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「夜明けの祈り」  Les innocentes 製作年 2016年 製作国 フランス・ポーランド 監督:アンヌ・フォンテーヌ ルー・ドゥ・ラージュ、アガタ・ブゼク 第2次世界大戦末期の悲劇的な事件によって傷ついた修道女たちを救うべく尽力した、実在の医師マドレーヌ・ポーリアックをモデルに、「ココ・アヴァン・シャネル」のアンヌ・フォンテーヌ監督が描いたヒューマンドラマ。1945年12月、ポーランド。赤十字で医療活動に従事するフランス人女性医師マチルドのもとに、ひとりの修道女が助けを求めに来る。彼女に連れられて修道院を訪れたマチルドは、ソ連兵の暴行によって妊娠した7人の修道女たちが、信仰と現実の間で苦しんでいる姿を目の当たりにする。マチルドは修道女たちを救うため激務の間を縫って修道院に通うようになり、孤立した修道女たちの唯一の希望となっていく。主演は「待つ女たち」のルー・ドゥ・ラージュ。共演に「ハミングバード」のアガタ・ブゼク、「イーダ」のアガタ・クレシャ、「EDEN エデン」のバンサン・マケーニュ。

「夜明けの街で」 2011 監督:若松節朗 原作:東野圭吾

大手建設会社に勤める渡部(岸谷五朗)は、妻(木村多江)と娘と暮らしているのだが、派遣の秋葉(深田恭子)と不倫。でも秋葉の意味がわからない。なぜ時効の日を迎えるために不倫するのか。中村雅敏のダンディぶりも。黄金町がロケ地に使われたとか。そういえばジャックアンドベティでも封切っていたかしら。

「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」 監督:東陽一

漫画家・西原理恵子の元夫で戦場カメラマンの鴨志田穣原作、自伝的小説の映画化。浅野忠信がアルコール依存症に苦しみ、入退院を繰り返しながらも家族の愛情に支えられ、懸命に依存症を克服していく。「毎日かあさん」と同様に、原作が西原理恵子かと思っていたら、病棟内の話があって、伝承かと思っていたら、小説を書いていたのですね。カレーが大好きな話がほほえましい。何の楽しみもない患者にとって食事は大切。他の患者の病院食がおいしそうだと、怒り出し、でもかわいい看護婦がにこっとすれば許してしまう。医者の高田聖子もおもしろい。夫の立場からこれだけ妻の献身を書くとは、妻は立派な人なんですね。

「酔いどれ詩人になる前に」 2005 アメリカ/ノルウェー FACTOTUM 主演:マット・ディロン

アメリカの田舎町"自称"作家のヘンリー・チナスキー、原稿を出版社に送り続け、食うために働くものの、仕事中にバーに入り浸り、すぐクビになる。そしてバーでジャンという女に出会い、自堕落な酒とセックスだけの日々にのめり込む。マット・ディロンの語りに味がある。ハイヒールで歩くのが困難なジャンに自分の靴を脱いで履かせるあたり優しさを感じる。とても暗い映画。唯一最後に原稿採用の手紙が届く。

酔いどれ天使 1948 監督:黒沢明 主演:三船敏郎、志村喬

闇市そばのゴミ捨て場と化した泥沼。ぶくぶく泡が立っている。貧乏医師真田(志村喬)は、闇市のやくざ松永(三船敏郎)の鉄砲傷の手当てをするのだが、咳をする松永に結核にかかっているのではと心配をする。が、若く血気盛んな松永は素直になれず威勢を張り無茶をするばかり。一方、島には出所してきた兄貴分の岡田(山本礼三郎)との、縄張りや情婦(木暮実千代)、賭け事に負け、身体は弱り果てていく。笠置シズ子のホールで歌う歌がすてき。「ウオーウオウオウ、ジャングル♪…」吐血し真田の診療所に運び込まれ、一旦は養生を試みるが、返り討ちで死ぬ。片思いで松永に気持ちを寄せていた飲み屋の女(千石規子)が葬式を出す。真田は松永の死を毒舌の裏で哀れみ悼む。真田は結核が治癒したとほほ笑む女学生(久我美子)に再会し、明るい終わり方。

