懐かしの<山中温泉>です。町中を通り過ぎ、一本道先のほうまで進んでみます。細長い湖の最初の我谷ダム、そして吊橋。安全柵がありません。ちょっとバランス崩したら下にドボンです。人気(ひとけ)があまりないのに、はっきりとした朱色がアンバランスです。ざっと往復です。このあたりの
紅葉は2週間後ほどでしょうか。3度目の山中温泉ですが、ここまで来たのは初めてです。ほかの観光客の人々に知られていないのでしょう。この湖のほうに入り込まずまっすぐ道を進めば福井の永平寺にたどりつきます。
温泉街のほうへ。栢野大杉です。「菅原神社の境内にそびえる神木で樹齢約2300年といわれ、周囲11m。高さ52mにも及び、国の天然記念物である。」大きい。
吊橋
往き、戻り |
<山中鶴仙渓>車を停め、黒谷橋を渡ります。「こんにちは。今日泊まります。」 |
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1泊です。 |
部屋から鶴仙渓 |
部屋から黒谷橋を眺めます。 |
この旅館は以前仕事でお世話になったところです。これまで食事も泊まりも味わったことがなかったためいつか泊まりたいと思っていて、今回実現です。担当者のNさんとしばし歓談。その後大浴場へ。2階の大浴場は露天風呂がないのですが、お風呂からあがると、冷たい梅のゼリーを味わえます。甘くて酸っぱい。
夕食は6時に。ダイニングまで。個室なので、写真撮影は誰はばかることなく行えます。コースは「紅葉狩り」。部屋で、食べられないものを訊かれたので、いっさい苦手なものはお料理にのりません。また食べたいものをアラカルトから選び、コースの中からはずしていいものを選んで交換することもできます。のどぐろの焼き物食べたいと思っても一人で一匹立ち向かうのもちょっと・・・。ということで素直にそのまま。 |
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食前酒のざくろ酒と |
先付「季節の山海の幸」 |
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お皿がかわいい |
「蕪菊花みぞれ仕立」にはのどぐろ |
何かな・・・ |
「加賀橋立港水揚げ旬の沖のもの」ネジマグロ、甘エビ、白身の魚。
「松茸和牛ロース巻き」は鍋のだしの中で少々火を通しいただきます。一人分の七輪。中では
小さな炭がきっちりと役目を果たしています。今年初の松茸です。
お肉もたっぷり。そしておだしのおいしいこと!
そして料理長からの季節野菜のおつまみ。栗、銀杏、昆布、松の葉に見立てた揚げ蕎麦、蓮根など。
グラスでいただいた焼酎のロックがおいしい。 |
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サーモン帆立木の子の
美味ゼリー掛け |
鯛柚庵奉書焼 |
奉書をはすします。 |
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鱧と秋茄子の揚げ出汁
梅味あんかけ |
山中産こしひかり、赤だし味噌汁、香の物 |
デザートは柿のクリームグラタン、紫芋のババロアなど |
部屋に戻りTVをつける。NHKでは源氏物語特番をしている。松本隆作詞、千住明作曲のオペラ。京都の交響楽団。光源氏役の歌手、紫の上や夕顔などの女性役の歌手が掛け合うように歌う。これもまた日本の文化なのでしょう。
夜中、露天風呂へ。残念ながら貸切とは行かず。お風呂をあがってもずっと着替え所にいるグループ。入浴の場所はどうにかほぼ貸切状態でしたが、着替えるところの窓が開いているため彼女たちの話し声が聞こえてきます。私がお風呂からあがる頃にも一人の女性がまだ身支度を整えていたのですが、靴下にスリッパ!旅館側がどれほどお掃除をしたとしても入浴者が脱衣所でスリッパをはかれては清潔感がなくなります。そのうち彼女はでていくのですが、すぐ戻ってきて、トイレへ。そして履いていたスリッパをふるい落とすかのような振る舞いが視界片隅に見えました。どうやらトイレに入ってそのままそのスリッパを履いていたのです。旅館というもの、
品位は旅館側だけでは作れないのですよね。お客側もその旅館の品性を作り上げるのです。
明け方、雨音。起きる頃にはすっかり晴れています。雨の水分を含み、夜の寒さを一晩越して、ますます紅葉が深くなったように見える景色です。お楽しみの朝食へ。昨夜と同じく個室です。6人十分使えそうなテーブル独り占めです。
山中温泉は12時チェックイン12時チェックアウト可能な旅館が多く、こちらもそうです。の〜んびり。 |
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露天風呂へ。 |
夜は暗くて見えなかった景色。 |
鶴仙渓の流れ見えます。 |
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チェックアウトし |
こおろぎ橋へ。 |
下には遊歩道もあります。 |
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紅葉まだまだです。 |
山中温泉名物、道場六三郎考案のスープ。今はジャガイモスープ。 |
100円です。山中産の椀で。 |
前回はカニの味噌汁でした。今回はおいしいかな。(普通でした。)ワンコインで、町中観光客が集まるところでスープを100円で振舞うのはグ
ッドアイデアですが、鉄人究極の味を求めるのはわがままでしょうか。
その後、漆器やさんで同様のカップを買いました。持ち手のある木の器なら不器用な子どもでも持ちやすいに違いありません。また普通のお椀も購入。そば粉をこねる器も売っていました。
加賀野菜もチェック。「なかまさ」さんへ。駐車場に車を停めさせていただく。会計する直前、観光の団体さんが入り列ができたため、「あたりを見てきます。」といったん店外へ。戻り、渋柿の紐について訊ねます。普通は紐の両脇に1個ずつ吊るすが、三つ網に編んでいってそのところどころにはさんでいけばいいとのこと。先ほどあった干し柿はもう既に売り切れたとのこと。まとめて出しておいてよかった。金時草150円。ポリフェノールたっぷりにちがいない。(帰宅後、さっと茹でると、茹で水は折り紙紫をつけたかのようなきれいな紫色に。)右は製作の渋柿。これから外に干します。10日ほどでできあがるとのこと。
店のおばさん、「前にもきたことあるよね。」と言う。確かに2度目。「お連れさんもいて。」「はい。(社長の姪がいっしょだった。)1年半ほど前か、寒い時期に来ました。」)「金時草、保冷剤つけておいたよー。」しっかり車のナンバープレートで遠くからきていることチェックされている。商売する人はこうでなければならないねー。山中を去ります。(続く) |
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28個。1680円。 |
250円? |
金時草、150円。 |