豪邸でメイドとして働くことになったウニ。先輩メイドのビョンシクの厳しい指導の下、家事全般に加え、双子を妊娠中の妻ヘラと6歳になる娘ナミの世話を懸命にこなしていく。そんなある日、主人のフンに求められるままに関係を持ってしまい、彼の子を身ごもる。ウニの妊娠に気付いたビョンシクはヘラ母に通報。ヘラ母は流産、中絶を画策するのだが、ウニは産むことを宣言する。それでも結局は無理やり中絶させられ、いつしかビョンシクはウニの味方側になってくる。ウニの色気、ビョンシクのコメティぶりが見もの。それでもウニの最期は自然発火してめちゃくちゃだった。

「博士と彼女のセオリー」 2014年 製作国: イギリス 原題: THE THEORY OF EVERYTHING 監督:ジェームズ・マーシュ 原作:ジェーン・ホーキング 『Travelling to Infinity: My Life with Stephen』 主演:エディ・レッドメイン、フェリシティ・ジョーンズ

 

天才物理学者として将来を期待されるスティーヴン・ホーキング(エディ・レッドメイン)はケンブリッジ大学大学院に在籍中、詩について勉強していたジェーン(フェリシティ・ジョーンズ)と出会い恋に落ちます。その直後、彼はALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し余命は2年と宣告されます。それでもスティーヴンと共に困難を乗り越え、彼を支えることを選んだジェーンは、二人で力を合わせて難病に立ち向かっていきます。脳は健常だがそれを伝えるすべがないと言われるが、研究成果を出し、子どもを授かります。ノイローゼになったジェーンが訪ねたのはイギリス教会の聖歌隊。そこでジョナサンに会い、彼はホーキング一家を支えるようになります。がいらぬ噂が立ち、ジョナサンは去ります。やがて肺炎を患い、声を失うスティーヴンに言語療法士のエレーヌがやってくるのですが、大のスティーヴンのお気に入りとなり、夫婦は別れることになります。ジェーンはジョナサンを訪ね、よりを戻します。その後、スティーヴンは叙勲式に際しジェーンと共にエリザベス女王の前に。円満に別れているのがいいですね。宇宙の誕生、神の存在、信心深いジェーン、無神論者のスティーヴンの変化がジェーンのお話でもって語られます。エディ・レッドメインの演技、俳優魂です。

9 Dec. 2014 Stephen Hawking, Felicity Jones, Eddie Redmayne and Jane Hawking at event of The Theory of Everything (2014)

「博士の愛した数式」
映画化が決まって博士の配役に大納得して絶対見に行こうと決めていました。吉岡くんは何の役?√が大きくなって当時のことを語る数学教師の役でした。映画では博士と√の友情をメインに見るといいです。80分しか記憶はもたないけれど豊かな愛情をふりまく博士、それに応える家政婦とその息子√の生活は見ている人をなごませます。√が博士にタイガース江夏が既に引退したことを伝え、落ち込む博士。帰り道、√はあんなこと言わなきゃよかったと後悔します。唯一の救いは、80分たてば博士は忘れるということ。それもまた悲しい現実ですが。
見どころは、数学は無味乾燥なものではなく時にはロマンチックですらあるということ。それから、ほんものの家族以上の居心地のよさげな擬似家族の形成です。年末に見た「恋のクリスマス大作戦」も擬似家族のお話しでした。夫婦はもともと他人同士のペアの単位ですが、人は、二人を越える他人同士の単位を求めるものなのかもしれません。

「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト」 2013年 製作国: ドイツ/イタリア 原題: THE DEVIL'S VIOLINIST  監督: バーナード・ローズ 出演: ギャレット(デイヴィッド)、ジャレッド・ハリス(リチャード・ハリスの息子)、アンドレア・デック、ジョエリー・リチャードソン(ヴァネッサ・レッグレーブの娘でこの映画の中では新聞記者役)、クリスチャン・マッケイ、ヘルムート・バーガー

バイオリンの演奏を聴くだけでも価値があります。

「白鯨との闘い」 2015年 製作国: アメリカ 原題: IN THE HEART OF THE SEA 監督:ロン・ハワード 出演:クリス・ヘムズワース、ベンジャミン・ウォーカー、キリアン・マーフィー

「モービ―ディック」の裏版。見習いで乗船した少年が老いてもなお悪夢に悩み、メルヴィルに語るお話という設定。主演がかっこいい。

「バグジー」 1991年 製作国:アメリカ 原題:BUGSY 監督:バリー・レヴィンソン 出演:ウォーレン・ベイティ、アネット・ベニング、ハーヴェイ・カイテル、ベン・キングズレー、エリオット・グールド

何も無かった砂漠にネオン輝くオアシス"ラスベガス"を作った実在の人物ベンジャミン・"バグジー"・シーゲルの半生を描いた作品。30年代NY。暗黒街にその名を轟かせていた殺し屋バグジー。縄張り拡張の為、ハリウッドに乗り込んだ彼は、そこで駆け出しの女優ヴァージニアと出会い恋に落ちる。やがて、ネヴァダ州の小さな町ラスベガスを訪れたバグジーは、この地にカジノ付きの大ホテルを建設する事を決意する。

マフィアの世界、狂気のバグジー。当時観たはずだが、2017年再鑑賞。こんなストーリーだったんだ。当初立てたホテルのカジノは閑古鳥。そのため葬られるのだけれど、ラスベガスを作った人だったのね。アネット・ベニングの若い頃はこんな感じだった。このふたりは夫婦だったのか。そして2017年のアカデミー賞作品賞の発表でウォーレン・ベイティは、間違った封筒を渡され、もじもじするウォーレンに横にいたフェイ・ダナウェイが「ララランド」と発表していましたっけ。

「バクダッド・カフェ」 1987 OUT OF ROSENHEIM 監督:パーシー・アドロン 主演:M・ゼーゲブレヒト

砂漠に芽生えた女と女の友情物語。アメリカ、ラスベガスとロサンゼルスを結ぶ道筋にあるモハヴェ砂漠のはずれ、取り残された様な寂しげなモーテル"バクダット・カフェ"。ここをきりもりしているのは黒人女のブレンダ。役に立たない夫、自分勝手な子供達、使用人、モーテルに居着いた住人たちにまで彼女はいつも腹を立てている。ある日、太ったドイツ女ジャスミンがやって来る。ブレンダは不快な表情を表すが、彼女が、さびれたカフェを砂漠の中のオアシスに変えてゆく。ジュベッタ・スティールが歌う主題歌"コーリング・ユー"が映画にぴったり。

「薄氷の殺人」 2014年 製作国: 中国/香港 原題: 白日焔火/BLACK COAL, THIN ICE 監督: ティアオ・イーナン 出演:リャオ・ファン 、グイ・ルンメイ

刑事・ジャンはバラバラ殺人事件を捜査するが、容疑者が死亡し真相は藪の中に。5年後、彼はふたつの殺人事件を知り、どちらも5年前の事件の被害者の妻の近くで起きていることに気付き、接近します。バラバラ事件という猟奇的事件、どうやってばらばらの死体を各地に送れるのか、薄暗いアイススケート場、ダンスフロア、羊スープ、肉まんの食事風景、内容わかりづらいが、雰囲気のある映画。

「幕末太陽傳」 1957

明治を迎える6年前、品川宿遊郭あたり、遊んで呑んだ文無しが居残りで借金を返していくのですが、口八丁手八丁もめごとを丸く収め、でもしっかり手間賃をねだり、賢い。完璧な善人おらず。若い石原裕次郎、岡田真澄、南田洋子、左幸子が生き生きとしています。主人公フランキー堺の「人を信用するんじゃないよ。」というのはメッセージ?

「ハーケンクロイツの翼」 はちゃめちゃ青春映画。RIKUO、GAS、NAMIKOの物語。意外と哲学的かも。メッセージ性もあり。(←禁止されていた写真撮影です。)

「箱入り息子の恋」 2013 日本 監督:市井昌秀 出演:星野源、夏帆、、平泉成、森山良子、大杉漣、黒木瞳

市役所に勤める35歳の天雫健太郎。人付き合いが苦手で、友だちも恋人もなし、自宅と職場を行き来するだけの退屈な人生を送っていた。そんな健太郎を見かねた両親は親同士の"代理見合い"に参加、そこで裕福な今井夫妻と知り合い、その一人娘・奈穂子と正式にお見合いするチャンスを得る。実は奈穂子は、病気のために今ではまったく目が見えなくなっていた。そんな奈穂子と思いがけず生まれて初めての恋に落ちる健太郎だったが…。

「パコと魔法の絵本」 2008

役所広司、妻夫木聡、土屋アンナ、阿部サダヲ、最高。しかけ絵本を読む少女。誕生日に母親からもらったという本には、毎日読んでね、と書かれている。その母、そして父は既に事故死。いっしょに事故に会った娘は、1日経つと記憶を失う病に。嫌われ者のじぃさんは、その少女に心を開いていき、絵本の劇をすることに。ピクサーの映画を見ているかのような。

「恥」 スウェーデン 1968 イングマール・ベルイマン監督

戦争を避けるように小島で静かに生活を送る元バイオリニストの夫婦。しかし、戦火は小島にも及ぶようになり、おとなしかった夫が、がらりと人間性を失い、たくさんの人を殺せばよいという戦争を体現する凶暴な人へ変化を遂げていく。リブ・ウルマンが若々しい。

「バージニアウルフなんかこわくない」 1966 アメリカ

ニューイングランドの大学内に建てられた住宅に、助教授夫妻ジョージとマーサがパーティから帰ってくる。散らかった室内。さらにキッチンに進み、マーサ(リズ)は冷蔵庫から骨付きチキンを取り出し調味料をふりかけむしゃむしゃ。ジョージ(リチャード・バートン)はテーブルの上の自分の汚れた食器を流しに置いて読み物に。そして2階にあがりベッドに横になるのだが、追い討ちをかけるようにマーサがやってきて、来客がこれから来ることを告げる。マーサは学長の娘で高圧的、ジョージは頭があがらないようなことがわかってくる。そして、こんな真夜中、マーサに誘われた若い夫婦がやってくる。引き続き彼らの会話は怖い。ホラーのよう。若い夫婦は清純?と思うも、こちらも一癖も二癖もありそう。とはいえ、おどろおどろしいジョージとマーサには適わず。彼らの16才の息子とは?彼らの作り上げた架空の子ども。「弱いものは狂気に逃げる。」というのはジョージの持論だが、ジョージも十分巻き込まれている。似たもの夫婦はもはや一心同体。こういう夫婦もあり。

「橋の上の娘」

まさに橋の上で飛び込み自殺をしようとしていた娘。そこへナイフ投げ芸人。橋の上の自殺志願者に的になってもらうべく待っていた。それまでツキのない二人が急にツキだして。でも娘の悪い男癖がでてコンビ解消?

