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「0.5ミリ」 2013 日本 監督:安藤桃子 音楽:TaQ 出演:柄本明、安藤サクラ、坂田利夫、草笛光子、津川雅彦、織本順吉、木内みどり、土屋希望、東出昌大

ヘルパーの山岸サワは、ある日派遣先の寝たきりのおじいちゃん・昭三(織本順吉)の娘(木内みどり)から、「冥土の土産におじいちゃんと寝てあげてくれない?」という唐突な依頼を受ける。結局サワは添い寝するだけという条件で引き受けた。しかし、その当日、ストーブの火が昭三の寝巻に燃え移り、仕事もクビになり、寮も追い出され、いきなり「家ナシ・金ナシ・仕事ナシ」の人生の崖っぷちに立たされる。あてもなく街をさまよい、カラオケ店とホテルを混同している康夫、駐輪場の自転車をパンクさせまくる茂(坂田利夫)、女子高生の写真集を万引きする元教師の義男先生(津川雅彦)など、サワはワケありクセありのおじいちゃんたちを見つけ出し、彼らの生活に入り込んで"おしかけヘルパー"をしていきます。擬似家族が誕生。ある意味天使、でも最後に彼女が引き受けるものは、昭三の娘によって男として育てられた娘…。どういう終わり方??

「一枚のハガキ」 2011 監督:新藤兼人

賞賛するコメントをどこかで読んだ気がして、ふと観に行く。なんと、トヨエツが出てる!!くじ、戦争によって翻弄される人間。くじ運の悪い人たち、家族、くじ運強い人がいる。ふと託されたハガキで新しい家族が生まれる。一粒の麦の種を植えよう、それは未来へと続く。日本最高齢の監督、今100才。

「一枚のめぐり逢い」 2012 アメリカ The Lucky One 原作:ニコラス・スパークス(『きみに読む物語』) 主演:ザック・エフロン

戦場で偶然拾った一枚の写真によって命を救われた青年ローガンは、帰還後、その女性を探し出す。が、その写真のことは言い出せず、恋仲に。そこに暴力的に割り込んでくる女性の前夫。そして、前夫はその写真を見つけ出し、女性はローガンに、その写真は兄の持っていたもので、兄の戦死をローガンのせいにするまでに。なんで。そこに嵐。そしてずっとラッキーガイのローガンはラッキーなのです。『きみに読む物語』と同様、風景がすてき。

「一命」 2011 監督:三池崇史 原題:原題:HARA-KIRI Death of Samurai

17世紀、天下太平の江戸時代初頭, 一方では、幕府による理不尽な御家取り潰しが相次ぎ、困窮した浪人があふれている 。そんな浪人たちが裕福な大名屋敷に押しかけ、“切腹のために庭先を拝借”と願い出て、困惑する屋敷の者から金銭を巻き上げる“狂言切腹”が横行していた。そんなある日、名門・井伊家の前にも切腹を願い出る津雲半四郎(海老蔵)と名乗る浪人が現われる。そして切腹シーン。そして2ヶ月前のことを聞いてもらえぬか、と語り始める。それは、婿の狂言切腹にまつわる事柄だった。回想シーン。引き込まれます。闇のシーンが多く見づらいのですが、海老蔵の言葉は明瞭で聞き取りやすい。歌舞伎調っぽいところもある。海老蔵が役柄若かったり、役所広司がいい人っぽいのは少し無理があるけれど。武士の面目とはを問いかける。でも今は武士の時代ではない。瑛太が、生菓子をうれしそうに眺めるシーン、あれはどうしたのかと思っていたら、しっかり帰るつもりでおみやげにしていました。それをむしゃむしゃと食べる満島ひかり。名場面なのだろうけれど、どこかで見たようなシーン。

「2月の夏」2013年 製作国: イギリス 原題: SUMMER IN FEBRUARY 監督: クリストファー・メノール 原作: ジョナサン・スミス 出演: ドミニク・クーパー、ダン・スティーヴンス 、 エミリー・ブラウニング

のちに王立美術院長となる実在の画家AJ・マニングスをめぐる三角関係の話。第1次世界大戦前、新進気鋭の画家AJ(ドミニク・クーパー)を中心としたコミュニティにたくさんの芸術家の卵たちが集い、 ギルバート(ダン・スティーヴンス)はとフローレンス(エミリー・ブラウニング)は惹かれ合うのだが、フローレンスはAJと結婚します。他のメンバーが「AJは天才よ。」と評価したからなのか。やがて奔放なAJに嫌気がさすフローレンス、ギルバートが去り、妊娠するフローレンス、そして自殺。やがてギルバートが戻ってきます。フローレンスが美しい。ギルバートを選んでいればよかったのに。夫の選択は難しい。父親に従うべきだったか。

「ふたつの名前を持つ少年」 2013年 製作国: ドイツ/フランス 原題: LAUF JUNGE LAUF/RUN BOY RUN 監督:ペペ・ダンカート 主演:双子のアンジェイ&カミル・トカチ 

1942年のポーランド、ユダヤ人強制居住区から脱走した8歳のスルリックは、生き別れた父との約束を胸に旅を続けますが、行く先々でユダヤ人とわかると追っ手を逃れ、右手首を失い、終戦。最後にイスラエルで穏やかに住むスルリック本人が現れます。

「二ツ星の料理人」 2015年 製作国:アメリカ 原題:BURNT 監督:ジョン・ウェルズ 出演:ブラッドリー・クーパー、シエナ・ミラー

スキャンダルを起こし姿を消したフレンチレストランの二ツ星シェフ・アダムは、薬断ち、酒断ちし、ルイジアナで牡蠣むき10000枚し、ロンドン、かつてのオーナーの息子を訪ね、三ツ星を狙う。それだけ。料理仕上がりがきれい。

「二つ目の窓」 2014 監督:河瀬直美 日本・フランス・スペイン

太古から神と人間が共存してきた地・奄美大島の壮大な自然を背景に、16歳の少年少女の恋と成長を通して人間の愛や無常を描いたヒューマンドラマ。

奄美大島の海の美さ同居の、コバルトブルーの海だったり、荒れ狂うグレーの海だったり。わけありの親を持つ男の子(両親は別れ、同居の母は男をとっかえひっかえ)、女の子(母は神と崇められるも死期が迫りつつ)の恋の物語。二つ目の窓という意味は何?

「ふたりの男とひとりの女」 2000 アメリカ 原題:ME, MYSELF & IRENE 監督:ボビー&ピーター・ファレリー兄弟 主演:ジム・キャリー

ロードアイランドに暮らすチャーリーはまじめで善良な警察官で3人の良き父親。しかし、ある日いつものチャーリーとは正反対のハレンチで暴力的な人格が出現する。二重人格と判断されたチャーリーは薬で症状を抑えていたが、チャーリーのなかの2つの人格が護送中の女性を好きになり、追っ手から逃げながら珍道中。ヒロインはレニー・ゼルフィルガー。若くて細い。

「三姉妹〜雲南の子」  2012 フランス/香港 Three Sisters

貧しい雲南の10才、6才、4才の三姉妹の暮らし。着た切り雀、風呂にも入らず。出稼ぎ中の父親が帰省し、新調の服を着せ下の二人を連れていく。長女は祖父と暮らす。しばらくし、父は子守りをさせていたという女性とその連れ子、娘二人を連れて帰ってきます。連れ子は何となく幾分おしゃれな服を着用。子守り女は、末っ子が自分の子に近付くと、シラミが移るからと離れるように指示するが、三姉妹気にせず。ひたすら日常を追う。彼女たちはいっさいカメラを意識しておらず。撮っているのだと気づかされるのは、父親たちが都会に向かうためにバスに乗車した際に、車掌がカメラマンの分も予約したのかと訊ねるところ。

