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「Weaving the world」(2017)上映会(2020/02/03)
代々木上原 旅とテキスタイル@「ハコギャラリー」映画上映

「Weaving the world」(2017)フランス人監督による5部作上映会

http://www.isabelledupuychavanat.com/02-filmplayer.html

日本、モンゴル、インド、ラオス、チベット、5国のテキスタイルのストーリーが綴られた、それぞれ50分の中編映画。伝統工芸、モードがテーマ、人々の日常やその土地の風景の描写。

よそから来てアジアに工房を開いた5人の人々の話でした。西表の石垣昭子さんは竹富島からなので近かったけれど、夫金星さんの住処。結婚の条件が、山のない竹富に西表から山を運ぶというのは壮大。 親、パートナーがその国出身という関係性があって工房を作った経緯がわかる。唯一インドでオートクチュールの素材を作るイタリア人はその辺ことは語られていなかった気がするけれど、工房職人全員男性の中、片腕となるディレクターの現地の女性がいた。監督(フランス人)視座がぶれていない。 映像がドローン撮影を含めきれい。

1.チベット・ヤクウール Norlha

2.ラオス・シルク織り工房

3.インド・ムンバイ オートクチュール刺繍

4.モンゴル&ネパール・カシミヤ

5.日本・西表島 自然布「紅露工房」石垣昭子さん

1.チベット・ヤクウール Norlha

父がチベット人、母がアメリカ人、娘がチベットにヤクウールに惚れ込み、清き場所に工房を建てる。映像を仕事にしてきているため、テキスタイルを現地モデルに着せての展示紹介も優れている。イケメンモデルも登場。

2.ラオス・シルク織り工房

ラオスからフランスに移住した2世がラオスに里帰りした時に甦る思い、祖母の織物…、ゆかりの職人を訪ね、ラオスの織物を広める人に。

3.インド・ムンバイ オートクチュール刺繍

楽しみにしていたインド編、ムンバイ1500万人都市人口の中刺繍生業人口5万人600もの工房。刺繍のための市場はほとんどムスリム人、工房に勤める人々(男性)はほとんどムスリムだがヒンディもいる。刺繍職人は日当か週払いで身分低い。身分低く、タクシードライバーのほうが楽。延べ何百時間かかった刺繍、ビーズ刺繍されたパターンは、工房からパリの縫製へと回る。イタリアベニス出身の社長は職場の改善をしている。

4.モンゴル&ネパール・カシミヤ

モンゴルで刈り取られたカシミヤはネパールで織られる。ドイツ人のクリストファーはモンゴル人を妻と結婚し、今回は11歳の娘を連れ、モンゴルを訪ねる。ブリーダーのモトとは20年来の付き合い。カラコルム、-50℃のカシミヤ山羊。カシミヤのランクA〜D、とにかく質にこだわる。ネパールに送られたカシミア、糸飛びを一つ一つ直していく作業。冬期は薪も無くなり動物の糞が薪代わりになる生活。

5.日本・西表島 自然布「紅露工房」石垣昭子氏

竹富島出身の石垣さんは、東京で大学時代を過ごし、京都で志村ふくみ氏のお弟子さんに。1980年春、夫の金星さんと共に西表島に紅露(くうる)工房を設立。紅露とは西表の山に自生する植物で、染めると美しく渋い赤茶色になる。西表には何でもある。布を作ることは当たり前。黄色はフクギから。

ハコギャラリー、今日はチーズ販売/サント草原の恵み

今日の上映スケジュール

 

西表島の染織家石垣昭子、山本眞人共著の本「西表島・紅露工房シンフォニー」

映画上映スペース

間口の窓