「はじまりのうた BEGIN AGAIN」 2013年 製作国:アメリカ  原題:BEGIN AGAIN 監督:ジョン・カーニー 出演:キーラ・ナイトレイ、マーク・ラファロ、ヘイリー・スタインフェルド

彼氏に裏切られ、ライブハウスで歌う失意のグレタ、そこにたまたま居合わせた落ちこぼれの音楽プロデューサー・ダンはデビューの話を持ち掛ける。デモテープ作り、お金がなくても、人集め、野外録音。ダンの壊れた家庭もなんとなく修復し、グレタを裏切った彼はよりを戻そうといい、アルバムの契約まで漕ぎつけるのだが、グレタの望むのは1$での配信。何のために歌うのか、っていうこと?

「はじまりのみち」 2013 日本 監督:原恵一 主演:加瀬亮

太平洋戦争下、映画界では政府から戦意 高揚の国策映画の製作が求められている。映画監督・木下惠介が1944年に監督した「陸軍」は、戦地に息子を送る母の姿が女々しいと、当局の不興を買い、次回作の製作が中止されてしまいます。松竹に辞表を提出した惠介は、病に倒れて療養を続ける母の待つ郷里の浜松へと戻りますが、浜松にも空襲が来るよのうになり、疎開することに。寝たきりの母をリヤカーに乗せて、山を越えての長い道のり、親孝行の話です。同行するのは兄と便利屋の荷物担ぎ。荷物担ぎの食べる真似、ビールを飲む真似、そして木下惠介と知らずに、「陸軍」よかったなあと呟きます。落ち着いた母が、惠介を仕事に戻るように説得します。最後に、終戦後、木下惠介の作品がずらずらっと紹介されます。後年に残る作品ばかりです。

「はじまりは5つ星ホテルから」 Viaggio sola(trip alone) 2013 イタリア

高級ホテル調査員のイレーヌは40才代、仕事内容に満足しながら結婚もせず、子どもももたず、同じく結婚を望まぬ男友人と付き合い、姪を可愛がり生きてきました。同僚たちは仕事を辞め、妹からは老後の心配をされ。が、ある時点で歯車が狂いだします。男友人は出会って3回目の女性に妊娠を告げられ、逃げ腰がいつの間にかお腹の中のベビーを待ち焦がれるようになり、仕事で滞在したホテルでいっしょになった女性は親しくなったのにその夜突然死。空虚な人生に打ちのめされるところなんだろうけれど、立ち直りが早い。邦題が変。

「はじめての大切なもの」 2010 La prima cosa bella イタリア映画祭にて

母親対象の美人コンテストで選ばれたアンナ。息子のブルートは心配そうで顔をしかめている。そして奔放な生活をはじめるアンナ。子どもたちは不安定な生活を強いられる。でも最後はその母をしっかり看取ります。こういう人生もありなのかな。

「裸の島」 1960 監督:新藤兼人

瀬戸内海の小島、舟で桶に汲んだ水を島に運び、急斜面を登り、段々畑の作物、一苗、一苗に大切に水をかけていく。小さな子どもたちは朝ごはんの用意をこまねずみのようにせっせと用意し、家畜の世話をし、外の食卓で食事をとり、終わったものから片付けし、母親の漕ぐ舟で町に渡り小学校に行くもの、島で手伝いをする子ども、父親は畑仕事と忙しく動く。夕方にはドラム缶に作ったお風呂に家族が交替で入り、夕食をとる。そんな日々が続く。ある時、子どもたちは鯛を釣り、うれしそうな一家。桶に鯛を入れ、町に売りに行く。売れてにっこり。シャツを買ったり、外食をしたり。斜面の水運びは天秤棒がしなり、重そう。母は片方の桶をこぼし、どうにかもう一方を必死で押さえる。父がやってきてどうするのかと思うと、情け容赦なくひっぱたく。働くために生きているような人間の営み。せりふはほぼない。

「裸足の1500マイル」 2002 オーストラリア
アボリジニとは白人の混血児は強制的に保護施設に捕われる時代、力強く逃げる12才のモーリー。原住民ならではの臭覚で90日間かけての家へ。子供の瞳の美しさ。

「バダック 砂漠の少年」 イラン 1992

父が事故死し、移動中の兄妹は人さらいに会い、それぞれ売り飛ばされる。運び屋(バダック)となった兄は、妹の行方を追う。が、運び屋の社長はその妹を呼び戻してくれていて、知らずに兄は妹がいるはずという船に潜り込み、さらに遠くへと…。このまま終わってしまうの、という終わり方…。

「バタフライ・エフェクト」 2004年 Butterfly Effect directed by Eric Bress, J.Mackye Gruber
最初に、地球の裏側での蝶の羽ばたきが台風を起こすことになる、という理論が紹介され、これがタイトルになっているようです。ささいなことが後に大事件(不幸、トラブル)を起こすということでしょうか。そのささいなことを変えれば不幸にはならないということ。
エヴァンは時々記憶を失います。その時に事件が起こっています。いっしょにいた友人に状況を訊ねても返事はもらえません。医者から日記をつけるように言われ7才から書きはじめます。成人し、その日記を読み始めると、覚えていなかった記憶が甦ると同時に、その時期にその当時の自分で戻り、事件の結果を変えて、それまでと異なる現在に戻れることに気付きます。ところが過去を変えて現在に戻っても不幸はあいかわらず起こり、彼は何度も挑戦を繰り返します。
脚本も、映画も良くできていました。
「バタフライ・エフェクト2」 2006
続編。おもしくない。過去をやり直してもうまくいかない。どこにでもいやな上司がいるものだということはわかったけれど。

「ハタリ!」 1962年 製作国: アメリカ 原題: HATARI! 監督:ハワード・ホークス 出演:ジョン・ウェイン、エルザ・マルティネリ 音楽:ヘンリー・マンシーニ

猛獣の生け捕りを取材するため、女性カメラマンセラフィナがアフリカにやってきます。野獣ファームを営むアメリカ人ショーンが案内をするのですが、人付き合いに疲れていたのですが、セラフィナと接するうち、人を愛する気持ちが戻ります。古い映画なので、合成やSFXもないのはもちろん、動物虐待と訴えられそうな場面もあります。

「バチェロレッテ−あの子が結婚するなんて!」 2012 アメリカ bachelorette 製作:ウィル・フェレル

おブスでおデブな高校時代の同級生がプロポーズされるという衝撃の告白を受けたレーガンは、親友のジェナとケイティと共に結婚式に出席するためN.Y.へ。一番乗りでゴールインしたものが勝ちというのは浅はかですがそれにしても、というもと同級生たちの嫉妬心渦巻くコメディ?花嫁の衣装を前夜ふたり入るサイズと遊んでいたら破いてしまい、それからのドタバタ劇。

「HACHI 約束の犬」 2009

忠犬ハチ公物語を、舞台を日本からアメリカに移し映画化したもの。日本の寺から飛行機でアメリカに運ばれ、かごのタグが破かれ、台車から落ち…、通りかかるパーカー教授が飼うことに。犬の中でも最も忠実だといわれる秋田犬。犬を飼ったことのある人ならやらせたがるボール拾いに興味を示さないHACHI。そんなHACHIがしたいことは御主人の送り迎え。リチャード・ギアがかっこいい。HACHI!という呼び方もね。

「八月の狂詩曲」 1991 監督・脚本 黒澤明
ただ今原作「八つの小鍋」を読んでいて、映画化されているということで観ることに。
原作をかなり膨らませています。これほど長崎、原爆のこと書いてなかった。書いてないからこそ想像もできるもの。映画に組み込むことで、やたら子どもたちは偽善者になっています。夏の田舎の景色、山々、茅葺屋根の家、田んぼ、虫の声はとにかくいい。おばあさんの料理がまずいと、夏休み遊びに着た子が料理をするのですが、カレーだったりスパゲッティだったり。原作では畑の野菜を使ったしみじみするいい和食だったのですが。それから子どもたちのTシャツ、MIT、やたらアメリカっぽいロゴのものばかりでこれももちろん意図的に使われたのでしょう。もっと自然な作品だったらよかったのですが。

「蜂蜜」 2010 トルコ・ドイツ 監督:セミフ・カプランオール 「」、「ミルク」に継ぐ三部作

この子がかわいい。そして森の景色に感動する。

最初のシーン、山の中、徐々に現れる男、そしてロープを木の上部に投げ絡ませ上っていく。そして場面が変わり、父子の森の中のシーン。子どもの学校での様子。勉強は得意でないが、よくできた子に与えられる赤いバッチに憧れている。大好きな父、そのせいか、母親?はないがしろにされているほどの印象。父が出かける後を追いかけていくと、よその家の子どもにプレゼントをしている。怒り顔の息子の表情がまたかわいい。家に帰ると、父親の製作途中の船のおもちゃが消えている。まさか、それをあの子に?父親に船のありかを訊ねると、「海に出て行ったよ。」と。そして、父は蜂の巣を森の中に置き場所を求めて二日間の旅にでる。自分もいっしょに行きたいと父親にねだるが、「誰が家を守るんだ」と、断られる。父親の受け答えの返事が優しくユーモアに溢れている。父が出発し、子どもは眠っており、見送ることができなかった。家中父を探す。そして、数日経ち、まだ父親は戻ってこない。小さいながらもつらい現実をこらえているのが痛々しい。