「スリー・ウィメン」 アメリカ 1996
なんとなく借りてきたらとても重い話でした。時代は1952年(デミー・ムーア)、1974年(シシー・スペーセク)、1996年(女医シェール)、同じ家に移り住んできた女性が抱えた偶発的な事故ともいえる妊娠、その選択です。1952年アメリカでは人工中絶は許されておらず、しかし産むことは無理ということでえたいの知れない間引き人に処置を頼むのですが…。1974年、人工中絶が認められるようになった時代、4人の子を持つ母親、家事、育児に追われているものの勉強も再開し始めた矢先、妊娠判明。中絶という方法があるからこそどちらにするか悩みます。思春期の娘は中絶を勧める派。そんな娘に「若ければ物事が簡単に思えるものよ。」と言って産むことを宣言します。1996年、教授との不倫の結果、妊娠した学生。家庭持ちの教授は中絶費用を渡します。この時代には婦人健康センター?という施設があり、中絶を希望する女性を受けとめ、納得したところで処置をします。しかし、その施設の周りには中絶反対派のグループが陣取り、施設を訪れた人々を中絶を止めるよう狂信的に説得しています。女性がいよいよ決意を固めていくと反対派グループのデモの日。それでも彼女は施設の中に。彼女は女医(出勤には防弾チョッキを着用しています。)にどうしてこの仕事をするのか訊ねます。中絶できずに不幸になった女性がたくさんいた時代に逆戻りしないため、と。崇高な雰囲気が漂います。そして乱入してきた中絶反対者により女医は射殺されます。時代は違うものの、女性が中絶を選んだケースでは、女性が一人問題を抱え込まざるを得ず苦しんでいます。女性だけに供される苦しみです。

「三つ数えろ」 1946 アメリカ 原作:チャンドラーの『大いなる眠り』 The Big Sleep

主人公の探偵フィリップ・マーロウ(ハンフリー・ボガード)は、富豪の退役将軍スターンウッドに呼ばれ、次女が書店主ガイガーから多額の請求を受けている件について調査の依頼を受けます。が、調査を始めると間もなくガイガーが何者かによって殺され、マーロウは事件調査にのめり込んでいきます。次女に悪い虫がついていると思っていたら、長女(ローレン・バコール)までにも…。ストーリーが単純?ハンフリー・ボガードは大根役者なのかしら。

「3人のアンヌ」 2012 韓国 原題:IN ANOTHER COUNTRY 監督:ホン・サンス 主演:イザベル・ユペール

同じ"アンヌ"という、フランス女性監督、韓国人映画監督と不倫をする社長夫人、夫に浮気され離婚した女性という3つのパターンで物語を展開。たまたま有名なフランス女優をその分他低予算で作ったような映画。一癖二癖あるイザベル・ユペールという女優、使いこなせていない。

「3人の逃亡者」
おっちょこちょいな3人の脱獄囚と一人の少女が巻き起こすフランス的コメディ。大好きな映画です。

「三人の女」 アメリカ 1977 Tree Women... 監督:Robert Altman

スパ療養所にピンキー(シシー・スペイセク)が新人として入り、ミリー(シェリー・デュヴァル)が当初、仕事を教える。ピンキーは異常にミリーに憧れ、ミリーのルームシェアの募集に申し込み、同居が始まる。ミリーの日常、近隣の人たちからは相手にされず、職場でも一方的に話しかけ相手にされていない。家主の夫婦、妻は絵描きのようで神話のような絵をプール、壁いたるところに描いている。それは何かを暗示しているような。ピンキーはミリーに突き放されたことで2階からプール目がけて飛び降り昏睡状態に。その後、ミリーは一転献身的に看病。やがてピンキーは意識を取り戻すのだが、地味なピンキーは見かけも行動も派手に。そして家主妻の出産。その後、夫は銃の暴発事故で亡くなったようで、女3人の暮らし。シシー・スペイセクがまだ十代?だけど不気味さは半端ない。

「四つのいのち」 2010

四つ、人、動物、木、炭。いっさい映画のためのセリフはない。これだけあれば暮らしは十分。

「4月の涙」 2009

1918年フィンランド内戦時の悲恋。やっぱり男は女のために自らを犠牲にして女はしっかり生き抜いていくのでしょうか。判事もまた戦争の犠牲者。フィンランド内戦、わずか4ヶ月にも満たぬ戦争。

「四月物語」 1998年 製作国:日本 監督:岩井俊二 出演:松たか子、田辺誠一

桜の花びら舞う4月、大学進学のため、生まれ故郷の北海道・旭川を離れて東京でひとり暮らしを始めた楡野卯月。旭川の駅の見送りは、実の父、母、姉。が、彼女がこの大学を選んだのは人に言えない"不純な動機"…。今(2017年)でいうところのストーカー。クラスメイトに誘われ、釣り同好会に入り、映画「リバーランズスルーイット」の話になり、主人公が悲惨な結末をさらっと言っててしまい、場が暗くなるあたり岩井俊二ワールドなのかな。実験的な映画?加藤和彦が特別出演。

「4ヶ月、3週と2日」 2007 ルーマニア 4mois, 3semaines, 2jours
何の話と思ったら、中絶の話でした。気付いたのは3分の1以上過ぎた頃。1987年チャウシェスク政権下のルーマニア。中絶も避妊も許されていない。妊娠してしまったルームメイトをひたすら献身的に助けるオティリアはえらい。

「4デイズ」 2010

ある男が、原子爆弾を仕掛けたという。爆破まで4日。FBI、陸軍、そして尋問スペシャリスト。ほとんど拷問シーン。拷問されるマイケルシーンがいい。

なお、ロングバージョン、ショートバージョンがあり、ショートバージョンでは最終的な結果があやふやのまま、観た人にその後を委ねられることになっている。

「四人の食卓」 2003 「猟奇的な彼女」チョン・ジヒョン主演のホラー?映画です。眠気と戦いながら観たのだけれど、よくわからなかったです。韓国映画でもよくわからないストーリーがあるのだと知りました。
「4分間のピアニスト」 2006 ドイツ Four minutes
凶暴な女性、刑務所で才能を見出され、老女教師から再び厳しいピアノの特訓を受けます。彼女の才能を埋もれさせてしまいたくないという老女教師。二人のぶつかり合い。
「フォー・ルームス」 1995
大晦日の日、ホテルのベルボーイが巻き込まれる4編のストーリーを4人の監督がそれぞれ作り上げた作品。つまらない、つまらない、…と見続けました。3作目の、子供二人のベビーシッター役を500ドルで引き受けた話あたりだけがおもしろかったかな。

「フォー・ブラザーズ 狼たちの誓い」 2005

老女といっても63才エヴリンが夜コンビニに立ち寄り、万引きをしようとした黒人少年を諌め、その後強盗が押し入り、殺害される。そして彼女の葬式に集まる肌の色の違う息子たち。彼らは養親にもさじを投げられたワルたちが、エヴリンに愛情たっぷり育てられた子どもたちだった。そして母親の復讐へ。たまたま居合わせた殺害ではなく彼女を狙った殺人であることが判明。犯人を追い詰めることは町を正すことにもなっていきます。まさにエヴリンの遺志を継ぐかのように。