「洋菓子店コアンドル」 2010

これぞ従来の邦画の形、邦画だからつまらないよ、という。

「ようこそ、羊さま。」 2004 中国
貧しい農村、実直な夫婦のところに、外国産の羊が2匹やってくる。うまく育てられれば大々的にそれらの羊を育てていこうという実験を担っている。部屋を明るくしなければ、温かくしなければ、滋養のあるものを食べさせて、ということで人間以上の待遇を施します。喜劇、悲劇。人間たちが振り回されます。

「善き人」 2008 GOOD イギリス/ドイツ

ドイツ、ヒットラーの台頭と同時にユダヤ人迫害が始まり、善良な文学部大学教授が死について書いた小説でヒットラーに気に入られ、入党するはめに。私生活では、母親の介護、精神不安定な妻、子どもたちの世話にあけくれています。言い寄る女学生に溺れ、家庭を捨てます。一方、自身が患者でもある精神分析医の友人からは国外逃亡を頼まれるが、臆病過ぎて手伝えない。ユダヤ人狩りが始まった時に、彼は友人を必死に探すが見つからず。自分の立場を利用し、探し出した時には収容所送りになっているのですが、愛人が密告していたことも判明。その収容所の悲惨な場所で終わります。世が世ならば善人であったはずの主人公。すべて英語。

 

「善き人のためのソナタ」 2004 Das Leben Der Anderen

84年、東ドイツの国家保安局のヴィースラー大尉は、劇作家・ドライマンとその恋人で舞台女優のクリスタが反体制的であるという証拠を掴むため監視を始める。魅力的なクリスタ、彼女が大臣に言い寄られ屈しそうになると励まし、部屋からブレヒトの本を失敬し、欲情し娼婦を呼んで人恋しくなったり。そして、盗聴して得た情報も問題箇所を隠し、ドライマンを助け、閑職へと追いやられる。4年後、ベルリンの壁が崩壊し、ドライマンは当時の大臣にどうして自分が監視されなかったのか訊ねると、監視されていた事実を知る。そしてヴィースラーのことも。

「預言者」 2009 フランス Un Prophete 監督:ジャック・オーディアール 主演:タハール・ラヒム

19歳のアラブ系青年マリクは6年の刑に服して中央刑務所に送られます。孤独なマリクは、さっそく最大勢力のコルシカ・マフィアに目を付けられ、ボスのセザールから殺しを強要されます。それを逃れようとするも、拒否はできないと知り、教えられたように残忍な方法で殺します。その時の被害者がや亡霊のように彼に降りてきます。やがてセザールから一目置かれ、のし上がっていきます。字も読めなかったマリク、学習し、フランス語、アラビア語、コルシカ語を操ることで上にいけた要因。怖い怖い刑務所内。コルシカ、アラブ勢力の勢力争い、時勢を読みました。

「ヨコハマ物語」 2013 監督:喜多一郎監督 出演:北乃きい、佐伯めぐみ、菜葉菜、泉沙世子、奥田瑛二

中学生のときに両親を亡くした25歳の松浦七海は、食べるものにも困る貧乏生活を送っていた。一方、65歳の田辺良典は、定年の日に最愛の妻を亡くして以来、古い一軒家でひとり途方に暮れていた。そんな2人が墓地で出会い、七海は田辺の家に転がり込む。さらには部屋が余っていることを良いことに、田辺に相談もなく、困っている人を次々と連れ込んでしまう。生きている時に大事にしてやればよかったのに…と言いたくなります。寂しさを同居人たちが紛らわせてくれたりして、どちらにとっても都合のよいお話。ありえないでしょ。後には何も残らず。

「横道世之介」 2013 日本 監督:沖田修一 原作:吉田修一 出演:高良健吾、吉高由里子、池松壮亮、伊藤歩、綾野剛、井浦新 160分

大学進学のため長崎から上京してきた青年"横道世之介"が、周囲の人々と織り成すほのぼの青春模様をユーモアと80年代ノスタルジーを織り交ぜ込み、いくつかの時間を説明なく移動します。ずるいよ、ずるいよ。160分という長い映画、中だるみしそうな時に、横道の将来が示されます。そこに向かっていくの…。高良健吾さんは、不良の役も素朴な役もなんでもできます。