「バックコーラスの歌姫たち」 2013 アメリカ 原題:20 FEET FROM STARDOM 監督:モーガン・ネヴィル 製作:ギル・フリーゼン、ケイトリン・ロジャーズ 撮影:グレアム・ウィロビー 出演:ミック・ジャガー、ダーレン・ラブ、メリー・クレイトン、リサ・フィッシャー、タタ・ヴェガ、クラウディア・リニア、ジュディス・ヒル、ブルース・スプリングスティーン、スティング、スティーヴィー・ワンダー、メリー・クレイトン、タタ・ヴェガ、クラウディア・リニア、リサ・フィッシャー、クラウディア・レニア 映画賞:2013年 アカデミー賞 【ドキュメンタリー長編賞】 モーガン・ネヴィル

音楽界のトップスターを陰で支えてきたバックシンガーたち。ステージでメインの位置と彼女たちの距離はわずか20フィート(約6メートル)あまり。しかしその差は圧倒的であり、絶対的。実力だけならトップ・シンガーに引けを取らないにも拘わらず、ソロシンガーとして成功を手にした者はほんの一握りだけ。本作は、そんなバックシンガーたちにスポットを当て、その偉大な功績と知られざる葛藤を見つめた音楽ドキュメンタリー。ダーレン・ラヴやメリー・クレイトンをはじめ、歴史的名曲で美しいハーモニーを響かせたバックシンガーたちへのインタビューに加え、彼女たちをリスペクトするスーパー・スターたちの証言を通して、挫折を乗り越え歌い続ける彼女たちのドラマティックな人生を浮き彫りにしていく。ル・ジャクソンといよいよデュエット…というところでマイケルの急逝、その後大物とのデュエットを断わり続けたシンガー、ほんのちょっとしたタイミングでチャンスを逃したシンガー、有望であったのに見切りをつけ語学教師になったシンガー。コネがないと作れません。

「ハッシュパピー バスタブ島の少女」  2012 アメリカ Beasts of the Southern Wild 主演:クヮヴェンジャネ・ウォレス

南部デルタ地帯の"バスタブ島"で、ハッシュパピーは父と暮らしています。ホームレス集団?と思うもコミュニティ集団のようで主義を持って暮らしているようです。地球温暖化の映像が流れ、嵐がやってきます。コミュニティの多数が去っていきます。そして嵐、ハッシュパピーと父親はボートに乗り難を逃れます。隠喩として現れる獣は文明を表しているのか、文明を否定する父親は重度の病気で、父が死んだら7歳のハッシュパピーはどうやって生きていくのか。母への憧れは当然。幼いながらも、力強く成長していくハッシュパピーは勇まく、立派です。

「パッチギ」 日本
井筒監督。パッチギとはハングル語、頭突きのことらしい。
京都ってこんな怖いとこ(だった)なの???しょっちゅう高校生がけんかしている。「日本では北(Korea)も南もない。」と言っていたけれどほんと?
朝鮮学校に通う少女(沢尻エリカ)と男子高校生の物語。でも私からしてみれば少女の兄のほうが主役に思えました。
「パッチギ LOVE&PEACE」 2007
前作同様最初猛烈な喧嘩シーンから。ホットな家族愛の物語です。1944年日本軍統治下のもとチェジュ島での召集から脱走する3人のシーンがところどころはさめられています。その一人がこの家族の父親なのですが、今はどうしているのか見逃してしまいました。そして最期に娘の演説。父親が脱走してくれたから現在の自分がいるんだということば。お国のために戦う宣言でなく、とにかく生きて帰ってきてほしい(生きて帰ってきてよかった)宣言をを堂々と朝鮮人であることを明かした上で行なったのはこの映画のクライマックス部分でした。子どもがかわいかった。

「バッド・エデュケーション」 2004 スペイン

監督: ペドロ・アルモドバル 出演: ガエル・ガルシア・ベルナル

映画監督、脚本がらみのめんどくさそうな話に途中で脱落。

なのにまた2015年観てしまった。我慢々々で最後まで。想像力のない脚本家が脚本家を主人公に書いた話。

1980年、スペインのマドリード。新進映画監督のエンリケは、若くしてすでに成功を収めていた。そんな彼のもとにある日、少年時代の親友イグナシオが脚本を手に突然訪ねてくる。神学校寄宿舎では強い愛で結ばれていた2人だったが、イグナシオの変貌ぶりに戸惑い、疑念を感じてしまうエンリケ。一方で彼は、脚本の内容に惹き込まれていく。そこには少年時代の彼らの一途で純粋な愛と、それを引き裂く悲劇が綴られていた。2人はその脚本を基に自伝的な映画の撮影を始める。しかしその後、エンリケはイグナシオの大いなる秘密を知ることになる。大いなる秘密?子ども時代、イグナシオがエンリケを助けるために牧師に身を捧げたということ?

「バッド・ガイ 反抗期の中年男」 2014年 製作国: アメリカ 原題:  BAD WORDS 監督:ジェイソン・ベイトマン  出演:ジェイソン・ベイトマン、キャスリン・ハーン

優秀な子どもが出場する「全米スペル大会」に出場した40歳のガイ。10歳の少年・チャイタニヤと知り合った彼は、夜の街に繰り出し様々なイタズラや遊びに興じ、試合会場では悪質な手を使い、対戦相手をつぶしていき、やがて決戦はチャイタニヤと。 結局、ガイは会ったこともない父親と会うための出場だったと最後のオチ。監督として実力が認められるジェイソン・ベイトマンが主演を演じているのが見ものかも。

「バード」 1988 アメリカ 監督:クリント・イーストウッド、 ブルース・マルムース

バードとは、モダン・ジャズの祖でありビ・バップの創始者でもある、サックス奏者チャーリー・パーカーの愛称。ジャズ好きで知られるイーストウッドが、丹精こめて描く、自らのアイドルの伝記。麻薬に溺れ、自己の内面と向き合い傷つきながら、己の芸術を勝ち取っていった男の苦闘を描く。

161分。麻薬漬けのバードのジャズに捧げた一生。彼の名作がいくつも流れる。麻薬なしにはやっていけない。痛み、辛さをやわらげてくれるのは麻薬のみ。子どもが亡くなれば(公演のためそばにいられず)妻に電報を打ち続ける。34才で亡くなる時には、もう65才の体。没後、作品が認められたとのこと。

「ハート&クラフト」 2011 フランス Les Mains d'Hermes=The hands of Hermes

エルメス好きには垂涎のドキュメンタリー。1837年、パリの馬具工房として誕生したエルメスの根幹は、いつの時代も職人によって支えられてきた。フランスのパリ、アルデンヌ地方、リヨン地方、ロレーヌ地方という4ヶ所にあるエルメスの工房の職人を訪ねて回る。工房に響く皮革やクリスタル、シルクの音と、職人の沈黙をカメラはとらえる。職人の技術と仕草を観察し、そのなかに潜む生命の輝き、情熱、プライドを静かに解き放っていく……。

馬具工房の様子、皮を特殊な道具でカーブ状に切っていく。馬のデザイン、昔ながらのデザイン描きに別の女性のパソコン作業のイラストをぴたっと合わせる。15才からずっとこの仕事を33年間してきたという職人、20才で本採用になり、その場でうれしさのあまり泣き崩れてしまったという女の子、59才で研修中という女性、ミャオ族の女性(正装の民族衣装ででも登場)、アラブ人、チュニジア人、全員がエルメスで働くことに誇りをもっています。短いものでしたが、エンドロールではっと目が覚める。

「ハドソン川の奇跡」 2016年 製作国:アメリカ 原題:SULLY  監督:クリント・イーストウッド 出演:トム・ハンクス、アーロン・エッカート

USエアウェイズ1549便はラガーディア空港離陸直後、カナダガンの群れに遭遇、両エンジンの同時バードストライクというレアケースによって両エンジンがフレームアウト(停止)し、飛行高度の維持不可能に。即座に機長のチェズレイ・サレンバーガーは操縦を副操縦士から交代し、同時に空港管制に対し、この状況の報告と非常事態を宣言。操縦を交代した副操縦士は事態の改善すべくQRH(クイック・リファレンス・ハンドブック)を実施した。当初機長は空港への着陸を目指し、予定していたラガーディア空港か進行方向の延長上にあるテターボロ空港への着陸を目指していたが、機長は高度と速度が低すぎるため空港への着陸は不可能と判断し、市街地への墜落を防ぐべく、ハドソン川への緊急着水。その後、船舶が向かい、全員救助。全世界にこのニュースは伝えられ、機長を絶賛するのだが、一転し、機長の判断は正しかったのか疑惑が持ち上がる。委員会でつるし上げられる機長。もしかして機長は怪しい?なんと思ったりしながら進みます。

このあたりのニュースは日本にも伝えられたが、その後はさっぱりどうなったのかわからなかった。さすが、イーストウッド監督。

「ハートの問題」 2009 イタリア 原題:QUESTIONE DI CUORE

病院の集中治療室で知り合ったふたりの男の友情と家族の愛情を描く感動ドラマ。売れっ子脚本家のアルベルトはある晩、心臓に違和感を覚え、彼は病院に駆け込みます。救急救命治療室で、重い心臓発作を起こした自動車修理工場の若き経営者・アンジェロと隣のベッドになり、ウマが合い親しくなります。アンジェロの容体は悪く、アルベルトと妻を親しくさせようとするのは、自分が死んだ後を心配して?脚本家であるアルベルトは、人間観察しながら妄想します。あながち間違っておらず、原作者の想像のストーリー。映画的にはアルベルトがもっといい男だったらよかった。

「ハート・ブレーカー」 2010 フランス 原題:L'Arnacoeur

ヴァネッサ・パラディ(2012年6月ジョニー・デップと破局。験担ぎですきっ歯を治さないとか?)とロマン・デュリスのロマンティック・コメディ。プロの“別れさせ屋”アレックスが扮装、手練手管を駆使してターゲットを誘惑し、キスまで成功するや、姿を消す。チームは姉とその夫。冒頭の砂漠のシーンもすべて企み、設定、劇と知る。大富豪から娘ジュリエットの10日後に迫ったイギリス人青年実業家ジョナサンとの結婚を阻止し、10年間断絶状態だった彼女を自分の手に取り戻したいという依頼が舞い込む。ジュリエットについて調べ上げ、ボディガード役となりモナコ!乗り込む。彼女に趣味に合わせて接近。ワムの曲、不思議なダンス、スポーツカーで街中を乗り回し、イルカのプールに侵入し、真夜中のレストランで料理を作り、どんな女性でもうっとりしそう。ロマン・デュリス、魅力的な3枚目。モリエールでも芸達者ぶりを披露していました。

