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ハクバク本社・工場見学会

昨年取得した雑穀エキスパート。資格者のみが参加できるツアーに参加しました。

はくばくといえば、雑穀加工のリーディングカンパニーです。現在の社長は三代目。

昭和16年創業、当時の社名は峡南精米株式会社。昭和28年に切断機の開発に成功し、活気的な麦製品を”白麦米”として販売する。昭和32年には社名も白麦米株式会社に変更。平成2年には麦独特の中央の黒条線を削ることで米と見まがう、究極の麦開発に成功、平成4年には”株式会社はくばく”に社名変更。平成18年に”十六穀ごはん”を発売。平成21年オーストラリアのリバプール平原に1090haの農地を取得。

 

新宿駅西口9時10分集合。殿原カントリークラブ内レストランに直行し、ランチタイム。その後、社長、工場長の話を聞きます。こちらのハーフラウンドゴルフ場は初代が買ったものらしい。そのクラブハウスのレストラン(赤い屋根の建物の2階)を貸切です。

停車のバスは今回チャーターのバス。打ちっぱなしの練習場や運転教習所などそばに。

ランチは、もちろん十六穀米を炊き込んだご飯(かなり十六穀米の割合高い。)、豆やハトムギを含んだ雑穀デリ(商品)を使ったサラダと、だし巻き卵、鯖の塩焼き、しょうが焼き、切り干し大根、とろろ、沢庵など。黒米をパウダー状にして焼いたパウンドケーキは食後のデザート、コーヒーと続く。ハクバクさんに一度にこれだけの見学者38名が来たことはないとのことでばたばたとしていました。

さて、工場は機械音がうるさいということで、レストラン内にて話を聞きます。

こちらで使用される原料は、東北地方、福井、富山県などから。その他海外では、中国、南米から。品質管理にかなり注意を配っている。残留農薬検査、成分検査、異物検査など。豆については炊飯に不向きということですが、蒸して加熱し、熱風で乾燥し、それからその他の雑穀と混ぜ合わせている。

麦の伸び悩み、そして雑穀が今では主流になってきているとのこと。

徐々に大きくなっていった会社のようで、公道、川を渡り、工場、本社へと移動します。

製粉する機械、乾燥させる機械、思ったより地味な機械が狭い部屋に配置

されています。

国産の機械で、研究努力の痕を見る思いです。乾燥機は、衣類乾燥機のよう。

品質検査では、残留農薬検査、成分検査が頻繁に行われる。

精麦工場、雑穀包装工場は白衣、帽子、マスクの着用が義務付けられ、バッグ、カメラ、装飾品、貴重品すべてバスに置き、見学です。メモを取ること、撮影、禁止です。ということで、写真ありません。

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原料精選→第一搗精(とうせい)…回転する砥石で外皮部分を削り取る→

切断…黒条線に沿って2つに切断→

第2搗精…回転する砥石で糊粉層を削り取る→(米粒麦、押麦・白麦それぞれの段階へ)

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<米粒麦>

蒸煮…蒸すことで、麦ご飯にするとやわらかく炊ける→

冷却…冷風を通す→乾燥→

第3搗精…回転する砥石で、でんぷん層がでるまで、表面を削って磨く→

選別→パック詰め

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<押麦・白麦>

第3搗精…摩擦式の機械でつぶとつぶをこすり、さらに表面を削って磨く→

予熱…予熱塔で蒸気による加熱で90〜100℃にし、柔らかくする→

圧ペン…吸水性を高めるために厚さ1mmくらいになるまで押しつぶすことで、麦ご飯が柔らかく炊ける→

乾燥・冷却→選別→パック詰め

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包装工程では、印字チェック、X線検査で異物チェック、金属探知機によるチェック、重量チェック、混合率チェックなどいくつもの検査の後、やっと出荷されます。

本社 工場の一部。製麺工場は2キロほど離れたところにあるらしい。 6月16日は麦とろの日。都内や山梨のサッカーチームの試合会場なのでイベントがあるとのこと。

会議室にて質疑応答の時間。雑穀は洗わなくてもよいのか?回答担当者がなかなか見つからず、これだけの行程を経ているので、その間、洗浄と変わらぬことが行われていると思ってよいのかな。十六穀米はそれぞれのパッケージに同じ配分で入るようになっているのか?大粒、小粒を流す配分量によってほぼ大差ないシステムらしい。雑穀米、高価なのは、畑での収穫量が少ない貴重なものだからと思っていましたが、米と違い、こうして、加工段階においてたいへんな手間がかけられているのですね。そしてまた、たくさんの機械、今ではかなり安くなったそうですが、10年前は千万単位もしたそうです。

記念撮影後、バス乗車時に、はくばく開発部員さん手作りの雑穀つぶつぶお茶メロンパンを手渡される。手作りカードにほんわか〜。好きな仕事をやっているという印象。

メロンパンと

協会用意のはとむぎ茶

嬉しいおみやげ、この他に料理本

「雑穀ごはんにあうおかず」

バスに乗って帰ります。

社員さんたちがお見送り。なんとバスが走り出し、この建物の先にもずらっと並んでいて送ってくださった。

帰りのバスの中で岩手のかもめの玉子の会社勤務で、「岩手の豊穣」をコンセプトにした商品作りをされている方から嬉しいプレゼント!かりんとう饅頭、もちきびどら焼き、雑穀フロランタン(彼女の提供はかりんとう饅頭だけだったそうですが、それに協会側が同社のものを買い求め追加してくださったとのこと。)また、Nさんが上京する直前に焼いてきてくれた雑穀入りパンをいただきました。ホテルのパンみたい〜。おいしい。

 

新宿夕方6時着。それから帰宅。

大麦ですが、左から、収穫した形、黒条線を削ったもの、さらに切断したものの形です。(こそっと持って帰り、自宅で撮影)

 

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