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「WILD SEVEN」 2011

法律では裁けない犯罪者をその場で消去してしまうという過激な発想から生まれた超法規的警察組織、通称"ワイルド7"の活躍。日本ではありえない、と思いつつ瑛太の魅力で観るが、悪者のおっさん、誰???深田恭子、アクションスターに見えず。ラルクアンシエルの歌よし。

「ワイルド・スピード SKY MISSION」 2015年 製作国:アメリカ 原題:FURIOUS 7/FAST & FURIOUS 7 監督:ジェームズ・ワン 出演:ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー、ジェイソン・ステイサム

カスタムカーのハイスピードバトルを描いたカーアクションシリーズ第7弾。オーウェン・ショウ率いる国際犯罪組織を壊滅させ、レティを奪還したドミニクたち。安息の日々を過ごす彼らの下に、オーウェンの兄、デッカード・ショウから電話が入り、東京からの荷物が爆発。電話しなきゃ、殺せているのに、って映画だから。ずっと続くカーアクション。

「ワイルド・スピード メガマックス」 2010 Fast Five

ブラジル、リオでのアクションシーン、それを2時間以上観続けるのは途中だれます。が、爽快。サウンドトラックもいいね。

「ワイルド・スワン」 2013 アメリカ/ロシア 原題:ASSASSINS RUN 監督:ロバート・クロムビー  出演:クリスチャン・スレイター、ソフィア・スカヤ

バレリーナとして活躍するマヤは、夫の資産を狙うロシアンマフィアの罠によって、夫を殺され、自らも刑務所に入れられます。刑務所内では女囚相手に戦い、愛娘の危機を知ったマヤは脱獄し、バレエで培った柔らかい体で男をやっつけます、それなりに。でもありえないでしょ。劇団の仲間の裏切りを知り、トゥシューズにぐりぐり剃刀を入れ込んだり、根性入っているけれど。

「ワイルドライフ」 2018年 製作国:アメリカ 原題:WILDLIFE 監督:ポール・ダノ 出演:キャリー・マリガン、エド・オクセンボウルド、ビル・キャンプ、ジェイク・ギレンホール

14歳の少年の話、だからジェイク・ギレンホールが主役では無い。仕事を転々とする父、そのたびに引っ越し。急に首になり、ボランティア並みの賃金で危険な山火事の火消しに行ってしまう。そして専業主婦の母は仕事を探すのだが、黄金持ちの年配の男(ハゲで義足)と付き合いはじめる。14歳でもって、母に「どうしたらいいの。」なんて頼られてしまい、かわいそう。それでもぐれない。初雪が降り、父が帰ってきて、事件が起きるのだが、最後はどたばたまとめてしまったかな。

「ワイン・コーリング」 WINE CALLING 2018年 フランス 監督:ブリュノ・ソヴァール キャスト:ジャン・フランソワ・ニック、ローランス・マニャ・クリエフ、ステファン・モラン、ルイック・ルール、オリヴィエ・クロ、シルヴァン・レスポー、ミカエル・ジョルジェ

南フランス、ルーション地方。フランス自然派ワインのパイオニア、ジャン・フランソワ・ニックは近隣の同業者たちと助け合いながらワイン作りに精を出す。決して優しくはない自然と向き合い苦難を経験しながらも、それでも人生を楽しむ彼らの日々の営みに迫る。

原題も同じくWine Calling。危険を冒してまで自然派ワインにこだわります。こんな仕事に就くとは思わなかった人がワイン造りを天職にしています。

「若き人妻の秘密」 2011年 製作国:フランス 原題:MY WIFE'S ROMANCE/LE ROMAN DE MA FEMME 監督:ジャムシェド・ウスマノフ 出演:レア・セドゥ、オリヴィエ・グルメ

弁護士のミシェルは元部下のポールが失踪したことにより、ポールの妻・エーヴと久々に再会する。心身共に疲弊したエーヴは親身なミシェルに心を開き、彼に愛の告白をする。最初は拒否するものの、すぐ魅惑されてしまう。エーヴは警察からすべてミシェルの計画と聞き、彼を拒むけれど。ミシェルの心臓発作で、薬局へ駆け込むも元カレとか現れ、わけのわからなくなるのはフランス映画のパターン。ミシェルはどうなったのだろうと推測しているのに、かわいいレア・セドゥが橋の上から川面を眺め、公衆電話をかけて、筋書きを知る。

「我が心のオルガン」 1999
イ・ビョンホンのデビュー作らしい。韓国の山奥の小学校に赴任してきた教師が同僚に失恋したり、生徒から慕われるお話。田舎の風景は「おばあちゃんの家」と同じでほっとするような。

「わが心のボルチモア」 1990年 製作国: アメリカ 原題: AVALON  監督: バリー・レヴィンソン 出演: アーミン・ミューラー=スタール、ジョーン・プローライト、エイダン・クイン