「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」 2014年 製作国:アメリカ 原題:BIRDMAN OR (THE UNEXPECTED VIRTUE OF IGN 監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 、アレハンドロ・G・イニャリトゥ 出演:マイケル・キートン 、エドワード・ノートン

長いスランプの中にいるスーパーヒーロー映画の大スター・リーガンは、再起を決意し、ブロードウェイの舞台に出演します。共演者が変更になり、かえって評判が良くなったり、舞台前にタバコを吸いに外に出たらロックアウトされ、ドアにはガウンが引っかかり、パンツ1枚で大通りを一目散に玄関に向かうとツイートされ、再生回数は何万回とうなぎ上り、舞台に上がり、実弾の入ったピストルで鼻を打ち抜き…。幻覚まじり、現実との境界なくなる、切羽詰まったパニック状態。

「ハート・ロッカー」 the hurt locker 2008

爆弾処理班のエース。命知らず。誰かがやらなければならないのだけれど。

「ハナ 奇跡の46日間」 2012 韓国 原題:KOREA

史上初めて結成された韓国・北朝鮮による南北統一卓球チームの実話に基づく話。かつて韓国で空前の卓球ブームを巻き起こしたスター選手、ヒョン・ジョンファ。世界卓球選手権を控える彼女に、南北統一チームが結成されるという報せが舞い込みます。対決し合うそれぞれのメンバー。が、戦いとなると、チームは団結していくのです。監視体制下にある北朝鮮メンバーはどうなるのか。そして迎えた試合日。見事金メダル。そして別れ。2年後の再会。がその後は会えていないというテロップ。分断されたままの朝鮮半島。一つの国になることを願う話。

「HANA-BI」 1997
やくざと変わりない刑事たち。殺されたり、車椅子生活になる同僚。タケシは何かの事件で子供を亡くし、そして妻は不治の病で余命いくばく。「菊次郎の夏」のように、後半はロードムービー。取りようによっては、思いの深い男のようでもあり、それはどのようにも解釈できる。同僚には筆を取らせる。そしてその男の描いた絵は、たけしの作品なのであろう。夫婦の間には言葉はなく、それでも、わかりあっていたということなのだろう、が鈍感な私は、よくわからない。
花よりもなほ」 2006年 監督:是枝裕和
仇討ちは武士の義を尽くすことと言われていた時代…親の仇を討つため上京した侍の、3年の長屋生活で争うことの価値観が揺らぎます。まわりコメディアンで固めたキャストの中、物語はかなりゆっくりと進みます。カンヌで柳楽くんが「誰も知らない」で賞を獲得し、その監督がいかにも外国人受け狙いで作ったもの?写真は終盤見せる岡田准一くんの笑顔。それがこの映画のすべてを物語っているような突き抜けた笑顔でした。

「朱花の月」 2011 監督:河瀬直美

撮影はもちろん奈良。緑いっぱいの景色、それだけで気持ちよい。さらに原案は私の好きな作家、坂東眞砂子。

昔からの奈良の山々と、山に例えて現代の男女の三角関係。万葉の頃、そして今、翻弄するのは女なのでしょうか。

 

「ハニートラップ 大統領になり損ねた男」 2014 アメリカ 原題:WELCOME TO NEW YORK 監督:アベル・フェラーラ 出演:ジェラール・ドパルデュー、ジャクリーン・ビセット

セックス依存症でアメリカ外遊中、ホテルの清掃係に乱暴し逮捕されます。フランスから妻が飛んできます。「どうしてこの時期、もう少しだったのに。」ジャクリーヌ・ビセット、若い頃のスタイルそのまま。父親は戦時中犯罪に加担していたようで、名誉挽回を夫を大統領にさせることで願っている。反省のない夫に三下り半。モデルがいるようで、証拠不十分で釈放されたようです。

「母たちの村」 2004年 フランス ゼネガル
西アフリカのとある村、割礼(女性性器切除)が古くより常習化しており、それに立ち向かう女性たちのお話です。男尊女卑、一夫多妻制の社会、のどかな人々の暮らし。割礼を嫌がる少女たち4人が、コレ(主人公)のところに逃げてきました。コレは割礼のせいで2人の赤ん坊を出産時亡くしその後娘を帝王切開で出産。だから娘は割礼させなかった、その話を聞いて彼女たちはコレのところに。コレは自らの命を賭けてモーラーデ(原題=保護)宣言をします。家の門にロープを張り、この中の人たちに危害を与えてはいけないという宣言です。コレの娘の婚約者(村長の息子でフランス帰り)が戻ってきて、村長はその結婚を取りやめさせたり、コレの夫はコレを公衆の前で鞭打ちしたり、それを止めた商人を殺したり、匿われていたいちばん小さな少女が母親に連れ出され割礼の末、死んでしまったり。古くからの因習を撤廃させていくことはどんなに大変なことかと思う。
「母なる自然」 2005年 イタリア Mater natura (Massimo Andrei)
タイトルの「母なる自然」というのはゲイによる有機農業+カウンセラーコミュニティの名です。男と生まれたが女性に性転換したデジデリオ(写真右)はアンドレア(左)と恋に落ちます。しかしアンドレアには結婚予定の一般女性がいて…。

「母なる証明」 2009 Mother

ウォン・ビン復帰作。突然、女学生殺しの罪で捕まったトジュン(知恵遅れ)。母は息子を助けるために刑事もどきになり真犯人を探す。結局、突き止めた真相は…。そして、真実を知る目撃者を殺し、放火する母。その後、彼女のもとに、「真犯人が捕まりました。」と警察から。母は「真犯人」に面会に行く。ダウン症らしき風貌。濡れ衣を着せられてもわからないはず。ひたすら彼の母のことを心配し慟哭する。トジュンは釈放され、それでもいつもの暮らしが戻る。トジュンは放火のあった家に寄り、何も知らず母の忘れ物(鍼灸師の針道具)を拾ってくる。沈み込むものの内腿に針を打ち、陽気に踊る。

 

「母の眠り」 One True Thing
エレン(レニー・ゼルウィガー)はNYで働く記者。が、母(専業主婦)が癌となり実家に帰って介護するよう父親に言われます。それまで父親っ子で、母を疎ましく思っていたのですが、父親はエレンを家政婦なみに扱い家事に非協力的、それどころか…。専業主婦の母、そのグループの慈善団体そのものをばかにしていたのですが、看病するうちにほんとうの母の偉大さに気付いていくのです。この母親だからこそ一家がまとまってこれたのだということに。

「 母の身終い」 2012 フランス 原題:Quelques heures de printemps

麻薬の密売で服役していたアランは、出所後、闘病中の母・イヴェットの下に身を寄せる。ふたりはお互いの付き合い方を知らず。イヴェットの楽しみはしとしととジグソーパズルを作り上げること。偶然、アランは母が尊厳死を決心したことを知ります。コーヒー好きのアランのためにコーヒーメーカーを用意し、息子の同居を喜んでいるのに、それを上手に伝えられない。アランが仕事を辞めたのを知り、なじり合いの喧嘩をし家出をするアラン、隣の家に居候。それを知った母は、飼い犬に鼠用の毒を盛り、アランを呼び戻します。母親の尊厳死についてはいっさい口にせずとも、病院での医師との面談、尊厳死協会メンバーとの面談に付き合うアラン。そして母はベッドの上で嗚咽。死に様をきれいにすまそうとしての行動なのか。思い切りがよい。決行前夜、母は必要とも思えないような数日分の旅支度をし、いよいよ決行の日。命を絶つ薬の匂いを嗅ぎ、息子にも嗅がせます。止めないのと思っている間もなく思い切り飲んで。最期の別れ、お互い深く愛していると言って。もっと以前から言い合える関係であればよかったのに。でもそうはいかないのが人間関係です。並行してアランの女性との付き合いも描かれますが、こちらもまた精一杯不器用しています。

「パパは出張中」 1985 ユーゴスラビア
アカデミー外国映画賞に輝いたとか。米ソ冷戦時、東欧の各国がソ連につく中、独自の路線を歩もうとしたユーゴの苦渋に満ちた軍事政権下。社会の状況が厳しい中、でもどこかほのぼの、人間臭い話。このあとユーゴは悲劇の歴史をたどり、それらをテーマにした作品が多く作られるとは誰も思わなかったことでしょう。少年のマリックが子供らしくかわいくいとおしい。優しく母親思い。家庭内がうまくいってないと寝ぼけて夜彷徨う。

「バーバー吉野」 2003

静岡の奥地に、その村の男の子はある決まった髪型をすることが風習になっていたのだが、そこに東京から転校生がやってきて、その髪型を拒否したことから、大騒ぎ。村1軒の床屋もパニック。息子、転校生、仲間が反乱を起こす。古き日本を好意的な目で見ています。

「ハッピー・ゴー・ラッキー」 2007 イギリス 2008年銀熊賞(女優賞)

主人公ポピー・クロスは生き生きとした小学校の教師30才。というが、そうでなければ、知恵遅れと間違いそうなくらいの行動、態度、反応。それもすべて回りを明るくさせるため。シリアスな場面では突然まじめになる。ロンドンの風景を楽しめるけれど、いったい何?確かに女優の演技はうまい。

「ハッピーニート おちこぼれ兄弟の小さな奇跡 2011 アメリカ Jeff, Who Lives At Home

ジェイ・デュプラスとマーク・デュプラスが監督と脚本を担当したハートフル・コメディ。出演はジェイソン・シーゲルとエド・ヘルムズ、スーザン・サランドン。実家暮らしで引きこもり生活を送る30歳のジェフは、M・ナイト・シャマランの映画「サイン」に傾倒し、人生のカギとなる出来事を見つけることしか頭にない。ジェフの兄パットはポルシェを内緒で買ったことがバレ、妻リンダに愛想を尽かされている。夫に先立たれ、ダメな息子たちに頭を悩ませている母シャロンは、自分の誕生日に見知らぬ人物からラブレターを受け取り右往左往。ジェフとパットは、リンダが見知らぬ男と一緒にいる現場を目撃してしまい、彼女の浮気調査を始めるのだが…。