「五線譜のラブレター」 作曲家コール・ポーターの伝記映画。同性愛者でもある彼が離婚歴のあるリンダと出会い、絆を深めていくのです。同性愛者、異性愛者という分け方って何なんだろう。とても自然な愛しかたでした。映画の中では髪をビチっとかためているケビン・クライン。メイキングではまるで田村正和みたいで、これが主演のケビン・クライン?と判別できないほどで、素はかっこいい!
原題「de-lovely」

「5つの銅貨」 1959 アメリカ Five Pennies

1020年代に一世を風びしたバンド・リーダー、レッド・ニコルズの半生に基づく音楽伝記映画。出演は「戦場のドン・キホーテ」のダニー・ケイ、「めまい」のバーバラ・ベル・ゲデス、ルイ・アームストロング、ボブ・クロスビー、シェリー・マン、レイ・アンソニーら。"マイ・ブルー・ヘヴン""ビル・ベイリー""聖者の行進”らの往年の流行曲が演奏される。演奏に熱中する余り、家庭を顧みず、その間、娘は小児マヒになり、自分のせいとコルネットを川に捨て、造船所の職工になる。その後、娘が成長し、かつての自分が率いていたバンドメンバールイ・アームストロング、トミー・ドーシー、グレン・ミラーは有名になっており、周りの勧めもあり復帰。しかし、現役復帰にはほど遠く、練習を重ね、いよいよ復帰の時に昔のメンバーがかけつけ、そこで杖をつかず歩み寄る娘の姿。ルイ・アームストロングは自演のよう。古いアメリカ映画、単純明快。

「6才のボクが、大人になるまで。」 製作年:2014年 製作国:アメリカ 原題:BOYHOOD 監督:リチャード・リンクレイター 出演:パトリシア・アークエット、エラー・コルトレーン、イーサン・ホーク、ローレライ・リンクレーター

ひとりの少年の6歳から18歳までの成長と家族の軌跡を、実際に12年をかけて撮影。付き合っていた彼と別れたのをきっかけに心機一転、テキサスに引っ越すオリヴィアと6才の息子メイソンは、3つ上の娘サマンサ。行方知らずの父が、子どもたちに会いに来るものの、元の鞘に収まらず。母の再婚は同じような年代の子どもを持つ大学教授。あら、酒飲み?と思っていたらあっという間に専制主義の酒乱。メイソンの意見も聞かず、坊主狩り。立派な家でしたが、逃げるように3人は家を出ます。子どもたちは転校。徐々に全員が年を取っていきます。そして母がまた再婚。今度こそ、と思うのですが。そして週末には実の父親と会って。サマンサは大学生となり家を出、メイソンもまた高校を卒業。大人になるまでにたくさんの試練を乗り越えてきた子供たち、やっと来るべき不幸は自分が負うべきもの。そして子どもを育て上げた母、どんなにこの日を待っていたか、でもその時に感じたこと、もう自分の葬式しかない…。まだまだ。

「六月燈の三姉妹」 監督:佐々部清 出演:吹石一恵、吉田羊、徳永えり 2013年 製作国: 日本

赤字に苦しむ家族経営の和菓子店・とら屋。父母は離婚、長女は出戻り、次女は離婚調停中、三女は結婚直前に婚約破棄というワケありのとら屋一家は、新作和菓子で店の再建を図ります。三姉妹というのが、設定が異父姉妹ということもあるのだろうけれど、イメージばらばら。

「7月24日通りのクリスマス」 2006 日本 原作:吉田修一 主演:中谷美紀 大沢たかお

生まれ育った長崎で市役所に勤める地味で平凡な女性、サユリ。退屈な毎日を送る彼女は、空想の中で自分の住む街をリスボンの街に置き換え、出会う男性に"自分だけの王子様ランキング"をつけて現実をやり過ごす日々。そんなある日、大学のOB会にやって来た憧れの先輩・聡史と再会するが…。

「セブン・デイズ・イン・ハバナ」 2012 フランス/スペイン 7 DIAS EN LA HABANA/7 DAYS IN HAVANA

商業映画監督デビューとなるベニチオ・デル・トロを含む世界各国の一流監督7人が、キューバの首都ハバナの1週間を豪華に競作したオムニバス映画。「ユマ/月曜日」(ベニチオ・デル・トロ監督)――映画学校に通う名目でハバナに降り立ったアメリカ人青年のテディ。ドライバーの案内で路地裏の庶民の生活を覗き見るが言葉が通じず戸惑うばかり。なかなか女の子を上手く誘えず、ようやく長身の女性を誘うことに成功するが…。そのほかパブロ・トラペロ監督「火曜日」、フリオ・メデム監督「水曜日」、エリア・スレイマン監督「木曜日」、ギャスパー・ノエ監督「金曜日」、フアン・カルロス・タビオ監督「土曜日」、ローラン・カンテ監督「日曜日」の全7編を収録。

「7番房の奇跡」 201 韓国

知的年齢が6歳の父と、しっかり者の6歳の娘が織り成す奇跡を描いた感動ドラマ。無実の罪で逮捕された知的障害を持つヨング。娘のイェスンは寂しい日々を送っていたが、ヨングに命を助けられた7番房の房長たちがイェスンを房内に潜入させる。やがてばれるのだが、ヨングは今度看守を助け 、イェスンは房内に住み始め、裁判の再審がはじまる。映画のはじまりは弁護士の女性がヨングの冤罪を求める。しかしヨングハおらず。そして過去。ヨングは中村勘三郎に似ている。

「八日目」 原題 LE HUITIEME JOUR(THE EIGHTH DAY)
仕事バリバリだけれどそのせいで家族に去られた主人公。自暴自棄になった運転中にジョルジュ(ダウン症なのです。)と出会って、自分の感情を素直に表す彼に徐々に主人公が変化を見せ始めていきます。ジョルジュを演じる彼はほんとうにダウン症とのこと。神が「八日目」に創造したものが、「ジョルジュ」ということです。
「8人の女たち」 女は強い?恐い?アガサ・クリスティーばりの推理小説を謎解くお話。犯人は誰?エマニュエル・ベアールがきれい。突然、歌ったり(ミュージカル?)、歌に合わせて踊りだしたり(こちらが恥ずかしくなるほどのダンス)、不思議な映画でした。

「八日目の蝉」 2011

不倫相手の子どもを中絶し一生妊娠できない体になってしまった永作博美が、彼の4ヶ月になる赤ちゃんを誘拐し4才まで育て逮捕される。その後の男の家庭はというと、妻は失った4年間を埋められず、どう娘を接すればよいのかとまどい、夫は、不倫して誘拐されたことを全国的に知られたことで職を転々とする。その後、娘は誘拐犯と同じように不倫相手の子どもを宿し、小さい頃育った場所を巡り、自分自身を取り戻していきます。井上真央は演技が上手です。憎しみを顔いっぱいに表現する時、表情ひとつでそれを表します。ただ、色気がない。犯人から実の親の元に戻った4才の娘が、「お星さまの歌を歌って。」と母にねだります。母はこの歌かなと、「きらきら星」を歌います。「それじゃない!」の娘の言葉に母は切れます。で、最後の最後の思い出シーン、永作博美が子どもに歌うシーン。坂本九の「見上げてごらん、夜の星を」。そうか、これだったんだ〜。童謡でなく、この歌。これじゃ、わからないわ、と思うと同時に、犯人の孤独、辛さをじわっと感じる瞬間でした。ここのよさは、映画ならでは。