東欧からの移民一家に生まれた少年(イライジャ・ウッド)は、大家族主義に育まれながら健やかに育ちます。彼の父はいとことテレビ店を経営し、次にデパートへと店を広げ成功しますが、少年といとこの息子の悪戯から店は全焼。破産し、父はサラリーマンに。その頃から大家族主義は崩壊し、祖母は亡くなり、やがて大好きだった祖父は老人ホームに。少年の家族の歴史大作。アメリカに移り、感謝祭で七面鳥を食べるのがなじめない一族、そのくせ遅刻いてくる長兄は自分の到着前に七面鳥がカットされ振る舞われていると激怒し、仲違い。誰かが困っていると家族会議をして助け合う、大家族の古きよき時代、トウモロコシいっぱいの料理、存在感のあるイライジャ・ウッド、たっぷり楽しめます。

「わが谷は緑なりき」 1941年 アメリカ 原題:HOW GREEN WAS MY VALLEY 監督:ジョン・フォード 出演:ウォルター・ビジョン、モーリン・オハラ

50年間緑美しい谷で生活を送った男が故郷をあとにする際に回想する少年時代。ウェールズの炭鉱業で生計を立てるモーガン家。若い兄が5人に美しい姉ひとり。父と兄たちが生計を支え、母が主婦として一家を見守る。ある日、経営者が賃金カットを断行、長兄イヴォーらは組合結成に動く。しかし、父ギリムがこれに反対したことから、息子たちは末っ子ヒューと姉のアンハラドを残して町へ。。一方、牧師グラフィードは、川に落ちた母を助けて凍傷になったヒューを励ます。グラフィードとアンハラドと秘かに魅かれ合う。が、炭鉱主の息子がアンハラドに結婚を申し込んだことからグラフィードは身を引く。ヒューはその後、隣の谷の国立学校に入学し首席で卒業するが炭鉱で働くことに。その後、炭鉱では首切りがあり、高給の兄たちは首になり世界各地に散る。狭い谷での暮らし、暮らしづらいことも。そして炭鉱での事故。映像はこのあたりの時代まで。そして50才を迎えた頃ヒューは何があったのか結局谷を去るということは鑑賞者が想像するしかない。2019年再鑑賞 社会運動をすればアカとくくられてしまう時代の映画

「わが母の教えたまいし」 1989
田中裕子、母加藤治子、妹南果歩、婚約者小林薫。お正月の晴れ着のシーン、着物がすてき。ここでも母は奔放、抑え目だけれど。結婚を3年延ばし、最終的に白紙にしてほしいと頼み、小林薫にぼこぼこにされ、その後、あざのある顔で登場する田中裕子の役は笑える。家にはめ殺しの窓(ちょっとステンドガラス風の開かない窓)があり、嫁に行こうとしない田中裕子が比喩される。

「わが母の記」 2011

昭和の文豪・井上靖の自伝的同名小説を役所広司と樹木希林の主演で映画化した家族ドラマです。子どもの頃に母に捨てられた記憶、このあたりが、最初描かれています。雨の中、通りの向こうとこちらに別れている母と子どもたち。ずっとお捨てられたと思っていた息子。それがトラウマとして残り、母とのわだかまりを抱えたままの息子。作家名だけに家庭内のことを書くこともあり、それが娘たちの非難を買うことも。年老いて認知症を患う母。母の晩年と向き合った日々が作家ながらストーリー性をもって描かれてい。伊豆の風景、世田谷の自宅の様子、風景がきれい。

「若者のすべて」 1960 イタリア Rocco e I Suoi Fratelli 監督:ルキノ・ヴィスコンティ 出演:アラン・ドロン(三男ロッコ)/レナート・サルヴァトーリ(次男シモーネ)/アニー・ジラルド(ナディア)/クラウディア・カルデナーレ(長男妻ジネッタ)/スジー・ドゥレール(ルイーザ)/スピロス・フォーカス(長男ヴィンチェンツォ)/マックス・カルティエール(四男チーロ)/ロッコ・ヴィドラッツィ(五男ルーカ)

南からミラノへ移住してきた家族の大河ドラマ。5人の兄弟と母親が父親の死を機に都会に出る。母親は父親が死んだのだから、まずは長男が家の面倒を見るべきだと考える。長男はすでに婚約者がいるため、新しい自分の家庭が優先。都会へ出ていくことで派手に成功する者と地味だが堅実に成功する者、自分の家庭をきちんと築く者、犯罪者にまで墜ちる者と運命は分かれていく。
2017年、再鑑賞。177分。 原題が「ロッコとその兄弟たち」というだけに、アラン・ドロンが主役。ヴィスコンティの美男子好きにうなづく。そして男兄弟たちばかりで、イタリアのマザコンぶり。正義よりも偏愛的家族愛でますます本人を更生できない状態へ落とし込む。一刻も早く田舎を出たかった母と故郷を愛す息子。イタリアの家族物語。