「パピヨン」 1973 フランス 原題:PAPILLON

豪華S・マックィーンとD・ホフマンの共演。脱獄囚が書いた実話を描く脱獄ドラマ。無実の罪で投獄されたパピヨンが、不屈の執念で命を賭けた脱走を繰り返す。脱獄を繰り返せば、光も閉ざされる独房に数年。刑務所を出た後もその島から出ることを許されず。

「パピヨンの贈りもの」 2002 フランス
母の自覚のない母から生まれた少女。育児放棄された娘、階下のじぃさんがちょうちょを求めて旅に出ることを知り、勝手についていってしまいます。やっぱり子供はかわいい。じぃさんと少女のデュエットの歌もかわいい。

「バビロンの陽光」 2010 イラク

フセイン失脚3週間、父を求めて1000キロの旅をするクルド人アーメッドと祖母。その旅は困難を窮める。同様に貧しいイラクの民は優しく親切。が、辛いのは、父が見つからない。もはや死んでしまったのか。それならせめて亡骸を求めるのだがそれすらも。旅先で離れ離れになりそうになり、アーメッドは「ぼくを一人にしないで。」と泣く。それまでは生意気盛りの態度なのに。やっと父に会えるかと、正装した場面。見違えるほどの立派さ、きりりとした表情。どんどん精神的にたくましく成長する、成長せざるをえないアーメッド。やがて正装した彼は土ぼこりで汚れていく。唯一の肉親の祖母も倒れていく。いかに戦いは無意味なものであるのか。

「パーフェクト・ヒート」 2013 アメリカ Java Heat 主演:ケラン・ラッツ 共演:ミッキー・ローク

アメリカからジャワ島にやってきた大学講師ジェイクは偶然パーティにでかけ、王女を会話を交わすが、その直後、爆破テロ事件が発生し、王女は死亡。最後に会話をしたということでジェイクは警察のハシム中尉から容疑者として取り調べを受けます。武器を自由に操り筋肉隆々のジェイクの正体は?王女の焼死体を偽物と見破り、ハシムとジェイクが協力して捜査がはじまります。世界遺産・ボロブドゥール遺跡での銃撃戦が見ものといえば見ものかも。

「パプーシャの黒い瞳」 2013年/ポーランド/2h11  監督・脚本:ヨアンナ・コス=クラウゼ、クシシュトフ・クラウゼ 出演:ヨヴィタ・ブドニク、ズビグニェフ・ヴァレリシ、アントニ・パヴリツキ

20世紀初頭、ポーランド 詩人となったジプシーの娘 文字を持たないジプシーの一族に生まれながら、幼い頃から文学に惹かれた娘パプーシャは、やがて詩を書き始める。ジプシーの生活を詩に謳いあげた彼女は、ガジョ(ジプシーが非ジプシーを呼ぶ言葉)にその才能を見出される。が、ガジョがジプシーの生活をあからさまにする本が出版され、パプーシャもまた禁忌を破ったとして、一族の怒りを買う。精神を病み、詩を書くことを止めるパプーシャ。戦争をくぐり抜け、無理やり結婚させられた夫は亡くなり、ガジョがやってくるが、憧れていた彼すら覚えておらず。が、見送りにはほほ笑みが。

「ハーフ・デイズ」 2009 Uncertainty アメリカ

主演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット、橋の上、恋人たちが「今日がその日かも。」と。このあたりのやり取りがよくわからず。そしてコイントスして、それぞれが、ブルックリン、マンハッタン方面に走っていく。グリーンバージョンでは、二人が女性の実家に行くのですが、途中、迷子の犬を拾い、家族団らん、犬の飼い主を探す。映画館に入り、犬つながりなのか、黒沢映画の犬のシーンが映し出されます。(「野良犬」?)一方、イエローバージョンでは、乗ったタクシーに忘れ物の携帯電話。男は持ち主を自ら探そうとするのですが、持ち主を名乗る男が数人現れ、マフィアに狙われるバージョン。どちらも拾い物をすることは似ているのだけれど。結局、グリーンのカップルもイエローのカップルもまた橋の上に戻ってきて、でもそうしたら4人になってしまうけれど???収束のつかない終わり方。わんちゃんはなんだったの?2組の半日を追っているから邦題ハーフ・デイズなのかしら。

イントロダクションは重要な要素が抜け落ちていて、『スライディング・ドア』みたいに「もしも違う選択をしたら」という設定で、一組の男女が二つの異なるルートで一日を過ごす、という作品です。だからハーフ・デイズなんですね。最初に橋の上で男女がメタフィクションなことを話して、左右に分かれて走っていくと、二つの話に分かれるというもの。それが交互に紹介されます。最初は「おお、何が起こるのか」とちょっとわくわくします。

「ハーブ&ドロシー」 2010

現代アーティストの作品コレクター夫婦ハーブ&ドロシー。最初は自分たちの作品を部屋に飾っていたが、気に入った作品を買い始め、それらを飾るように。そしてそのコレクションの展覧会。展示されたアーティストは評価を受けるようになる。審美眼をもった彼らに声をかけられればアーティストは才能ありと認められたことになる。いわゆる画商の行動だが、違うことは、全く商売せず投機目的でなく、ひたすら買う。アーティストとの交遊。アーティストたちは魅力的な夫婦に惹かれる。30年の収集で部屋は美術品であふれ、ナショナルギャラリーに寄付。ナショナルギャラリーだけでも処理できずアメリカ50州へ。寄付の代価、それなりのお礼を彼らの老後、万一の備えと渡すが、また収集をし、ナショナルギャラリーに寄付、還元するという彼らのことばに館内笑いが溢れる。

「ハーフェズ」 2007 イラン
ハーフェズとはコーランの暗誦者。厳しい試験を受けてハーフェズになった男。モンゴル人を母に持つ女性に家庭教師することになり隣の間で教えるのだが、そのうち詩を交わすようになり、罰を受け、愛を忘れる旅に。麻生久美子を使ったのは日本での観客動因を狙うため?
「バブルへGO!!」 2006
1990年日本経済バブルの時期にタイムトリップ?阿部寛主演ということで見ました。ミスキャスト!!広末涼子ではなく、誰がよかったのだろう。不良っぽくって…、沢尻エリカあたりかな。広末、この時もう出産経験しているのだし。芸者に変身したり、今どきのダンスを披露するのだけれど、ホーっとなってないし。薬師丸ひろ子は、ほんとこのところ母親役が多いです。そうそう、森口博子、現在よりも昔のほうが老けてました。へん。
「ハーブ」 2007 韓国
「ドンマッコルへようこそ」と同じ監督とのことで見ましたが・・・。7才の知能のままの20才の主人公。彼女だからこそいえるような本質を突いた意見を伝えたいのか。
主人公の女の子が同じで、監督は別人でした。
「バベル」 2006 メキシコ 監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
場所が3箇所、モロッコ、日本、メキシコ、時間の流れも入り乱れているのに、わかりやすいストーリー仕立てになっています。4家族のできごとがどう繋がるのかと思っていたらしっかりとした線で。4家族はバックボーンが先進国、後進国という違いで事件後の差をまざまざと見せつけます。役所がよくしてもらったからといって気軽に置いていったもの。モロッコの少年が岩にぶつけて壊すシーンにじんとします。ブラッド・ピットが妻の看護中お世話になったとお財布からごそっと抜き取った紙幣を断るモロッコ人。救助を待つ間、ブラッド・ピットと彼が雑談をします。「子どもは何人?」二人と言う返事にモロッコ人は「少ないな。もっと作らないと。」子どもの数というのは幸せの測りかも。アカデミー賞ノミネートで話題になった菊池凛子は聾唖者の役で、社会・家庭からの隔絶・閉塞感・息詰まり感を表していましたが…、どうしてもここで親子関係が必要だったのかどうか疑問。

「バベルの学校」 La cour de Babel フランス 2013  監督:ジュリー・ベルトゥチェリ

アイルランド、セネガル、ブラジル、モロッコ、中国…。世界中から11歳から15歳の子どもたちがフランスにやって来た。 これから1年間、パリ市内にある中学校の同じ適応クラスで一緒に過ごすことになる。 24名の生徒、20の国籍…。この世界の縮図のような多文化学級で、フランスで新生活を始めたばかりの十代の彼らが見せてくれる無邪気さ、熱意、そして悩み。果たして宗教の違いや国籍の違いを乗り越えて友情を育むことは出来るのだろうか。そんな先入観をいい意味で裏切り、私たちに未来への希望を見せてくれる作品。 ある教師の人生最後のクラスにそれぞれの事情をかかえて集まった国籍がバラバラの生徒たち…。出会い、そして別れ。国境を超えた友情に心温まる感動のドキュメンタリー。ブリジット・セルヴォニ先生は、寛容で、生徒一人一人を親身に考えていてすごい。しゃべりまくる生徒たち、あれ、適応クラスなのにペラペラと思いそうだけれど、流暢に聞こえるように話しているふりは圧巻。

「ハミングバード」 2012 イギリス 原題:Hummingbird 主演:ジェイソン・ステイサム

戦地を逃れ、ロンドンの暗黒街で息を潜めて暮らす元軍曹・ジョゼフ。が、唯一心を通わせた少女が拉致され、彼は少女を救うため、たまたま忍び込んだ部屋の他人に成り済まし裏社会でのし上がっていく。一方、修道女との絡み。中身のないアクション映画。

「ハーメルン」 2013 監督:坪川拓史 出演:西島秀俊、倍賞千恵子、坂本長利

山奥の廃校には元校長が暮らす。博物館職員の野田が、校舎に保管されている遺跡出土品の整理のためにやってくる。彼はこの小学校の卒業生で、元校長とまったりとコーヒーを飲み、居酒屋に行ったり、元先生の入院先を訪ねたり。校庭の黄葉したイチョウの美しさ、川を渡る電車の風景は見とれるほど。ですが、いったい何を言いたいのか…。