「8月の家族たち」 2013 アメリカ 原題:August: Osage County 主演:メリル・ストリープ、ジュリア・ロバーツ 監督:ジョン・ウェルズ

8月の暑い日。父親が失踪したとの知らせに、滅多に顔を合わせない三姉妹がオクラホマの実家に集まります。長女のバーバラ(ジュリア・ロバーツ)は反抗期の娘と別居中の夫と。自由奔放な三女カレンは怪しげな婚約者を同伴。地元に残る次女アイビーは独身のまま。母は口腔がんで処方の薬漬けで朦朧としているのだが、非情なる毒舌家で、ばっさばっさと娘たちの隠している秘密を見逃さずに暴露していく。そんな母親が嫌で娘たちは家を飛び出していったのだが、その母親も母親に思春期に意地悪されたことを話す。母親とてもともと意地悪だったわけではない…。やがてカレンがいとこと付き合っていることが明るみになるのだが、これが母の妹と父親の浮気の子ということで、異母姉弟。知らないふりをして優位に立つことを選んだという母。それをずっと悩んでいた父。家族の欺瞞さ、愛憎を描いています。何でも見抜く母、カレンは戻ってくると。

「八月の鯨」 1987 アメリカ The Whales of August

妹セーラ役のリリアン・ギッシュ(93才)と姉リビー役のベティ・デイヴィス(79才)。人生でいちばん美しく楽しい頃の女性たちの白黒画像で始まる。鯨が見える見えないと騒いでいる。そしてカラー画像になり、彼女たちはもう80才にはなっているよう。老いは容赦なく訪れ、リビーは白内障で目は見えず、偏屈になり、セーラは15年も(それ以前の15年もいっしょだったみたい。)いっしょに暮らしている。毎年夏の間はアメリカ・メイン州の小さな島にあるセーラの別荘で。いまだに鯨を楽しみに。日々を愉しむセーラ。絵を描いたり、バザーに出す人形を作ったり、釣り人を夕食に招き入れたり、お茶を楽しんで。大工に見晴らし窓を作ったらと言われ、乗り気のセーラ、しかしリビーは老人が新しいことをするなんて(目も見えないし)と反対。セーラもいいかげんうんざり。そんなセーラの様子に危機感を感じるリビー。でもやっぱり姉妹の絆は強い。島の突端に建つ別荘のロケーション、しつらえのよい建物内装、リビー愛用の椅子、落ち着きます。

「8月のメモワール」 the WAR
これは久々のヒットです。ケビン・コスナーって時々いい映画に出ているのです。ヴェトナム帰還兵のケビンは戦争で心を病み、おかげで家族は貧しい暮らし。住んでいる町の誰も彼もが貧しいのだけれど。そして彼の子どもたち(姉・弟=ロード・オブ・ザ・リングのイライジャ!子役から映画デビューしていたのね。)の子ども世界での付き合い、抗争。ケビンはいじめっ子の兄妹に対しても愛をもって接します。綿菓子を与える場面、彼は言います。「彼らは何かをもらったことがないからあげるんだよ。」みたいなこと。けんか(=戦争)を売られてそれを買わない勇気、それどころかいやな相手に優しくすること。そしてラストの彼から家族へのプレゼント…に救われます。邦題は、姉の学校での宿題に、思い出(メモワール)を書いてくること、というのがあり、この一連の出来事を書いて発表し、クラスのみんなはもちろんおまぬけな教師もジーンとしてしまうところから取ったのでしょう。

「十月十日の進化論」 監督:市井昌秀 主演:尾野真千子

東京で独身生活を送る昆虫分類学博士・小林鈴(尾野真千子)は、ある日突然勤めていた大学を解雇されてしまう。研究分野の狭さと偏屈な性格のせいか。その夜鈴は、訳あって同じ戸籍には入っていない実父・中村保(でんでん)が営む喫茶店で昔の恋人・安藤武(田中圭)と再会する。武は酔いつぶれた鈴を家まで送っていくことに。2人は酔った勢いで一夜をともにしそれから約5週間後、鈴の妊娠が発覚する。人間は胎児の間の十月十日で生命30数億年の進化を再現するという神秘を書物から知り、産む決意を固めていく鈴。だが、武には子どものことを切り出せない。ようやく決まった仕事も思うようにいかず、ふてくされる日が続く中、母親・小林文子(りりィ)が実家から上京してくることに。そこで妊娠がばれ、叱責されるが、子どもをひとりで産み育てる気持ちに変わりはない。鈴が意固地になるには、秘められた過去があり、それは過去に武との子を身ごもり 、留学が決まっていたため勝手に中絶したというもの。

「10人の泥棒たち」 2012 韓国 THE THIEVES

香港へ向かった韓国窃盗団6人プラス中国窃盗団の4人。幻のダイヤモンド"太陽の涙"を手に入れるため、完璧なメンバーが集められ完璧な計画が立てられ、実行。それぞれが魅力的。過去恋愛関係があったり、現在ときめいたり。ワイアーのアクションも見もの。チョン・ジヒョンはアクションもするのですね。ポパイ、ペプシという名前?愛称?の登場人物はさながら韓国映画っぽく、ペプシ役の女性は美人、井川遥と余貴美子を足して2で割ったような顔立ちで、そう注音すればこんな顔が出来上がるのかな…と。

「11ミリオン・ジョブ」 2013 EMPIRE STATE 監督:ディート・モンティエル 出演:ドゥエイン・ジョンソン、リアム・ヘムズワース

身内の前科から警察官になって家族を助けようとした思いを打ち切られ、警備会社に勤めるが、あまりにもずさんな現金の保管にちょっとねこばば。それを悪友に打ち明けたことから莫大な現金強奪事件に発展。本当にあった話みたいですが、つまらないのはなぜ。

「11:14」 2003年

夜11時14分、鹿が車に轢かれた?男が轢かれた?そして、騒ぐ男の子たちの運転する車が11時14分、女の子を轢いて、駆け寄る男性、そしてその男性が車めがけて発砲。時間が戻ったような巻き戻しがあり、深夜のスーパー、偽装強盗をもちかける男性、断わる同僚の女性、遊んでいたピストルが暴発し器物破損し、承諾するはめに。疑われないよう自分の腕を撃たせる。また時間が戻り、シェリという女の子の家。二股かけ妊娠し、どちらからも中絶費用をふんだくろうとし、呼び出したそのうちのひとりが墓石が落ちて死ぬ。死体を発見したシェリ父は、死体を高架橋から落とす。すべての事件が繋がっている。発端はシェリ。

「12人の優しい日本人」 1991年日本
日本に陪審員制度が用いられるようになるのももうすぐ…ということで見てみましたが、全く14年前のものだなんて感じませんでした。
集められた12人。喫茶から出前を取るのにもなかなか決められない優柔不断で先が思いやられます。独断、思い込み、偏見に凝り固まっている人、無責任の人、仕切りたがり屋、目立ちたがり屋、討論好き。そんな一般人が人を裁けるのでしょうか。なんとなく全員無罪から、ひとりが無罪に疑問をもって、有罪派が増えていきます。無罪派は頼りない面々。遂に無罪を主張するのは1人だけになります。その人の理由はなんとなくというぼやけたもの…。そこからまた展開があって…。豊川悦司がでていたので得した気分。
「13階段」 2003 反町隆史、山崎努主演。死刑囚関連ものと聞いていたけれど。途中でzzz。死刑囚が犯罪の行われた頃見たという13階段を反町と山崎は見つけたの?もう一度ビデオを繰り返してみる気力はありません。誰か教えて。