「私が愛した大統領」 201 イギリス 原題:HYDE PARK ON HUDSON 主演:ビル・マーレイ、ローラ・リニー 監督:ロジャー・ミッシェル

1930年代のアメリカ。小児麻痺の後遺症に苦しみながらも大統領としての激務をこなすルーズベルトがいとこのデイジーを呼びます。くつろぎの時間を過ごすふたり。愛人になるまで時間はかかりませんでした。ある日、ニューヨーク州ハイドパークにある大統領の私邸を英国王ジョージ6世夫妻が訪問します。愛されているのは自分だけだと思っていたデイジーは、数人が同じ立場であることに気付きます。そのまま愛人としてい続けるのか、去るのか、思い悩むデイジー。デイジーの遺品から日記が発見され、ルーズベルトのプライベートが明らかになったようです。

「私が、生きる肌」 2011 スペイン La Piel que Habito

トレドの大邸宅に暮らすロベル・レガルは、人工皮膚開発の権威としても知られている世界的な形成外科医。屋敷にはは、ボディ・ストッキングをまとった美女ベラが幽閉されている。ロベルの亡き妻にそっくりに作り上げたベラ 。使用人の女性(実はロベルの実の母)の息子が訪ねてきて、モニターに映るベラを見、レイプ。帰宅したロベルは射殺。話は6年前に。結婚式に招待されたロベルの娘ノルマ、目を合わせたビセンテ少年と庭に。庭ではあちらこちらで…。合意のはずだったのに暴れだすノルマ。ロベルが不安になり庭に出て行くと、立ち去るバイク。失神したノルマ。ノルマはそのまま精神病院行きとなり、母と同じく自殺。そこからよくあるパターンの復讐劇と思いきや、そのビセンテを改造していくのです。それが謎の美女…。妻にそっくりに作り変えたばかりに交錯した愛が生まれたストーリーです。 

「私が女になった日」 2000 イラン

第1話「ハッワ(イヴ)」ハッワの9歳の誕生日。9歳になると女の子は大人として扱われ、スカーフを被り、男の子たちとも遊べなくなる。生まれたのが正午ということでぎりぎりまで遊ぶことをねだり、正午を知る方法と、地面に棒を刺し、影がなくなれば正午になると母に教わり、どんどん短くなる影をあせりつつ遊ぶ様子はまだまだ子どもだけれど、今後は規制の多い女となってしまうのね。第2話「アフー(鹿)」キシュ島では女子自転車レースが行われており、参加者中には離婚を望むアフーを走り、彼女を追いかけ、馬に乗った夫、父、兄弟男たちが次々と現れ、結局、捕まってしまう。第3話「フーラ(妖精)」老女フーラは、長い間憧れていた品々を買いに行き、買い物をするたびにポーターたちを従え、商品を広げる。それらはまるで嫁入り道具のよう。指には買おうと思っていた品の数だけリボンを結んでいるのだが、思い出せない。で、それらの品々をいかだの上に載せ、船へと運ぶ。どうにもならないイラン女性を表現したものらしい。

「私がクマにキレた理由」 THE NANNY DIARIES 2007

暇つぶしにはそれなりにおもしろいかな。ナニーを雇う母親がニコール・キッドマン風できれい。

 

「ワタシが私を見つけるまで」 2016年 製作国:アメリカ 原題:HOW TO BE SINGLE 監督:クリスチャン・ディッター 出演:ダコタ・ジョンソン、レベル・ウィルソン

「私だけのハッピー・ウェディング」 2011 A Little Bit of Heaven

仕事も充実し、気ままな独身生活を満喫していたマーリー。が、末期のガンと診断される。苛立つマーリー、主治医のジュリアンと恋に落ちる。時々登場する天国ではウーピー・ゴールドバーグが。ケイト・ハドソン、魅力的ではない。

「わたしたちの宣戦布告」 2011 フランス 原題:La guerre est declaree

女優のヴァレリー・ドンゼッリが自ら監督を務め、本作の共演者でもあるかつてのパートナー、ジェレミー・エルカイムと2人の間に生まれた息子に起こった実体験を基に撮り上げた感動の家族ドラマ。愛する我が子の難病という試練を前に、2人で力を合わせて果敢に立ち向かっていく若いカップルの愛と勇気を綴る。出会った瞬間に恋に落ちた若い男女、ロメオとジュリエット。やがて2人の間に息子のアダムが誕生する。幸せな生活が続くかに思われた矢先、アダムに悪性の脳腫瘍が発覚してしまう。それは、回復の可能性がわずか10%という難病だった。それでも2人は、すべてを犠牲にしてでも息子の病魔に打ち勝つと覚悟を決めるのだったが…。

