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「郷土料理を引き立てる」―各地の焼きもの、木工品と器 講師:川原 渉(かわはら わたる) (東京都日本橋大伝馬町 汁・飯・おかず・季のもの「かわはら」店主)

<日本人の美意識>

破調的な美しさ

アンバランスなバランスの中に流動感のある安定を求める…シンメトリー好きでない

<日本の気候風土>

春夏秋冬と四季がはっきりしている

海に囲まれ潮の流れも数々あり、魚介・海藻類の種類が非常に多い。

季節、産地によって出回る野菜・果物の種類も豊富。

<日本人の食事のとり方>

最初から最後まで同じ箸で食事をする…一膳の箸で食べられるように作ってある。

器を手に取る。

器によっては、直接口につける。行儀の悪いことではない。

<日本料理の器>

土器・陶器・磁器・銀器・ガラス・銅器・竹製・木製・漆器・紙・葉・貝殻・果物の皮などよその国にはないほど多様。不浄なものを連想させるものはだめ。

<器は料理の着物である>

どんなに良い料理でも似合った器でなければ栄えない、逆もまた真なり…夏は涼しく感じるもの(ガラス、青っぽいもの)、冬は厚ぼったいもの、深さのあるもの

<盛り付けは極めて感覚的>

こうすれば美しく見えるというコツみたいなものがある

<西洋料理と日本料理の盛り付けの比較>

西洋料理---合理的、対称的、平面的

日本料理---情緒的、非対称的、立体的

 

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<料理と器と盛り付け>

盛り付けは五つの基本と七つの方法で考えることができる。

 

1.盛り方七法

真(形の整ったもの ex. 蒲鉾、拍子木に切ったもの)・行(真より形崩れたもの ex. 魚)・草(全く形の崩れたもの ex. ホウレンソウ)

シテ(主役)・ワキ(脇役)・ツレ(添え役)

1.杉盛り 2.重ね盛り 3.俵盛り
5.混ぜ盛り 6.寄せ盛り 7.散らし盛り
6.寄せ盛り 4.平盛り、大根茎の飾り 散らし盛りの極意
正三角形に置かず、ぴったりはまるところを探す 奥は高く、寄せ盛りに
ブロッコリーとシメジを寄せ盛りに 二品を置く場合、
箸で取る時邪魔しない場所に置く
直孤の美
直線のものが交わる
 
塩辛ものなどは
このような器に入れて
テーブルでの説明

2.配置 バランス

3.余白 料理6〜7、余白3〜4、余白も景色

4.配色

5.器との調和 四角に丸いもの、丸には角のあるもの 直孤の美

*一器三様 器の取り合わせ 調和が取れていて季節との調和が取れている

 一つの器があったら、最低三種類盛れないとだめ

*季節の青みを上手に使う 料理の完成度増す

*器に器に載せるのはあり

*四君子(しくんし)、蘭、竹、菊、梅の4種を、草木の中の君子として称えた言葉。1年中使ってよい。

*もみじは敷き葉に使うものではなく、上に飾るもの。

伊勢崎の方のイベントメニューは群馬の名産オンパレード(クリック拡大) 講義の後の交流会(クリック拡大)
治部煮、
米粉で作ったすだれ麩がおいしい
鱒寿司、鰯粉糠焼き、蒲鉾、なまこ、貝、カブラ ブリの刺身、大根おろしかな
デザートと思い最後まで残して
おいたが、何だったのか、惣菜系?
黒豆もち米、ブリ焼き、紅白お新香 白子(鱈)のお吸い物、 おぼろ昆布入り。撮影時既に白子半分食べてしまった。

川原氏は富山生まれの静岡清水育ちとのこと。富山、金沢の郷土料理にこだわり本日のお料理を作ってくださったようです。

郷土料理伝承学校、全6回終了。皆勤賞3名のひとりになりました〜。

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