「13時間 ベンガジの秘密の兵士」 2016年 製作国: アメリカ 原題: 13 HOURS:THE SECRET SOLDIERS OF BENGHAZ 監督:マイケル・ベイ 出演:ジョン・クラシンスキー、ジェームズ・バッジ・デール、ドミニク・フムザ

リビアのベンガジにあった米国領事館がイスラム過激派に襲われた実際の事件を元に、たった6人のCIA警備兵と武装勢力の過激な攻防戦。13時間とはその時間。生々しい。空から降ってくる武器は怖い。いよいよ現地武力勢力がやってきたのか、それとも味方かという確認がアナログなのに驚く。

「十三人の刺客」 2010

将軍の腹違いの弟にあって、悪行の限りを尽くす明石藩主・松平斉韶(なりつぐ)。幕府の老中は、この暴君が次の老中に就く前にひそかに闇に葬るよう、御目付役・島田新左衛門に密命を下す。斉韶の凶行の数々を知った新左衛門は、命がけで大義を果たすことを決意。刺客を集め、斉韶が参勤交代で江戸から明石へ帰国する道中を狙うことに。12人+ひとりで300人を超える軍勢を迎え討つため、落合宿を買収。大掛かりな罠を仕掛ける。300人というけれど、斬っても斬っても終わらない。ひとりあたり23人斬っているだろう、と思うのだが。稲垣吾郎、こういうのが似合ってしまう。

「13歳の夏に僕は生まれた」 2005年 伊・仏・英 directed by Marco Tullio Giordana original title: QUANDO SEI NATO NON PUOI PIU NASCONDERTI
今年5月のイタリア映画祭の上映作品の中で唯一日本一般公開になったもの?とはいえ、現在渋谷の単館上映です。
イタリアの不法滞在者の状況について知識がなく…、イタリアは歴史的に植民地も持っていなかったわけだから移民というのは限られているはず。(むしろイタリア系移民ということばを聞くほど。)そしてこの頃の傾向として近隣の民族紛争のあったユーゴ、ボスニア・ヘルツェゴビナ…から難民が来ている?受け入れをしているのでしょうか。そんな背景がわからないまま観ました。
北イタリアに住む金持ちの息子サンドロ(ぽっちゃり系)が主人公です。ある夏、父親とその友人とサンドロはギリシャ近辺の海をヨット航海するのですが、夜、甲板に出てそのまま海に飛ばされ、父親が気付いたのはしばらくしてから。息子は難民の船に拾われ、そこで彼の身を守ってくれたのはルーマニア出身の少年ラドゥでした。その後、難民船はイタリアの巡視船に発見され難民たちはセンターへと。絶望していた両親は息子の無事を知り迎えにきます。サンドロはラドゥとその妹を家に引き取ってほしいと頼むのですが…。これが現実。
偏見のない少年が自分の目で見て感じて行動します。嘘つき、泥棒、悪いことですが、そうでもしなければ生きてこれなかったラドゥ、不自由なく安穏に暮らしてきた自分の差とは。そんな社会の不条理を考えるきっかけは13歳の夏に起きました。それがタイトルの意味でしょうか。

「17歳」 2013 JEUNE & JOLIE/YOUNG & BEAUTIFUL  監督:フランソワ・オゾン 出演:マリーヌ・ヴァクト、ジェラルディン・ぺラス、フレデリック・ピエロ、シャーロット・ランプリング

17歳、危なっかしい年代。美貌あれば若さゆえ誘惑すればだれでも振り向く。シャーロット・ランプリング演じる女性が最後に「私に勇気があったなら、お金で体を売っていた…。」このあたり、自分の価値を試したい年頃でしょうか。いかにもフランス映画。

「17歳のエンディングノート」 2012 イギリス 原題:NOW IS GOOD 原作:ジェニー・ダウンハム 監督・脚本:オル・パーカー 主演:ダコタ・ファニング

末期の白血原病で大人になるまで生きられないと宣告された少女テッサは親友のゾーイを呼び出し、残りの人生で一生分の経験をするための「したいことリスト」を作成、ひとつひとつ実行に移していくことに。同居の父、弟、別居の母。DRUG、SEX、…。隣の家に引っ越してきたアダムとの出会い。森、崖の直下の海の景色。風景もきれい。

「20世紀少年」 2008

うーん。それでもトヨエツはかっこいい。

「二十日鼠と人間」 1992 アメリカ Of Mice And Men

原作ジョン・スタインベック。1930年、カルフォルニア。風景は「天国の門」に似ている。小柄で頭の切れるジョージと、巨漢で知恵遅れのレニー(ジョン・マルコヴィッチ)の2人は、農場から農場へ渡り歩きながら労働に明け暮れる日々を送っていた。レニーは気持ちの優しい男だが、事件を起こし、転々と逃げる。ジョージの叔母がレニーを世話していたのがきっかけで、今は彼が面倒を見ている。そしてレニーはジョージに頼りきっており、不思議な二人組みだった。

そして、また新しい農場へ。レニーの仕事ぶりも認められ、二人で農場を持つ夢を持ち始めていた。農場には年寄りの労働者がいて、彼のかわいがっていた老犬は年寄りだからと処理するよう仲間に言われ、しかたなく従い、仲間が銃で撃つ。しばらくして、その老人は「自分が撃たなかったことを後悔している。」とジョージに告白する。

ある日、たくさんの労働者が蹄鉄投げのゲームに興じている中、納屋にこもるレニーのところに、農場主の息子の妻がやってくる。彼女がレニーをかまう内に、レニーは彼女を殺してしまう。逃げるレニー。追う男たち。レニーを見つけたジョージがしたことは…。

「21グラム」 2003年 製作国: アメリカ 原題: 21 GRAMS 監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 出演:ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ、ベニチオ・デル・トロ

人が死んだ時の"魂の重さ"が21グラム、死ぬと21グラム減るということばが余韻を残す。
余命一ヶ月と宣告され、心臓移植を待ちわびる大学教授のポール。妻は、彼が死ぬ前に子供が欲しいと無理やり医師に相談。前科者のジャックは改心し信仰に篤く、貧しくも妻と2人の娘を養う。クリスティーナは優しい夫と2人の娘と共に幸せに暮らしていたが、ジャックがクリスティーナの夫、娘たちをひき逃げし、3家族が交錯する。哀しみからストンと解放される結末が圧巻。

「二十四の瞳」 1954 日本

壺井栄の同名小説を木下恵介が脚色・監督した日本映画の名作。1987年には田中裕子主演でリメイクされた。また2007年にはデジタルリマスター版が制作されDVD発売と劇場公開がなされた。大石久子は昭和3年、新任教師として瀬戸内海にある小豆島の分校に赴任した。久子が受け持つことになった一年生は十二人で、みな澄んだ瞳をしていた。やがて久子は本校へ転任することになった。しかし貧しい村の教え子たちは、一人として望み通り進学することができなかった。戦争をはさんで島の分校に戻った久子は、そこでかつての教え子たちと再会する。