「私に会うまでの1600キロ」 2014年 製作国: アメリカ 原題: WILD 監督:ジャン=マルク・ヴァレ 出演:リース・ウイザースプーン

3ヵ月間ひとりで砂漠と山道を踏破した女性の実話。人生のどん底にいたシェリルは、母が誇りに思ってくれた自分を取り戻すために、1,600キロの自然道を歩くパシフィック・クレスト・トレイルに挑みます。山崖をふとした弾みに転がりいく靴。それが命綱。そして残った片方も放り投げる。そこから始まります。どうするの、持ち上げられないような大荷物を背負うことで始まる旅。女性だからの危険と背中合わせ。完歩できるかどうか。幻のように現れるキツネ。それは誰かの守護神だったのか。

「私にも妻がいたらいいのに」 2001
韓国映画です。
「私の頭の中の消しゴム」 韓国
以前日テレで放送した「ピュア・ソウル」のリメイクらしい。二人の出会い、結婚、その後妻がアルツハイマーになってしまって…、映画館ではたくさんの人が泣いていました。夫役のチョン・ウソンは長身の二枚目。整い過ぎているのが難かも。妻役のソン・イェジンは悲しい役が似合います。お嬢様の役ですが、ヴィトンを持ち歩き、靴もこれまでにない高めのパンプス。女優のおしゃれ度もアップしています。

「わたしの叔父さん」 2019年製作/110分/デンマーク 原題:Onkel 監督:フラレ・ピーダセン 出演:イェデ・スナゴー、ペーダ・ハンセン・テューセン

幼い頃に両親を亡くし、体の不自由な叔父と2人で暮らす27歳の女性クリスは、家業である酪農の仕事を手伝いながら日々を穏やかに淡々と過ごしている。そんな彼女には、獣医になるという夢があった。ある時、教会で出会った青年マイクからデートに誘われたクリスは、訪れる変化に戸惑いながらも胸のときめきを隠せない。将来の夢と恋に悩むクリスに気付いた叔父は、姪の幸せを静かに後押しするが……。

「私の男」  2013年 製作国: 日本  監督:熊切和嘉 原作:桜庭一樹 出演:浅野忠信、二階堂ふみ

奥尻地震で10歳で孤児となった少女・花は遠縁の男・淳悟に引き取られ、北海道の田舎町で寄り添うように暮らしていた。6年後、ふたりの仲を心配する男(藤竜也)は花によって流氷に流されてしまう。その後、東京で暮らすふたり。相変わらずのどろどろのふたり。淳悟は自分を超える男が現れることを願っているようで、花の彼氏を品定めするのだが、花も淳悟も不気味。

「私の中のあなた」 2009 アメリカ 原題:MY SISTER'S KEEPER 監督:ニック・カサヴェテス 原作:ジョディ・ピコ

姉のドナーとなるために生まれた妹が、もう臓器提供を拒否するため、両親を提訴します。これはエゴ?なんて見ていると、実は妹は姉が大好きで、姉も妹が大好きで、でも娘を助けるために、自らのキャリアも捨て、必死になった母、そして度重なる手術に心身疲れ果てた姉はもう延命措置はしないでほしいと、企んだこととわかります。

「私の名は、塩」 2013年製作/インド/作品時間92分 監督:ファリーダ

パチャインド西部のグジャラート州の広大な塩田地帯で、塩づくりを営む家族を描く。インドの広大な湿地帯が、1年のうち8カ月間、製塩に活気づき、4万の家族が塩づくりに従事する。映画は、塩づくりに取り組む家族が、砂漠のような大地の小屋に引っ越してくるところからはじまる。「世界で一番白い塩を作る」ことが彼らの誇り。

1年のうちの8か月間、この砂漠のような大地で家族と共に過ごしながら塩づくりのために働く彼らは、シーズンが終わるとこの地を去っていく。モンスーンが彼らの塩田を押し流し、そしてこの大地が海に飲み込まれる。それでも彼らは、翌年もまたここへ戻る。

 

塩田を始める前に土の中からポンプを掘り出す。最初意味がわからず、道具をまた土中に埋めて仕舞うのを見てこういう仕舞い方があるのだと。それにしても土中に塩分が含まれているなら錆びないのだろうか。

暗いが、チャパティを焼いている 食事中 塩田
踏み固める ひたすら  
踏み固める チャパティ 塩が出来上がった

「わたしのハワイの歩きかた」 2014年 製作国: 日本 監督: 前田弘二 出演: 榮倉奈々、高梨臨、瀬戸康史、加瀬亮  

出版社で編集者として働くみのりは、仕事も恋も思い通りに行かず、ふと人生に行き詰まりを感じてしまう。そんな時、ハワイで挙式する友人・愛子に頼まれ、2次会のセッティングを引き受けるハメに。イライラが募るみのりだったが、この際とばかりにハワイ特集を企画し、取材にかこつけて会社の経費でハワイを満喫しようと思い立つ。そんな彼女が現地で出会ったハワイ在住の女性・茜は、ハワイで玉の輿を狙う婚活女子。すぐに意気投合し、ハワイ取材を始める。ハワイで一旗揚げようと狙う男性や、金持ち男性に出会い、誰を選ぶのか…。榮倉奈々のスタイルのよさを見るためのような映画。