「世にも不幸せな物語」 2004
ジム・キャリーの映画なのできっとおもしろいだろうと。両親が火事にで亡くなり孤児になってしまった姉・弟・赤ちゃんが、彼らの莫大な遺産を狙う遠縁のジム・キャリーからいかに身を守るか。子どもたちがかわいい。特に赤ちゃんのサニー。

「よみがえりのレシピ」 2012

山形の在来作物の復活、それに光をあてた奥田政行シェフのドキュメンタリー。外内島(とのしま)キュウリを子どもたちが校庭に植える。実はこちらの方はある年にもうこのキュウリを育てるのはやめようとしていたところ、鶴岡の漬物屋から依頼を受け、再び育てることに。が、実際、その漬物は売れず在庫になった…。藤沢カブを畳枚分ほどのところ50年以上植え続けてきた女性、漬物を作り、みんなに喜ばれるのがうれしかったから続けてきたという。その在来種を未来に渡したいと、焼畑をやっている男性につなぐ。(その男性も60才は過ぎている。)焼畑も昔から続けられてきた作業。焼くと同時に地中の病原菌をやっつけるので農薬はいらない。カブのタネを撒くように蒔く。温海カブ。

山形大学准教授江頭宏昌が参加する。「アル・ケッチャーノ」奥田シェフが調理する。素材を料理するのではなく、素材に寄り添っていく、という。外内島キュウリのレシピ、カレイの上にキュウリスライスを載せる。メインはあくまでもキュウリ。半生のホウボウと茹でたキュウリを合わせる。コショウを使うと素材が負けてしまう。コショウに変わるもの…は素材を焦がしたもの。

菊花のモッテノホカ、由来は皇室の家紋を食べるなんて「モッテノホカ」から。だだちゃ豆の時期、近在の人たちが買い求めに並ぶ。赤目ほうれんそう。根っこを食べる。宝谷大根、もう絶滅したと思っていたらその漬物が届く。生産者を訪ねる。今では宝谷大根を食べる会、全国から人が店に集まる。ピザ生地に大根スライスを並べ焼く。あるいは、キャラメル、バター、砂糖でにて、タルト生地の中身に。こうなると別物の野菜と捉えたほうがわかりやすいかも。

外内島キュウリの種取り。子どもたちが遊びながら興じる。未来につなげていってほしい。

夜のピクニック 2006
本屋さん大賞で選ばれた恩田陸原作の映画化。母校の話。
「鍛錬歩行祭」なんて言われておらず「歩く会」でした。風景はさすが現地で撮っているだけあって懐かしく見ました。自宅近くの景色もあり。生徒がださくて恥ずかしくなるほど。80キロ歩行というのはつらいけれど、この秋のイベントのため6月頃から体育の授業は毎度6キロマラソンになるというのが苦しみでした。
これまで口をきかなかったクラスメイトの異母兄妹が、初めてこのイベントで話をするというストーリー展開を絡ませているんだけれどなんかしっくりこないですね。

「喜びも悲しみも幾歳月」 1957 日本 監督:木下惠介 主演:高峰秀子、佐田啓二

壮大なる年代記。同名の主題歌と共に国民的な大ヒットを記録した名作。黙々と海を守る灯台守一家の25年にわたる波乱に満ちた生活と愛情を描く。

戦争をはさみ、灯台守という日本全国の僻地の灯台で働く人とその家族。地元の人たちからは信頼され、しかし戦時中は徴兵忌避のために灯台守になったと言われ、病気になってもすぐ医者に診てもらえず、苦労が多かったのでしょう。高峰秀子優等生映画です。

「歓びを歌にのせて」 2004 スウェーデン
世界的指揮者。8年先までスケジュールぎっしり。が、心臓がぼろぼろで一切のスケジュールを白紙にし、いじめられてた経験をもつ故郷へ。そこでアマチュア聖歌隊の指揮者をすることになるのですが。いろいろな悩みをもつ一癖も二癖もある隊員。それぞれがよいところを吸収していい感じの合唱隊になっていきます。嫌いな人って?では反対に好きな人ってどんな人?会いたいと思う人。いつも想っている人。いっしょにいると幸せになる人。みんなが歌を歌う時、なぜだか感動してしまいます。指揮者、ぴったりでした。
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