「29歳からの恋とセックス」 2012 アメリカ 原題:LOLA VERSUS

大人の女性の本音と性を描いたリアルラブコメディ。結婚を目前に控えた29歳のローラは、式の準備に追われながらも幸せの絶頂にいた。しかし突然、婚約者・ルークから婚約解消を言い渡され大暴れします。友人、ルークの友人からの励まし、次の出会い、どたばた劇。で、30歳の誕生日、ルークからよりを戻そうと言われ、自立宣言。

「三十四丁目の奇蹟」  1947年 アメリカ MIRACLE ON 34TH STREET

サンタはいるのかいないのか。アメリカですら否定する母親がいたのですね。そして、本当はサンタさんはいるのかもという終わらせ方、憎いです。

「四十九日のレシピ」 2013 日本 主演:永作博美

百合子(永作博美)は継母が急に亡くなり実家に駆けつけます。夫(原田泰造)の浮気相手が妊娠し、別れるよう言われて、ほうほうの体で向かうのですが。そこには魂をなくした父良平(石橋蓮司)と継母おっかの残した四十九日のレシピを実践するための若い女の子井本(二階堂ふみ)が。子どものいない女性は寂しいと自分とおっかを重ね合わせていた百合子が、そうではなかったおっかの姿を発見していきます。良平が大きな声をだし、井本が「怖いよ、語尾ににゃーを付けて。」と言います。まさにその通り。

「50/50」 2009 アメリカ

主演:ジョセフ・ゴードン=レビット、脚本:ウィル・ライザーが自身の体験をもとに書いている。ガンで生存率50%と宣告された青年が、両親、恋人、親友、セラピストとの関係を絡ませ、死の恐怖と立ち向かっていく。いかにも生々しい。抗がん剤投与時の患者たちとの話、紹介されたセラピストが新米で、見ていてもきりきりしてしまう。変にスキンシップを図ってきてつっかかってしまったり、それでも手術前日には思わず電話してしまったり。いっしょに戦ってくれると思っていた恋人は、その辛さから浮気に走ったことを正当化したり、女の子を落とすことばかり考えている能天気な親友は、実は、ガン患者と接するための指南書に線を入れたりドッグイヤーしていたり。うざったく思っていた両親は、ガンになった子を持つ親の会の会合に参加して戦っていたり。自分をたくさんの人が大切に思っていてくれることがわかります。ジョセフ・ゴードン=レヴィットは、ちょっとキアヌ・リーブス系アジアっぽい顔立ち。井浦新さんにも似ています。印象的な俳優です。

「50回目のファースト・キス」 Fifty First Dates
50回目のファーストキスってどういうこと?場所はハワイだからその景色もきれいです。女たらしのヘンリーがハワイ風カフェで見かけた女性、さっそく仲良くなって、また明朝の再会を約束します。翌朝、彼女に声をかけると、彼女は彼を覚えていませんでした。1年前の交通事故が元で、事故前の記憶は残っているけれども事故後は夜眠るとその日にあったことを全て忘れおり、彼女にとって朝起きると毎日が事故当日。その日からヘンリーは毎日彼女にアタックする日が続きました。しかしある時彼女は今日の日付を知ってしまい、自分の病気を知ります。ヘンリーが自分のために人生、将来の夢をあきらめることも。彼女は彼と別れる決意をします。「私の頭の中の消しゴム」、「博士の愛した数式」と記憶を失う人を絡めた作品があります。記憶をなくすことは題材になりやすいのでしょう。

「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」 2015年 製作国: アメリカ 原題: Fifty Shades Of Grey 監督:サム・テイラー=ジョンソン 出演:ジェイミー・ドーナン 、ダコタ・ジョンソン

大企業の若きCEOと恋愛経験のない女子大生の特異な恋愛模様を過激な描写で描いたベストセラー小説を映画化というけれど。身も心も絶対服従を求める大富豪・グレイの歪んだ愛情表現に、女子大生のアナが翻弄されていくけれど。サディストになったのは生まれた環境のせい?真実の愛ではないと否定するには味わえないような豪華な待遇。女の子だったら誰でも一度は夢見るようなシンデレラストーリーのようでもあるけれど。ベストセラー小説であったというのもうなづけます。

「64−ロクヨン−前編」 2016年 製作国: 日本 監督:瀬々敬久 原作:横山秀夫『64(ロクヨン)』(文春文庫刊) 脚本:久松真一 瀬々敬久 出演:佐藤浩市 綾野剛 榮倉奈々 夏川結衣 緒形直人 窪田正孝 坂口健太郎 筒井道隆 鶴田真由 赤井秀和 菅田俊 鳥丸せつこ 小澤征悦 金井勇太 芳根京子 菅原大吉 柄本佑 椎名桔平 滝藤賢一 奥田瑛二 仲村トオル 吉岡秀隆 瑛太 永瀬正敏 三浦友和

昭和64年1月5日。関東近県で漬物工場を営む雨宮芳男(永瀬正敏)の娘・翔子が誘拐された。犯人の指示に従い、スーツケースに入れた身代金2000万円を郊外の橋から川に投下するも、後日、被害者の少女は死体となって発見された。たった7日間で終わった昭和64年に発生し、迷宮入りとなったこの少女誘拐殺人事件は、県内内部で「64(ロクヨン)」と呼ばれることになった。平成14年12月。県警で、かつて刑事部の刑事として「ロクヨン」の捜査にも加わっていた三上義信(佐藤浩市)は、警務部秘書課広報室広報官のポストにあった。三上をはじめとする、諏訪(綾野剛)、美雲(榮倉奈々)らの広報室スタッフは、ある交通事故の加害者を匿名で発表したため、県警記者クラブからの突き上げにあっていた。そんな中、時効が1年後に迫った「ロクヨン」担当捜査員を激励するため、警察庁長官が視察に訪れるという話が持ち上がる。

「64−ロクヨン−後編」 2016年 製作国: 日本 監督: 瀬々敬久 出演:佐藤浩市、綾野剛、榮倉奈々、夏川結衣、瑛太

三上は警察という組織の中で生きる個人としての葛藤を背負い込みながら、マスコミからの突き上げにあっていた。そんな中で家族の問題も抱えながら、「ロクヨン」事件の真相に迫り…。

「69 sixty nine」 2004 村上龍の原作。撮影時息子は佐世保まで数回行っていたようですが、映画の中で本人確認できず。エンドロールにはいちおう名前が載っていました。

「96時間」 2008年 製作国: フランス 原題: TAKEN  監督:ピエール・モレル 出演:リーアム・ニーソン

お前が何者なのかは知らない。何が目的かもわからない。身代金を望んでいるなら、言っておくが、金はない。だが特殊な能力がある。お前らが恐れる能力だ。娘を返すなら、見逃してやる。だが返さないならお前を捜し、お前を追い詰め、そしてお前を殺す。
18歳のアメリカ人少女キムが、初めての海外旅行で訪れたパリで何者かに誘拐された。偶然にもその事件のさなかにキムと携帯電話で話していた父親ブライアンは、命よりも大切な娘を襲った悪夢のような出来事に、冷静に対応する。追跡可能なタイムリミットは96時間!異国の極悪犯罪組織に娘を奪われた父親は、自らの手で奪還へ。