「私の小さな楽園」 2000 ブラジルの田舎町を旅立った女性が三年ぶりに子供を連れて戻ってきた。母の葬儀があり、近くの新築を建てたばかりの初老の男性Aからプロポーズされ、結婚する。が、外で働いてくるのも、家事もすべて彼女がやらされ、Aは毎日ただハンモックでラジオを相手にしているだけ。やがて彼女は出産するが、Aの子供でないことは明らかだった。それをAの妹に指摘されるも「出産に協力してくれないからこうなった。」と堂々と言い返す。
次に、AのいとこBの優しさに一時彼女の空虚だった心が満たされる。そのBは妻(Aの妹)に追い出され、同じ家で同居することになる。Bは料理上手で、料理を担当することに。しばらくして女性はBの子を出産。Bは初めての子に大喜び。
その後若い男Cが流れ着く。BはCを追い返そうとするが、Aは家に招き入れる。Cと女性は昼間は農園に働きに行く。しばらくして女性はCの子を妊娠。Cは女に訊く。「(三人の男と暮らしそれぞれと通

じていることを)罪なことだと思わないのか。」女は答える。「思わない。」Cは女性にいっしょにこの家を出ようというのだが、女性はBに体で相談。女性とCがこの家を出て行けば、あとに残るのは寂しい老人二人・・・ということで、AとBは自ら家を増築し、Cの部屋作る。そして女性は出産するのだ。一婦多夫制とはこんなものなのだろうか。

「わたし」の人生(みち) 我が命のタンゴ 2012年

突然、母が亡くなり、父は奇行を繰り返します。立派だった父だけに嘆かわしいやら。妹がアルゼンチンタンゴ歌手&ダンサーだったことから、デイサービスで、タンゴ教室が開かれ、いつもの父親の顔が戻ります。

「私の、息子」 2013 POZITIA COPILULUI/CHILD'S POSE 監督:カリン・ペーター・ネッツァー ルーマニア 

子離れできない母親と交通事故で子供を死なせた息子との親子の葛藤ですが、この母親にしてこの子あり。母親から出てくる言葉は、身勝手な息子を含む自分愛。証言者に向かい、自らが取引を迫る。被害者の親に向かって、習い事をあれこれさせた、事故にあったと聞いて衝撃を受けたとぬけぬけと。唯一の救いは、やっとやっと息子が被害者の父親に詫びを入れるシーン。

「私のように美しい娘」 1972年 製作国:フランス 原題:UNE BELLE FILLE COMME MOI/SUCH A GORGEOU 監督:フランソワ・トリュフォー 出演:ベルナデッド・ラフォン、アンドレ・デュソリエ、シャルル・デネ、ギイ・マルシャン、フィリップ・レオタール、シャルル・デネール、クロード・ブラッスール

女性の犯罪心理を研究するため刑務所を訪れた社会学者スタニスラフは、そこでカミーユという女性をサンプルにすることにした。だが彼女のこれまで男性遍歴や犯罪の話を聞くうちに、いつしかスタニスラフはカミーユの魅力に囚われていく。

「私は生きていける」 2013年 製作国: イギリス 原題: HOW I LIVE NOW   監督: ケヴィン・マクドナルド 原作:メグ・ローゾフ 音楽:ジョン・ホプキンス 出演: シアーシャ・ローナン、ジョージ・マッケイ

NYからイギリスの南部にいとこたちを訪ねさせられたデイジー、美しいイギリスの田園風景。いやいやの日々が、突然、ロンドンに核爆弾が落とされ、母親がスイスに会議に出かけており、どうしたらよい??アメリカ大使館の男がデイジーを救出に来ます。危機の中、デイジーはいとこたちと結束します。彼らと行動を共にすることを選びますが、襲いかかる軍隊。男女に分けられ、幼いハイパーと避難するデイジー。テロ?戦争?避難先から自宅に戻ろうとするデイジーとハイパーは危険にさらされながら力強くなっていきます。主人公が十代だけに、少年少女向けの映画かも。重い映画だけれどね。

「わたしは、ダニエル・ブレイク」 2016年 製作国:イギリス/フランス/ベルギー 原題:I, DANIEL BLAKE 監督:ケン・ローチ 出演:デイヴ・ジョーンズ、ヘイリー・スクワイアーズ

大工のダニエル・ブレイクは、心臓病を患い医者から仕事を止められる。国の援助を受けようとするが、病気申請で認められず、パソコン操作で悪戦苦闘。再申請請求でもだめ。それなら失業申請をしてください、と言われる。でも病気だから現実、仕事はできない。わずかなお金を得るために家財道具を売る暮らし。申請中に、ふたりの子どもを抱えるシングルマザー・ケイティと出会い、彼女を助け始める。イギリスってこんな国だったの?