「ハラがコレなんで」 2011 監督:石井裕也

お腹の子の父親と別れ、アメリカから戻ってきた妊娠9ヵ月の原光子(仲里依紗)にとって粋であるか、ないかが彼女にとって大切。。所持金も底をつき、アパートを引き払った彼女は雲を見て、タクシーに乗り、「雲のほうへと。」なぜか無賃乗車。偶然なのか、子ども時代に暮らしていたた長屋。光子はすっかり身体の弱った大家・清の世話をし、幼なじみの陽一が叔父と一緒に営む食堂の手伝いに乗り出す。同情しては泣く。キップがいい。仲里依紗がいいね。

「薔薇の名前」 1986年 原題: THE NAME OF THE ROSE  監督: ジャン・ジャック・アノー 原作: ウンベルト・エーコ 出演:ショーン・コネリー 、F・マーレイ・エイブラハム 、クリスチャン・スレイター

北イタリアの山地のなかに聳える壮麗な修道院の建物を見上げる情景から始まる。修道院は高台に建っており、そこへと昇る上がり坂をカメラのレンズは追って行く。背景に音楽が流れ、老いたメルクのアドソのナレーションが入る。アドソは述べる。「我が貧しき生涯もその終わりへと近づいた。わたしは若き頃に出会った、恐るべき事件を思い出す。それは寒さに満たされた北イタリアの僻地の修道院で起こったことで、主の年1327年のことだった……」 カメラは高台に昇りつめ、修道院の巨大な門を映し出す。バスカヴィルのウィリアムとメルクのアドソは、この門をくぐり、待ちかまえていた修道士から挨拶を受け、修道院の敷地へと進んで行く。修道院に税を払うため、列をなす貧しい農民の姿があり、付属する小さな建物が傍らに過ぎて行く。こうして二人は準備されていた個室へと入る。 アドソが用を足しに出ていった後、ウィリアムはカラスの声がするので、窓を開けて中庭を見ると、そこには真新しい墓の土盛りがある。そのとき、扉をノックする音と共に、修道院長アッボーネが入ってきて、ラテン語で歓迎の挨拶の言葉を述べ、ウィリアムも挨拶を返す。しかし、型どおりの挨拶が済んでもアッボネーは何かを迷っているようで、佇んでいる。ウィリアムは「最近、修道士が亡くなったとか」と水を向けると、アッボーネは決意して事情を話す。若い修道士が図書館から飛び降りたか落下して死亡した。しかし、図書館には窓がない。またなぜ彼が死んだのか不明である。修道士たちのあいだで不安が広がっている。 それを聞いたウィリアムは、「超自然の力を疑っておられるのですな、院長」と述べる。そのとき、アドソが部屋に戻って来て、ウィリアムは修道院長にアドソを紹介する。「これは、わたしの弟子・修練士のメルクのアドソ、メルク男爵の末子」と。修道院長は話を戻し、このような事件は、共同体の平安を乱す。経験を持った方の助力を得たい、と述べる。元異端審問官で、「悪魔の力」と戦う任務にあったウィリアムはうなずき、怪死事件の謎の解明を引き受ける。

封切り当時話題になった作品。2015年再鑑賞。ゲイ、宗教問題、何がいけなかったのか、笑い、コメディが認められない宗派、そのためアリストテレスの笑いの章が否定され、毒がページに塗られ、舌に指をつけページをめくり読んだものが死ぬというくだり。

「はらぺこあおむし」 1996 THE VERY HUNGRY CATERPILLAR & OTHER STORIES

少しは青虫を耐えられるようになれたか…、無理。さだまさしの読み聞かせ。渡辺満里奈のもあるみたいだね。どうしてレンタルしたのか、思い当たらず。そういうこともある。

「パララックス・ビュー」 1974 アメリカ 監督:アラン・J・パクラ

期大統領と目された上院議員の射殺事件から3年、新聞記者のフレディは当時、その場に居合わせた人たちが次々と死に、次は私と恐れていたガールフレンドが死にます。死因は自殺と処理され、事件の真相を動き始めますが、背後には巨大組織が蠢き…。あらあら、フレディも暗殺者に仕立てられ、殺されてしまい、終わり。

「PARIS-パリ-」 2008 フランス

パリの街、何人もの男女の人生模様。心臓病を患い、余命わずかと宣告されたムーラン・ルージュの元ダンサー、ピエール(ロマン・デュリス)。彼の唯一の楽しみは、自宅のアパルトマンからパリの街の人々を眺めること。ピエールの姉で3人の子どもを抱えるシングルマザーのエリーズは弟を心配し同居を始める。市場の人々、パン屋、アパルトマン反対側に住む若い女性、彼女に年甲斐もなく熱を上げる大学教授(以前ももてない役をしていた。)、アフリカ、カメルーンではパリに行くことを夢見る人たち、誰もが悲しみ楽しみ、人生を送っている。ロマン・デュリス…、坊主の髪型はださいが、ひとたび踊りだすと身のこなしが柔らかくかっこいい。

さすが、フランス映画、この人、見たことあるけれど、どの映画だったかな、と記憶をたどるのが必死。

「パリ・エキスプレス」 2008年 製作国:フランス 原題:COURSIER/PARIS EXPRESS 監督:エルヴェ・ルノー 出演: ミカエル・ユン、ジェラルディン・ナカシュ、カタリーナ・ドゥニ

バイク宅配会社のドライバー・サムは、ある日ロキという人物宛ての荷物を届ける依頼を受けたことをきっかけに何者かに命を狙われ、わけの分からぬまま事件に巻き込まれ、大切な彼女は人質に取られ、ドタバタ。彼女より魅力的な勇ましい女性陣もでてきて、花を添えるけれど、中身無しストーリーだわ。

「パリ、カウントダウン」  原題 Le jour attendra 2013 フランス/90分

かつて自分たちの命と引き換えにやむなく警察にその身柄を売り渡した男がシャバに戻り、命を狙われる悪友2人組O・マルシャルJ・ガンブラン。やくざ映画です。

「パリ20区、僕たちのクラス」 2008 Entre les murs=壁の中で カンヌ映画祭パルム・ドール作品

移民が多く暮らすパリ20区の公立中学校。14、15才の子どもたちの先生をすることがたいへんか。それでも教師たちは議論を重ねます。評価を下す話し合いにも、生徒代表を参加させて公正を期すとは…。また別の話し合いでは保護者を参加させます。討論ができなければ教師にはなれません。子どもたちは言いたいことを遠慮なくいい、育っていきます。でもまず、教師への敬意が前提になっています。

「パリ空港の人々」 Tombe du ciel 1993

カナダからパリ、シャルルドゴール空港に降り立った男性。税関に靴下で並ぶ。カナダの空港、飛行機に乗る前に手荷物を盗まれパスポートをなくしたままパリへ。入国できず、本人確認できるまで空港内で過ごすことに。同じく空港内で暮らす人々との不思議な穏やかな数日。年越しにはセーヌ河岸に出て行ったり。夫に会うため無理やりカトマンズ片道チケットを買い出国する妻は…。夫の抱える持ちづらそうな赤い箱は妻への鴨のデコイのプレゼント。ユニーク。そう、「ターミナル」はこちらのリメイク版。でもこっちのほうが好き。

「PARIS JE T'AIME」 2006 フランス
最新のフランス映画ということで観る。1編7分ほどの短編が17?18本?およそラブストーリーにもならないものばかり。離婚協議中の年配夫婦の話、さえない中年アメリカ女性1週間のパリ旅行の様子。それが(も)人生。英語が使用される場面も多く、意図的に感情的・恋愛的状況ではフランス語を使用しているのかとも思ったが、再び観て確証する気にもならず不明。
「パリでいっしょに」 1963 アメリカ
オードリー・ヘプバーン、ウィリアム・ホールデン主演。脚本家がタイピストを雇い、書きあげていくのだけれど。脚本家の苦悩をそのまま脚本にしたみたいな、ドタバタ劇。

「巴里のアメリカ人」 1951年 製作国: アメリカ 原題: AN AMERICAN IN PARIS 受賞記録: 1951年 アカデミー賞 作品賞 1951年 ゴールデン・グローブ 作品賞(コメディ/ミュージカル) 監督:ヴィンセント・ミネリ 出演:ジーン・ケリー、 レスリー・キャロン、スカー・レヴァント

パリで画家修業を続けるジェリーが、歌手のアンリと友情を結ぶ。やがてジェリーは、リズという美しい娘と出会い、恋に落ちてしまう。しかし、リズがアンリの婚約者であると知ったジェリーは、いさぎよくリズのことをあきらめるが、リズはジェリーのもとへ。モダン・バレエによるミュージカル劇。

リズがちょっとぽっちゃり。1951年の女性であれば当然。バレエも上手。パトロン女性も美人。当時の車もおもしろいし、仮装舞踏会の様子も楽しい。

「針の眼」 1981 アメリカ/イギリス Eye of the Needle 主演:ドナルド・サザーランド

連合軍のヨーロッパ侵攻に関する秘密を調べるナチのスパイは情け容赦なく人を殺していく。撤収のためUボートとの合流地点海域を目指すが、嵐で遭難しイギリスの離島に住む夫婦の家に救いを求めて倒れ込む。夫は交通事故で両足をなくし、車椅子生活でひがみっぽくなっており、妻はスパイに気持ちを寄せるようになり、二人は関係をもつように。が、夫を殺されたことを知り、彼女と子供の逃亡がはじまる。これまでだったら、当然、冷血なスパイは女を殺すはずですが、違います。ほんとうに愛していたのでしょうか。親の期待を背負わされた、孤独感を訴えるあたり、好きでスパイにならなったことがわかります。せつない映画です。

「パリのレストラン」 小さなレストランが閉店することに。その閉店の夜、店には馴染みのお客が集まってきてシェフの上着に寄せ書きをしていきます。
「ハリーポッターと賢者の石」 三作目がもうすぐ封切りでテレビで放送していた。

「パリよ、永遠に」 パリよ、永遠に 2014年 製作国:フランス/ドイツ 原題:Diplomatie=Dipomacy 監督:フォルカー・シュレンドルフ(『ブリキの太鼓』) 出演:アンドレ・デュソリエ、ブルクハルト・クラウスナー