「96時間/リベンジ」 2012 アメリカ TAKEN 2 主演:リーアム・ニーソン 監督:オリヴィエ・メガトン

「96時間」の続編。かつて、娘キムを誘拐した人身売買組織をたった一人で壊滅した元CIA秘密工作員のブライアン・ミルズ。娘キムには運転指導したりボーイフレンドとの仲を口やかましく問いただしたりしてたかと思いきや、元妻レノーアが現夫とうまくいっていないことを察知するや復縁を迫り、2人を海外旅行に誘います。あらあら。そして、イスタンブールで仕事を終えたブライアンのもとにびっくり、レノーアとキムがやってきます。そして翌日、バザールに2人で出掛けたブライアンとレノーアは男たちの襲撃を受け拉致されます。2年前の事件でブライアンに息子たちを殺されたアルバニア人、ムラドが復讐計画に出ますたのです。拉致されながらも娘に逃げるよう指示するブライアン。娘は逃げるよりも両親を助けたいと言いだし、ブライアンの指示通りに動きます。イスタンブールの町の美しさ、そこをカーチェイス。「96時間」も観てみたい。

「96時間/レクイエム」 2014年 製作国: フランス 原題: TAKEN 3/TAK3N   監督: オリヴィエ・メガトン 脚本: リュック・ベッソン 、 ロバート・マーク・ケイメン

リーアム・ニーソン主演によるサスペンスアクション「96時間」シリーズ第3弾。元CIA工作員・ブライアンは、幸せな暮らしを取り戻そうとした矢先、元妻・レノーアを何者かに殺害される。さらに殺害容疑を掛けられた彼は、事件の黒幕探しに奔走。娘も本格的に助けとなります。

「99分,世界美味めぐり」 2014年 製作国: スウェーデン 原題: FOODIES 監督:トーマス・ジャクソン、シャーロット・ランデリウス、ヘンリック・ストッカレ

美食に人生を賭けるフーディーズたちに密着したグルメドキュメンタリー。世界中に点在する星付きレストランの超一流シェフが作る料理の数々を食する5人のフーディーズたち。香港のOL、タイの金商人の息子、リトアニア出身の元モデル、欧米のグルマンふたりが日本のレストラン4軒を含む、世界中の名店全29店舗を食べ歩く。食事はほとんど孤独な会食。評価が気に食わないとシェフに言われることもしばしば。

「百円の恋」 2014 日本 監督:武正晴 脚本:足立紳 出演:安藤サクラ、新井浩文、早織、宇野祥平、坂田聡、沖田裕樹、吉村界人、松浦慎一郎、伊藤洋三郎

32歳の一子(安藤サクラ)は実家にひきこもり、自堕落な日々を送っている。ある日、子連れで実家出戻ってきた妹の二三子と同居をはじめるが折り合いが悪く、家を出て一人暮らしを始めます。百円ショップで深夜労働の仕事に就きますが、個性的な面々の集まる場所。 一子は、帰り道にあるボクシングジムで、ボクサー・狩野(新井浩文)を数回見かけ、そのボクサー・狩野が百円ショップに客としてやってきます。狩野がバナナを忘れていったことをきっかけに一緒に住み始めます。そのうち狩野は女を作り出ていくのですが、それをきっかけにボクシングを始める一子。精神的自立でしょうか。だらだらしていたすべてが日に日にきりりとしていきます。ボクサーの資格審査に合格し、試合に挑みます。家族の応援を受けて。それにしてもほとんどみんなタバコ吸いまくっています。

「100歳の華麗なる冒険」 2013年 製作国: スウェーデン 原題: HUNDRAARINGEN SOM KLEV UT GENOM FONSTRET

かつて爆弾の専門家として数々の歴史的事件に立ちあってきた老人アランは、記念すべき100回目の誕生日に老人ホームを抜けだす。ふとしたことから大金入りケースを手に入れた彼は、ギャングからも警察からも追われるつつ、自身の波瀾万丈な人生を振り返りながら、道中で出会った個性的な仲間たちと共に次々とトラブルを乗りこえていきます。戦争の時はたくさんの人を殺しながらも責められず、まさか平和な今、人を殺してしまったらどうなると思っているととんちんかんななりゆき。パスポートも持たずに高跳び?破天荒なおちゃめなじいさんには何でもあり?スウェーデン風フォレストガンプストーリー。

「100歳の少年と12通の手紙」 2009 フランス OSCAR ET LA DAME ROSE=OSCAR AND THE LADY ROSE

いたずら大好き、陽気なオスカー、しかし白血病で入院中、自分が助からないことを知ってしまう。両親は悲しみに打ちのめされた感情で彼に会い、そんな弱虫の親を彼は疎む。心を閉ざすオスカーに医師は誰だったら話をすると。オスカーは廊下でぶつかった元気なピザ配達の女性ローズを指名。そしてローズがピザを配達がてら彼を訪問し、話をする。何日くるの?12日の約束よ。それにオスカーは自分の余命を12日と知る。そんな彼を1日を10年と考え、毎日神に手紙を書こうと提案。その手紙は?帰り際、ローズは風船にくくり空へ。封筒の色がイメージの色。その他も色に気遣い。好きな子にアタック。その子はブルー。その日は青い便箋、青い風船。その子が退院し去る時、服はブルー、車もブルー。わかりきったお話だけれど、泣きたい時に。

「100年ごはん」 企画・製作:臼杵市・「100年ごはん」製作委員会株式会社 脚本・監督:大林千茱萸(映画監督 大林宣彦氏の長女) 65分 臼杵市民の「わたし」が100年後の臼杵市民の「あなた」に手紙を綴りながら、臼杵市の「有機の里づくり」の第1歩が描かれる構成のドキュメンタリー映画。臼杵市土づくりセンター、有機農業の生産現場、臼杵市学校給食センター、山林再生の取り組み等が紹介されます。

ドキュメンタリーでありながら「わたし」と「あなた」という語り部がいます。これは大林宣彦の作風ですね。

土づくり、剪定枝をミンチ状にし、豚糞20%使い、発酵を繰り返すセンター開所式の様子。以前、有機の野菜を作って、10円20円高くすると売れず。作業量、原材料に見合った価格で取引されるようになってきた様子や、未来へつながる子供たちに食べてもらいたいということで給食で使ってもらうよう市役所とのパイプ役をするコーディネーターの存在。給食で当初1割だった利用が数年後3割を目指している。ほんまもんのほのシール。下地が金であれば無化成肥料、無農薬。下地が緑であれば必要最低限の農薬使用。

臼杵は映画のロケ地になることが多く、その縁で作られた映画でしょうか。それだけに限定された地域の自画自賛的な映画になりそうですが、記録しておくことは大事です。たくさんの市や町が追随していくことが望まれます。

「127時間」 2010年

大自然の峡谷、落石で、自分の手が岩に挟まれた、というより、手が岩を支えている状態になり、身動きのとれない絶体絶命の窮地に陥いる。その冷静さ、克明に記録する。幻想、思い起こす過去。こうなったのは自らが招いた結果…。タイトルからして127時間後には帰還するのだろうと思いながら観るが、どうやって?遭難ものの映画は疲れます。

「180℃SOUTH」 2009

"知らないところへ行ってみたい"という強い気持ちが旅の本質ではないだろうか。目的よりも過程が重要で、困難に見舞われても多くの発見や感動をもたらしてくれる旅こそが真の冒険。40年以上も前、1968年に南を目指した2人の若いアメリカ人がいた。サーフ&マウンテンの楽園を探しに南米パタゴニアの地へ。彼らの人生を大きく変えた究極のロード・トリップは持参した16ミリのカメラが記録していた。 そして今、2人の残した映像に魅せられたアメリカ人青年が彼らの足跡をたどって追体験の旅を試みる。異国の地で自然とともに生きる人々と出逢い、歴史や生活を学びながら、パタゴニアの高峰コルコバト山を目指した。はたして彼は頂上に立つことができるのだろうか。そして旅の終わりに何をみたのか。