「わたしはロランス」 2012  LAURENCE ANYWAYS 監督:グザヴィエ・ドラン

カナダのモントリオールで国語の教師をしているロランス(メルヴィル・プポー)は、ある日、恋人のフレッド(スザンヌ・クレマン)に対して女性になりたいと打ち明けます。性同一性障害。ロランスの告白にフレッドは苦しみますが、彼と別れることはできず、理解者になることを決めます。迷いや戸惑い、周囲の反対を乗り越えて、社会の偏見に遭いながらも二人の人生を歩もうとします。 やがて、別れ、再会。

「OSS 117 私を愛したカフェオーレ」 2006 フランス 原題:OSS 117: LE CAIRE, NID D'ESPIONS

フランスでは国民的人気を博している脱力系スパイコメディ。冷戦下のカイロを舞台に、ドジなフランス人スパイ・OSS117がハチャメチャな大騒動を巻き起こす。日本語吹替えを「秘密結社 鷹の爪」シリーズのクリエイター・FROGMANが担当。

「私を離さないで」 2010 Never let me go

予告編で何だろう…彼らには自分たちの意志で生きることが許されないような運命を背負わされているを感じた…。それはイギリスのドリーから始まっている物語。1980、90年代から飛躍的に人間の寿命が延び、平均寿命100才となった。それはひとえに彼らの果たした役割があるということ。それでも、自己犠牲を当然として存在を自認する彼らには感情も才能もあり、オリジナルとの違いは何なのだろう、と思う。フィクションであるものの起こりえるかもしれないSF映画でした。Kazuo Ishiguro原作。

「笑う警官」 2009

ついに大森南朋主演の映画が。笑うセールスマンなら知っているけれど、笑う警官って何かな。角川春樹監督だったということで、今どきこんな映画?最後のみんな勢揃いもよくわからない。JAZZが流れているのはよかったかな。

「嗤う分身」 2013年 製作国: イギリス 原題: The Double 監督:リチャード・アイオアディ 出演:ジェシー・アイゼンバーグ 、ミア・ワシコウスカ

文豪・ドストエフスキーの原作小説「分身(二重人格)」を映画化したサスペンスコメディ。サイモンは影が薄く、会社でも顔が覚えられていないほど。気になる彼女を窓から眺める日々。ある日彼に手を振る男が窓から落ちて救急車で運ばれ、彼女は彼にストーカーされていたと言います。それから、サイモンの勤める会社に彼と同じ容姿の男・ジェームズが入社してきて、仕事はできるし、会話もうまい。彼女と付き合いはじめます。そして、あの飛び降りの場面へと。二重人格はひとつになるのでしょうか。

「わらの犬」 2011 アメリカ Straw Dogs 出演:ジェームズ・マースデン、ケイト・ボスワース

サム・ペキンパー監督による同名作品のリメイク。ロサンゼルスに住む脚本家のデヴィッドは、女優の妻のエイミーと、彼女の故郷の南部の田舎町へ引っ越す。が、彼らは、エイミーの元恋人チャーリーやその他の仲間たちから攻撃の対象にされ。エイミーはデヴィッドを臆病者と呼びます。あげくエイミーはチャーリーやその仲間にレイプされてします。最後、エイミーの自宅に凶暴な彼らが押し寄せ、デヴィッドは一人で戦います。

「藁の楯 わらのたて」 2013 日本 原作:木内一裕 監督:三池崇史監督 出演:大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也

その首に10億円の懸賞金がかけられた凶悪犯を福岡から東京へと護送することになった5人のSPと刑事たちが、全国民を敵に回して繰り広げる孤独な戦いと葛藤の行方をスリリングに描き出す。孫娘が惨殺された財界の大物・蜷川隆興(山崎努)が、容疑者である清丸国秀()の命に10億円の懸賞金をかける。清丸の首を狙って日本中が色めき立つ中、観念した清丸が福岡県警に自首し、SPの銘苅一基をリーダーとする5人の精鋭によって警視庁への護送が行われることに。だがその行く手には、10億円の首に殺気立つ日本全国民が待ち構えていた。

「ワールズ・エンド/酔っぱらいが世界を救う!」 2013 イギリス 原題:The World's End

『ショーン・オブ・ザ・デッド』のエドガー・ライト監督によるSFアクションコメディ。学生時代に達成できなかった"ひと晩に5人で12軒のハシゴ酒"をするべくイギリス郊外の街に戻って来たアラフォー男たち。だが、街の人々は何者かに操られており…。

「ワールド・トレード・センター」 2006 製作国:アメリカ 原題:WORLD TRADE CENTER 主演:ニコラス・ケイジ、マイケル・ペーニャ 監督:オリヴァー・ストーン

2001年9月11日の朝、世界貿易センタービルの北棟に旅客機が激突する大惨事が発生、港湾警察官たちに緊急招集がかけられる。すぐさまマクローリンを班長とした救助チームが結成され、現場へと急行する。ビル内への潜入を開始するのですが、早々にビルが倒壊し、彼らは瓦礫の下敷きとなり、救出を待つ身に。3000人弱亡くなった大惨事で、救出されたのは20名。それも自分の危険を顧みず救出に向かう人々。中盤以降真っ暗の画面で、人の判別もできないほど。