ナチス・ドイツ占領下のフランスを舞台に、ヒトラーからパリの破壊を命じられたドイツ軍将校と、パリを愛するスウェーデン総領事が繰り広げる一夜の駆け引きを描く。

ほぼひとつの部屋の中のロケ。ナチの将校は、命令に背けば家族は人質になるという証文にサインをさせられ、前線へ。パリの橋、凱旋門、エッフェル塔爆破計画。それを食い止めるのがスウェーデン総領事のミッション。ルーブルの名作を移動せよに、「モナリザ」は入っておらず、微妙に疑問を抱きはじめる。本当の話?最後のテロップでは、将校の家族は約束通りスイス方面に脱出し、将校も戦後、解放され、賞を与えられたというが。

「パリより愛をこめて」 2010 From Paris with Love フランス 監督:ピエール・モレル

ジョン・トラボルタがフランス映画でばりばり主演でアクションするなんて!!!コンビ具合がいい。ただのでくのぼうのイケメンアメリカ大使館付きCIA捜査官見習いとむちゃくちゃスキンヘッドワックス(トラボルタ)。カーアクション、ドンパチを観ているだけでも楽しい。

「バルカン超特急」 製作年:1938年 製作国:イギリス 原題:THE LADY VANISHES 

監督:アルフレッド・ヒッチコック 製作:エドワード・ブラック 脚本:シドニー・ギリアット 原作:エセル・リナ ホワイト 撮影:ジャック・コックス 音楽:ルイス・レヴィ、ルイス・レヴィ 出演:マーガレット・ロックウッド、マイケル・レッドグレーブ(ヴァネッサ父)

列車の中でミス・フロイという一人の老婦人が消えます。アメリカの富豪の娘アイリスは、フロイの行方を探しますが、彼女が存在したことをみんなが否定します。ギルバートという青年だけが、フロイ探しに協力します。イギリス人は関係ないことには関わりを持たないとかいう風刺を入れ込みながら。「フライト・プラン」はこちらのリメイクでしょうか。

「ハルとナツ」 2005
おしんのブラジル移住版。脚本が橋田スガ子なのでおもしろくて当然。ハルとナツ、幼少、若い時代から、お年寄りと別の俳優が演じる。幼少の2人がかわいい。子供のナツは10代で今でも売れている子役。
「春、バーニーズで」
吉田修一原作。小説で読むと、文字に書いてあるから話がわかるのだけれど、この手のものは映像になるとわかりにくい。2つの時間、それは修学旅行で日光の東照宮隅の一角に腕時計を置き忘れ、そのことすら忘れていた少年の頃から存在していたのか。仕事関係の会社にでかけそこで出会った二人。彼女はバツ1子持ち。しかしながら理想の夫婦と言われるまでに。春、バーニーズでというのは、子連れ3人ででかけたバーニーズで、男性が以前同居していた男(おばさん)に再会した場面ですがそれが何か?寺島しのぶの黒の下着姿はきもい。
「春夏秋冬そして春」
漢詩に出てくるような仏教の世界、美しい山奥の景色にうっとりさせられます。湖に浮かぶ寺での春夏秋冬。春の時代の少年がかわいい。欲望、執着の感情が生まれると人を殺すようになってしまうというのはあまりにも単純な発想ですが。

「バールに灯ともる頃」 イタリア 1989

父マルチェロ・マストロヤンニが突然、兵役中の息子を訪ねます。それもタクシーで100キロ、弁護士の仕事10件も延ばして。ひとり息子が心配で心配でしょうがないのでしょうが、確執があるよう。父親の大仰な身振りに、息子は周りを気にしてばかり。カフェに入るも、仕事の愚痴をこぼす男性やミュージックボックスで音楽をかける女性で、退散。トラットリアに入ります。昔話をする父、兵役中のラッパの音もまねて歌う。今じゃテープだよ、と息子。店中のお客が注目します。父親は息子に高級車、テラス付き最上階のアパートを買ったと。でもいちばん喜んだのは鉄道員だった祖父の持っていた懐中時計。「今何時ですか、と何度でも訊いて。」と。店を出て、映画館へ。父がふと居眠りをすると息子はおらず。呼びながら探す父。陽気に電話をしている息子。その様子に父はローマに帰ろうとしますが。で、次は息子の彼女のところに押しかけ訪問。彼女に息子のことを根掘り葉掘り聞きます。あまりの執拗さに息子も切れ、「もうローマには帰らない。」と別れるのですが、結局、汽車で出発を待つ父のところに和解に。またふたりで「今何時ですか。」なんてほのぼの10秒おきにやっている。心配だった息子も、ひとり立ちしてまわりの人間と楽しく付き合える大人に成長していたのです。子離れできない父親の話ですが、幸せ感たっぷり。

「春眠り世田谷」 2001
監督の実体験の作品化なのか。30才、27才とでてくる出演者たち、ふけてます。スタイリスト、ヘア担当の人、いないのかな。

「バルフィ!人生に唄えば」 2011年 製作国: 印 原題: BARFI! 監督:アヌラーグ・バス 出演:ランビール・カプール、イリヤーナ・デクルーズ、プリヤンカー・チョープラー 

聴覚障害の純粋な青年と、彼との出会いを通じて人生を変化させるふたりの女性。同じく聴覚障害のジルミル。途中休憩はさみつつ長い映画。

「春を背負って」 2014 監督:木村大作 主演:松山ケンイチ、共演:蒼井優、豊川悦司、檀ふみ、小林薫

立山連峰で山小屋"菫小屋"を営む厳格な父に育てられた長嶺享は、社会人になり東京で将来を嘱望されるトレーダーとなっていた。が、父の突然の訃報が届き帰郷。母は菫小屋を他人に譲ることに決めたが、享は小屋を引き継ぐと言い出す。歩荷の仕事、苦しく進んでいると励ましながら先を行く男性五郎(トヨエツ)。父が夢枕に立って、五郎に息子を頼むと言い残していったという。1年前から菫小屋を手伝う女性愛(蒼井優)と3人での山小屋運営がはじまる。映画だとたいへん作り物っぽい。トヨエツは映画となると関西弁を話すことが多いけれど。危ないと言っているのに無理矢理登山を試みる輩、麓で旅館を切り盛りする母(壇ふみ)がパッチワーク大作に励んでおり、「こんにちはー」の声になかなか立ち上がらず。山小屋に個室を作りたいという亨の独自の意見、大賛成する愛と五郎、この場面必要かな。亨の成長を見せたいのかな。山開きに向けての布団干しはすがすがしいく、山の景色はこれ以上なく美しい。ところどころで名台詞なんだろうなことばが織り込まれている。

「パレード」 parade 2010 日本 原作:吉田修一 監督:行定勲 主演:藤原竜也

都内のマンションをルームシェアする直輝、未来、良介、琴美。そして、サトルがこのマンションの住人に加わります。さっぱりとして、他人に干渉しない関係。貫地谷しおりと小出恵介のしゃべりをはじめ、とぼけています。が、一転、ラストシーンの直輝以外のみんなの凄味のある目つき、怖いです。

「パレードへようこそ」 2014年 製作国: イギリス 原題: PRIDE 監督:マシュー・ウォーチャス 出演:ビル・ナイ、イメルダ・スタウントン、ドミニク・ウエスト

80年代のイギリス、サッチャー政権下の英国で起こった実話を映画化。スト中の炭坑労働者とその家族を支援するため、ゲイ&レズビアンの仲間たちと募金活動を始めたゲイの青年・マーク。マイノリティの連携がやがて大きな波となり時代を動かしていきます。エイズという病気が報告され、何かわからずそれに対する畏れのあった中、田舎町でゲイ&レズビアンたちが人気者になっていくあたり、人と人を隔てるものって何?あってはならないものです。

「晴れ、どきどきリリー」 フランス 2010 Pieds Nus sur les imaces(なめくじの裸足) 主演:ダイアン・クルーガー、リュディヴィーヌ・サニエ

リリーは母と2人で田舎に暮らしていたが、突然の事故で母が亡くなってしまう。リリーは1人では何もできず、都会で弁護士の夫と暮らす姉のクララが結局、リリーと暮らすことに。徐々にクララは夫との関係が険悪に。互いに衝突しながらも、お互いをかけがえのない存在として絆を深めていこうとする姉妹に納得します。事務所 le bureau という名のリリーの手作り作業場、森の中のスペース、雰囲気があります。

「パレルモ・シューティング」 2007 ドイツ 監督:ヴィム・ヴェンダース

有名カメラマンは不眠、死に取りつかれている。できあがった写真の空を左はどこどこの空にして、右は朝日にして…なんて指示しているのは合成写真か。ある日川を行きかうPalermo(大きな港)の文字の入った船を見て、パレルモ行きを、それも急で航空券が手に入らないからと知人の飛行機をチャーターしてパレルモに。ミラ・ジョボヴィッチが妊婦姿で実名でモデルとしてでているのはたまたまなのか。撮影終了後、カメラマンはパレルモに残る。かなり荒廃しきったパレルモ市街地、マルシェなどを写しだす。空はパレルモの旅を決意した主人公。全編に鳴り響くロックをバックに、彼の旅を描き出す。彼を矢で狙う修道士の格好をした死神(デニス・ホッパー)、絵の修復を仕事とする女性との出会い。いよいよ死ぬのか、と思うと、まだ生きたいと言い出す主人公。なんで死神は見逃すのかな。

「ハロルドとモード」 アメリカ HAROLD AND MAUDE 1971 監督:ハル・アシュビー(ピーター・セラーズ主演の「チャンス」1979年監督)

老女と青年の奇妙な恋愛を描いたヒューマン・ドラマ。19才で自殺ごっこを繰り返すハロルド、79才で、車を盗んでは暴走、日本の着物を部屋着にして踊ったり、ヌードモデルをしていたり、自由気ままなモード、こんな二人がいつしか愛し合うように。最初はハロルドの自殺ごっこに付き合いきれず観るのを何度止めようか、早送りしようかと思ったのを我慢、我慢。狂言自殺芝居を見る人はほとんど母親だけなのですが、もう母親は見て見ぬふり、見る人がいなかったらそんな芝居するのさえ無意味なことで、映画を観る私もうんざり。母親が、そろそろあなたも結婚して…、とコンピューター見合い相談所から勧められてくる女性を連れてくるのですが、ハロルドは中身も悩みもないような若い女性には全く関心を示さず、それにしても人生の辛い経験たっぷり、それを明るく乗り越えたパワーがあるからといって老女に恋するかな。モードもだんだん目の上の化粧が濃くなってきてまんざらでもなくとても楽しそう。でも有終の美とばかり、華やかな最期はできすぎ?