1968年にパタゴニアを目指した二人、「会社勤めをしたくなかったが趣味のために稼ぐ必要があった。」わずか2週間でパタゴニアを行くことを決め、16mmカメラを回す。友人は言う。「思いも寄らぬことを教えてくれるのが最高の旅」と。40年後の彼、乗り込めば新たな未来が開ける。僕は未開の地が好きだ。地球の自然の姿がありのまま見える、そこで僕は何かを学ぶ。

「252 生存者あり」  2008年 日本

史上最大規模の巨大台風が日本に直撃、人々が大パニックに陥る中、決死のサバイバルが繰り広げられるスペクタクル・ヒューマン・ドラマ。かつてない自然の猛威に見舞われた東京を舞台に、地下に閉じこめられた元ハイパーレスキュー隊員の弟とその救出に奔走するハイパーレスキュー隊長の兄を軸とした双方の行方をリアルかつ壮大なスケールで描く。主演は「海猿」の伊藤英明と「黒い家」の内野聖陽。監督は「舞妓 Haaaan!!!」の水田伸生。首都圏を襲った直下型地震から数日後の東京。都市機能はほぼ回復し、いつもの日常を迎えようとしていた。だがそんな中、地震の影響で海水温度が急上昇し、太平洋上に未曾有の巨大台風が発生する。

「365日のシンプルライフ」 Tavarataivas 監督:ペトリ・ルーッカイネン 主演:ペトリ・ルーッカイネン 2013年/フィンランド/80分

フィンランド人の若者が、失恋をきっかけに、自分の持ちモノすべてをリセットして行なった365日の" 実験"生活。監督・脚本・主演を務めたペトリ・ルーッカイネンの実体験から生まれた「とにかくやってみよう!」のアイディアが、映画という形になった。登場する家族や友人は全てホンモノ、ペトリを中心とするリアルな人間関係と日常生活に起こるドラマが、北欧ジャズシーンをリードするティモ・ラッシーのサックスに乗って、軽快に綴られていく。2013年のフィンランド公開時には、多数の"実験"フォロワーが生まれ、若者の間で一大ムーブメントとなった。 ペトリは、毎日「自分にとって必要なモノ」を考えながら、倉庫から1つずつモノを選んでいく。自分のモノを一旦預けて、その中から選んでいくという行為は、過去の自分を否定せず、未来の自分につなげていくこと。その中で生まれてくる「幸せになるために、人生で大切なものは何か?」という問いが、自然と観る者に投げ掛けられ、ふとモノと自分の関係性を考えてみたくなる。この映画は、観るだけでは終わらず、"自分ごと"としていくことに醍醐味がある。 「ムーミン」やサンタクロースの国として知られているフィンランドは、常に幸福度ランキングの上位で、世界有数のシンプルライフの国。自分でモノを作るD I Yやリペア・リユース・リサイクルは当たり前だ。2年前に始まった人気イベント「クリーニングデイ」のような、モノ・ヒト・コトを効率的に楽しく循環させる場など、サステナブルなシステムをデザインするのが上手い。フィンランド人はよく森に出かけ、夏はモノがないサマーハウス(これも自分で作る)でゆったりと過ごし、自分自身を取り戻すことを大事にしている。本作から垣間みることができるフィンランドのシンプルなライフスタイルには、私たちの暮らしを豊かにするヒントがある。

「(500)日のサマー」 2009年 製作国:アメリカ 原題:(500) DAYS OF SUMMER 監督:マーク・ウェブ 出演:ズーイー・デシャネル、 ジョセフ・ゴードン=レビット

グリーティングカードの会社に勤めるライター、トム。彼はある日、入社してきたサマーに一目惚れします。やがて、交際へと進展しますが、彼女曰く恋人ではない、今後誰とも結婚するつもりはないと。が、突然サマーは結婚し、全く身勝手な女性に振り回され、憐れ。もう理想の女性には会えないのかと思って、ジョブインタビュー。同じく面接に来た女性にお茶の誘い。彼女の名前はオータムでしたね。

「千年の一滴 だし しょうゆ」 監督:柴田昌平 2014年/日本,フランス/100分

第1章「だし:大自然のエッセンス」 日本の味の基本、「だし」。昆布と鰹節でだしをひきます。仏教の肉食禁止令のもとでは、肉に代わる"うまみ"を探し求め、鰹節の代わりに椎茸を用います。漁師・農家・禅寺・料亭・科学者―。「だし」をめぐる人々の営みを追い、大自然から"うまみ"のエッセンスを取り出してきた日本人の知恵を描きます。

第2章 「しょうゆ:ミクロの世界との対話」 和食の"うまみ"がつまった調味料(しょうゆ・さけ・みりん・みそ)は、1種類のカビ(麹カビ)によって作られます。 特撮を駆使したミクロの映像で、千年にわたって磨かれた職人たちの知恵と、麹カビによる和食創世のドラマを浮かび上がらせます。酒は稲穂の黒い稲麹。種麹やは昔と全く同じ方法で麹(もやし)作ります。

二章にわたり登場するのは祇園「川上」の加藤氏。ナレーターは木村多江さん、奥貫薫さん。

「千年の祈り」 2007 アメリカ/日本 A Thousand Years of Good Prayers

妻に先立たれ、北京で引退生活を送るシー氏は、アメリカに暮らす娘イーランのことを心配して、彼女の様子を見にくる。離婚して一人暮らしをしているイーランの生活は、シー氏にはつまらぬものに見える。今さらながら、どうして離婚したのか訊ね、夜外出する娘と追及する。娘は、父親の過去を咎めはじめる。それは文化大革命のせいのゆわれなき疑惑だったそうなのだが。そして新たな親子関係が築かれる。一方、シー氏は昼間散歩に出かけ、イランを出国しアメリカで暮らす女性とおしゃべり友達に。拙い英語ながら年老いたもの同士の、重い人生を背負ってきた会話。

「千年の愉楽」 2012 監督:若松孝二 出演:寺島しのぶ、高良健吾、高岡蒼佑、染谷将太

紀州の路地に生を受けた男たちは、誰もが唯一の産婆・オリュウノオバによって取り上げられた。路地の人たちは差別されていたらしい。中本の美しい男たちは、女たちに圧倒的な愉悦を与える一方、決して逃れられない血の宿命を背負っていた。そんな自らの血に抗うように、懸命にもがき、己の思うがままに生きようとする男たち。 高良健吾、山でのへっぴり腰、かわいい。

「2046」 2004

トニー・レオンの女たらしぶり、この人だから許せる。「花様年華」の続編。2046は年号のようでもあり、ホテルの部屋番号でもあり。映像、曲、よい。

「100000年後の安全」 2009 フィンランド(2011年5月鑑賞)

放射能廃棄物が安全な物質になるのに10万年かかる。原子力の賛否とは別物の問題。なぜなら、もう既に廃棄物は存在しているのだから。ひとくちに10万年といってもどれだけの長さなのか、遡るのであれば、人類が狩りをしていた時代。20世紀の廃棄物を安全に保管するために地中埋めるとして、10万年の間、そこに危険なものがあるのをどうしたら未来の人たちに伝えていくことができるのだろうか。もし、危険だと知らずに掘り返してしまったら…。たとえばエジプトのピラミッドは現在となっては謎の存在のものであることのように。関心が高いのか来場者多い。

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