「ワレサ 連帯の男」 2013 ポーランド 原題:Walesa.Czlowiek z nadziei 監督:ンジェイ・ワイダ 127分

祖国を自由へと導いたポーランドの英雄、レフ・ワレサ。東欧民主化の口火となったポーランドでの独立自主労働組合"連帯"の戦いを、実際の映像を少し織り交ぜながらの映像。最初はどこにでもいるような子だくさんの労働者が、弁が立つということで頭角を現していきます。ノーベル平和賞も受賞し、再入国できない危険性から妻が代わりに出席。そして妻の帰国時の身体検査。東欧というのはこれがお決まりだったのでしょうか。

「我らが愛にゆれる時」 2008 中国  IN LOVE WE TRUST / 左右 2008年銀熊賞(脚本賞)

難病にかかった娘を救うため、臍帯血欲しさにもう1人子どもを作ろうとする母。すでに母と父は骨髄不適合。ただし、もう夫婦は離婚しそれぞれ再婚している。子どもを助けるためなら…。でも、女性のほうには未練も感じられる。何より、現夫がこれ以上ないくらいのお人よし。左右、タクシーに行き先を指示する言葉として出てくるが、人生の選択、どっちにするのを表しているのか。はたまた、ラストシーン、夫の寛容な言葉に、宙を泳ぐ彼女の瞳が左右と定まらず。現夫が偶然事実を知ってしまうあたりの状況、うまい。だから脚本賞なのかな。主演女性、坂井真紀似。

「われらが背きし者」 2016年 製作国:イギリス/フランス 原題:OUR KIND OF TRAITOR 監督:スザンナ・ホワイト 出演:ユアン・マクレガー、ステラン・スカルスガルド 原作:ジョン・ル・カレ

イギリス人の大学教授・ペリーとその妻・ゲイルは、モロッコでの休暇中に偶然知り合ったロシアマフィア・ディマからある依頼を引き受けるのだが、その依頼は容易なものでなく、次々と棄権に晒されるもので、一方、夫婦関係も破綻寸前で、危険を背負う中、徐々に回復していくというストーリー、訳が分からず。

「我らの生活」 イタリア 2010 LA NOSTRA VITA

3人目の子供を妊娠中の妻とふたりの子供と幸せな生活を送っていたクラウディオ。しかし、出産中の妻が事故で亡くなり、彼は3人の子どもを抱えることになる。妻が消えた寂しさの中、生活費を稼がなければならない現実が迫る。工事現場にルーマニア人が埋められていたことでゆすって、現場の下請けを要求。そのために借金。子どもたちは、妹や知り合いに任せ、仕事現場では安く済ませるために不法労働者を雇い入れる。納期は遅れ、困り果てるのだが、みんな助けてくれるのです。家族、知人に頼りっぱなしのイタリア社会。それでも憎めない。お兄さんも濃いが成就してよかった。

「我らはジャーナリスト 報道の不自由な国イラン」 2014年製作/イラン/作品時間85分 監督:アフマド・ファラハニ 原題:We are journalists

ひとりのイラン人ジャーナリストが告白する。「イランでの報道は昔から楽ではなかった。だが、アフマディネジャド大統領以後、この国の報道の自由は死に絶えた」。本作は10年前の2009年、イラン・イスラーム共和国での第10期大統領選挙で、現職のアフマディネジャド大統領が再選を果たしたことに対し、不正行為があったと抗議する国民に、治安当局が武力で弾圧する事件が発生。ジャーナリストが次々投獄され、刊行物発禁処分が相次いだイランの実情を伝える。

イラン人ジャーナリストたちが、口々に証言します。「イランでのジャーナリズムは、牢の中のジャーナリズム」。「イランでのジャーナリズムは、狼と踊るようなもの」。「イランでのジャーナリズムは、猫から逃げる鼠」。「イランでのジャーナリズムは、地雷原での散歩」。「俺たちは剃刀の刃を渡る」。イランでの報道の仕事が、いかに危険で理不尽なものであるかを彼らの言葉が物語っています。国境なき記者団(RSF)による2019年「世界報道の自由度ランキング」で、イランは180位中170位。厳しい取材規制と検閲、そしてジャーナリストへの弾圧は10年前とほとんど変わりません。加えて当局は、ソーシャルメディアがイスラム社会の秩序を乱す行為や体制批判に使われることを警戒し、禁止する措置をとっています。FacebookやTwitter、YouTubeはイランでアクセスが遮断されています。一方、穏健派のロウハニ大統領は、「規制だけでは逆効果」という考えも示しています。メディア規制の緩和を求める声に政府がどう対処するかにより、イランの将来が大きく左右されることは間違いありません。