「半落ち」 原作本を超える傑作でした。樹木希林、迫真の演技でした。ちょうどこの頃左目?失明したと後で発表していて、一時は出演を断り、それでもどうしても依頼され、なるべくセリフを少なくするように頼んでいたとか。
アルツハイマー、骨髄移植についても自分のまわりで起こったら…?と考えさせられます。この2点は韓国ドラマの得意分野ですが。

「ハンガー・ゲーム」 2012 アメリカ The Hunger Games 監督:ゲイリー・ロス 主演:ジェニファー・ローレンス

未来の独裁国家パネムでは毎年、12ある各地区からそれぞれ10代の男女一人ずつを選出して互いに殺し合いをさせ、それをTV中継する"ハンガー・ゲーム"を開催していた。そのプレイヤーの抽選会で、12歳の妹プリムが選ばれてしまったカットニスは自ら身代わりを志願し、過酷な戦いへ。これはひたすら、「ウィンターズ・ボーン」で弟妹たちのためにがんばる役を反映しています。ジェニファー・ローレンスの魅力がなかったらどうかな。自らは進んで殺しはせず、生き残ります。3部作というから独裁国家をつぶすまでやるのかな。

「ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス」 2014年 製作国: アメリカ 原題: THE HUNGER GAMES: MOCKINGJAY − PART 1 監督:フランシス・ローレンス 出演:ジョシュ・ハッチャーソン、ジェニファー・ローレンス

ハンガー・ゲーム記念大会の闘技場から救出されたカットニスは、反乱軍の秘密基地に収容される。そこで彼女は、反乱軍のリーダーとして独裁国家に立ち向かう決意をしますが、反乱軍もなんかあやしい。PART1なので完結せず。

「阪急電車-片道15分の奇跡-」 2011

西宮北口から宝塚までのローカル電車での出来事を往路(秋)、復路(春)数人の女性の変化の物語。人生の先輩の宮本信子が若い女性に親切のアドバイスを与え、幸福の連鎖が広がる。ほんわか。自分と違う価値観を認めない人ってこんなにいるのかな。

「ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」 2008

結婚式を控えた独身最後の旅行にでかける男性4人組。ラスベガスに向かい、翌朝全員前夜の記憶を失くしている。部屋は乱れ、新郎予定のダグは行方不明、赤ん坊、トラがいて。手がかりを頼りにダグを探す珍道中。終わってみると、楽しかったで終わるところがよかった。

「ハングリー・ラビット」 2011 アメリカ SEEKING JUSTICE 監督:ロジャー・ドナルドソン 主演:ニコラス・ケイジ

ニューオーリンズの高校教師ウィル、妻ローラが何者かに暴行されます。そこに謎の男サイモンが近づき、代理殺人の契約を持ちかけてきます。サイモンは法になりかわり悪者を退治する正義のつもりの人で。グループの合言葉は「ハングリーラビットは?」「ジャンプ」。実は周りじゅう一味?

「半グレvsやくざ2」 2014年 製作国:日本 監督:佐藤太 出演:中野英雄、山根和馬

堅気として日々を過ごす英司。一方、景虎は抗争後闇に身を潜めていた。その頃、半グレたちの新リーダーとなった龍は勢力拡大のため、横関組幹部・萩尾とつるむようになり…。

思ったほど怖い場面もなくよかった。踊りに近いようなクラシックに合わせたボクシングシーンにわうわく。

襲撃場面に流れる音楽、この頃こんな調子のものが多いなあ、先日観た「13時間」2016でも。

「半グレvsやくざ3」 2014年 製作国:日本 監督:佐藤太 出演:中野英雄、山根和馬

次々と仲間を殺された英司は、遂に復讐に手を染める。一方、景虎もヤクザ、半グレの見境なしに凶暴の限りを尽くす。そんな中、横関組幹部・浦岡が半グレのリーダー・龍と共謀し、英司と景虎の始末に動き出す。

「ハンコック」 2008 Hancock アメリカ 主演:ウィル・スミス

空を飛び並外れたパワーで事件を解決、人々に尊敬されるはずが、粗暴な解決過程と言動で嫌われ者となっているスーパーヒーロー”ハンコック”が、助けた宣伝マンのアドバイスから好かれるヒーローに変身していく。一方、宣伝マンの妻のシャーリーズ・セロンもまた同様のスーパーパワーの持ち主で…。それを92分で表すには短過ぎる…。このところ、よく見かける悪役Eddie Marsanが登場。

「バンジージャンプする」
全くストーリーを知らずに観たので、あまりに突飛過ぎるタイトルで、いつバンジージャンプするのかと…。1983年、昔風のイ・ビョンホン。前髪たらしてちょっと太目の大学生?それから17年後の彼は今の彼になって、高校の国語教師で登場。妻も昔の彼女ではなく、その彼女は死んでしまったのかな?という想像をしながら話は進みます。17年前二人で山に登ってその絶壁から飛び降りても、「終わりではない、その先には永遠がある。」という会話があり、それは永遠の愛の誓いでした。そしてイ・ビョンホンは2000年1人の生徒を愛してしまうのです…。儒教、キリスト教の国で仏教の輪廻は浸透しているのでしょうか。

「ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気」 2015年 製作国:アメリカ 原題:FREEHELD 監督:ピーター・ソレット 出演:ジュリアン・ムーア、エレン・ペイジ

23年間警察官ひと筋で働いてきたローレルは、ステイシーと女同士の恋に落ちる。一軒家で共に暮らし始めるが、ローレルが病に冒されてしまい、年金をステイシーに残すため活動する。実話。ジュリアン・ムーアはこれまでLGBTの役、あるいはアルツハイマー役を演じ、今回混ざったような役柄だった。

「パンとスープとネコ日和」 2014

編集者のアキコ(小林聡美)は、母の突然の死を機に、母が営んでいた食堂で自分なりの食堂を開くことにします。パンとスープだけというメニュー。店員募集に応募してきたしまちゃん(伽奈)を雇い、徐々に繁盛するように。商店街の人々、様々なお客、もしかして腹違いの弟と会話、食事を楽しみながら、いつものキャストでほんわか、人とよい距離を保ちながらさっぱりとストーリーが進みます。

「パンズ・ラビリンス」 2006 スペイン・メキシコ

スペイン内戦を背景に描く哀切のダーク・ファンタジー。スペイン内戦時、再婚した母に連れられ、山中にやってきた少女オフェリア。出産を父のそばでという強い意志に反し、母は弱りきっている。その義父はレジスタンス掃討の指揮をとり恐ろしいほど冷酷。空想好きの少女は、やがて残酷な現実世界から逃避し森の中の不思議な迷宮へと迷い込んでいく。どこまで空想で真実なのか。美しい森の風景、ちょっとおどろおどろしい迷宮。最後はハッピーエンドなのかそうではないのか。

「ハンナ」 2011 アメリカ

元CIA工作員の父に殺人マシーンとして育てられた少女・ハンナが宿命を背負いながら、命を狙う刺客たちと壮絶な戦いを繰り広げる。

ハンナはまだまだ子どもっぽい。どうやら生まれてすぐ遺伝子操作され強くされたのだが、方針変更で消去されることに。それを免れようと母は命がけで娘を逃がし、CIAの一員は彼女を育て上げた。そしてハンナは隠れながら生きる生活から抜け出ることを決意。それに気付いた元の組織は彼らを狙いに。組織が強そうに見えない。

「ハンナ・アーレント」 2012 ドイツ 監督:マルガレーテ・フォン・トロッタ

1961年、何百万ものユダヤ人を収容所へ移送したナチス戦犯アドルフ・アイヒマンが逃亡先で逮捕されます。第2次世界大戦中にナチスの強制収容所から脱出し、アメリカへ亡命したドイツ系ユダヤ人哲学者アーレントは、イスラエルで行われたアイヒマンの裁判に立ち会い、ザ・ニューヨーカー誌にレポートを発表します。

上からの命令に忠実に従うアイヒマンのような小役人が、思考を放棄し、官僚組織の歯車になってしまうことで、ホロコーストのような巨悪に加担してしまうということ。悪は狂信者や変質者によって生まれるものではなく、ごく普通に生きていると思い込んでいる凡庸な一般人によって引き起こされてしまう概念=悪の凡庸さ。またユダヤ人リーダーもまたホロコーストに加担していた。その内容に、世界中から激しいバッシングを浴びます。収容所の経験者でありながら誰よりも冷静、客観的であったアーレント。 「考えることで、人間は強くなる」という信念のもと、亡くなるまで<悪>について考えました。

私生活もドラマチックのようですが、軽くさらりと流しており、ひたすら哲学的思考に的を絞っています。アイヒマンの裁判はオリジナルのよう。映画という形で、ナチス、ホロコーストといった過去の過ちを現代に警鐘を鳴らします。

2012年東京国際映画祭で日本初公開、2013年岩波ホール公開、2014年1月ジャック&ベティにて鑑賞。

「ハンナとその姉妹」 1986 アメリカ 監督:ウディ・アレン

アッパーサイドで投資顧問の夫と幸せに暮らすハンナ、女優志願の妹・ホリー、年上の画家と同棲する末妹のリー。感謝祭の夜、彼女らは両親の家で一堂に会するが、ハンナの夫はリーにぞっこん。そしてリーを口説き落とす。ホリーはオーディションに毎回受からず、復職のケータリング、脚本書き。恋もうまくいかず、ハンナの前夫の脚本家(ウッディ・アレンで、病気妄想病で結局、人生は楽しむことがいちばんと悟る。)と復縁したり。リーは、一時的にハンナの夫の浮気の対象となるが、本気でない彼に気付き、新しい恋人を見つける。ハンナは、夫が自分の妹と浮気したことに気付かず。姉妹の中での乱れる関係、能天気なハンナ、でもみんなハッピー。主役は次女か。ミア・ファローはいいなあ。

「犯人に告ぐ」 2007
刑事役のトヨエツ、男気があってかっこいい。笹本高史の分析、犯人は色盲と思っていたが、カーキと臙脂を誤解していたわけでした。ストーリーもよかった。
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