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」 製作年:2019年 製作国:アメリカ 原題:ONCE UPON A TIME IN HOLLYWOOD 監督:クエンティン・タランティーノ 出演:レオナルド・ディカプリオ

「湾生回家」 2015年製作/台湾/作品時間111分 監督:黄銘正(ホァン・ミンチェン) 戦前、日本統治下の台湾で生まれ育った日本人、「湾生」。この映画は、6人の湾生が70年前"故郷"に存在していたという証を探すことから始まります。彼らは当時をいきいきと語る一方で、自らを"永遠の異邦人"と呼び、複雑な思いをにじませます。旅を通して、欠けていたアイデンティティが少しずつ埋められていく湾生たちの心の動きを、映画を観ている私たちも追体験することになるのです。台湾全土で16万人を動員し、大ヒットを記録した感動の傑作ドキュメンタリー映画です。

戦争の渦に巻き込まれ、生まれた土地を離れざるをえなかった「湾生」。彼らは、自分たちの存在が歴史の闇に埋もれ、忘れ去られようとしているなか、台湾への深い思いを語り続けます。こみ上げる失望、喪失感、涙と悔恨。歳月の壁と闘いながら、家族や友人たちを、ともに過ごした場所を、心に留めるため幾度も台湾へ向かいます。身を焦がすような台湾への愛から生まれた映画「湾生回家」は、時間と空間を超えた人間同士の友情と家族の絆の物語です。残された時間のなかで「湾生」たちが語る言葉から、台湾に対する信頼と絆、愛、希望、そして平和への願いが、私たちの心の中に静か響く作品です。 台湾で上映された際に足を運んだ人々は、日本統治時代を知らない若者たちが多く、「湾生」たちの台湾に寄せる望郷の念に感動し、「湾生も自分たちと同じなのだ」と涙を流す観客も少なくなかったそうです。

「ワンダーウーマン」  2017年 製作国: アメリカ 原題: WONDER WOMAN 監督:パティ・ジェンキンス 出演:クリス・パイン、ガル・ガドット

女性だけが暮らすパラダイス島で生まれたプリンセス・ダイアナは、世界を救うため、不時着したパイロット・スティーブと共に島を出てロンドンへと旅立つ。アマゾネスでもいい。そんなに肌を出していたら撃ってきて、みたいなもん。

「ワンダー 君は太陽」 2017年 原題:WONDER 監督:スティーヴン・チョボウスキー 出演:ジェイコブ・トレンブレイ

10歳のオギー・プルマンは遺伝子の疾患で、他の人とは異なる顔で生まれてきた。そのため、27回もの手術を受け、一度も学校に通わないまま自宅学習を続けてきた。が、母親のイザベルは、オギーを5年生の初日から学校に通わせることを決意する。オギーはイザベルに連れられて校長先生に会いに行く。トゥシュマン校長先生に会い、3人の生徒ジャック・ウィル(ノア・ジュプ)、ジュリアン(ブライス・カイザー)、シャーロット(エル・マッキノン)に校内を案内される。オギーは学校に通い始めるが、予想通りの好奇の目に意地悪でくじけそうになる。オギーを支える家族、やがて友人ができてくる。ジャック・ウィルがかわいい、というか間違いなくイケメンになる。

「ワンダーストラック」 2017年 製作国:アメリカ 原題:WONDERSTRUCK 監督:トッド・ヘインズ 出演:オークス・フェグリー、ミリセント・シモンズ、ジュリアン・ムーア

1927年と1977年を舞台に、大切な人を探しに旅立ったニューヨークで出会った少年と少女の奇跡の物語。ふたつの時代をモノクロとテクニカラーでつなぎ合わせる。

「ワンタンミー」 製作国:シンガポール 製作年:2015年 71分 監督:エリック・クー キャスト:コー・ブーンピン、ビル・ティオ、タミー・チュウ

シンガポール分離独立と同じ1965年生まれの料理評論家ゴー・チュンフォンは、猛スピードで変貌を遂げるシンガポールにおける庶民の料理に着目し、料理人たちへのインタビュー取材を進める。SNSを駆使して新感覚のグルメ記事を書く同僚の若い女性記者に対して当初は違和感を感じるが、取材の過程で2人は次第に打ち解けていく…。 一人の料理ジャーナリストがタンリン・ホルトなど有名なフードコートを巡り、実際のシェフたちを取材するドキュ=ドラマ・スタイルの本作から、タイトルのワンタンミー(雲呑麺)をはじめバラエティに富むシンガポール料理の数々、ひいてはアジア各地からの移住者によって築かれたシンガポールの歴史と現在が浮かび上がってくる。 エリック・クー監督は食通として知られ、来日時もラーメン店をあちこちハシゴするほどの熱心さだが、本作を経て2018年にはバクテー(豚の骨付き肉などを煮込んだ料理)とラーメンをテーマにした『家族のレシピ』を発表している。 本作はサンセバスチャン国際映画祭2015でプレミア上映された。

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